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Photo by
hi_mitsuke
たえと傷つく事になっても。
才能ないんだろうなと思う。
本当は、言葉を書く才能なんてないんだろうなと。
でも社会人になってからかれこれ
幸か不幸かそれを生業としてやってきた。
言葉を生み出す密度は
薄まったり濃くなったりしたけれど、
私がそのことに執着したのもあって
なんとか手放さずにここまでやってきた。
いい言葉が書けないと傷つくし、
私には思いつかなったアイデアが出てくると、
心底くやしい。
それでも、傷つくことがわかっていても
突っ込んでいってしまうのはなんでだろう。
部外者にはなりたくなかった。
はたからいいわるいの批評だけするような
人間にはなりたくなかった。
ボロボロになっても、なにも持っていなくても
自分の足で現場に立って戦い続けたいのかもしれない。
私はまだそのチャンスを与えられている。
幸か不幸か。
私はまだ負けることを、逃げ道を想定して戦っているだけなのかもしれなくて、
あと1歩、あと1歩と、詰めていく先に
いつか自分の期待を超えることばを生み出せると願いながら
足掻いていく。
とはいえ、そもそも傷つくこと前提なのやめたい。