アートディレクターの渡英日記:2022年3月11日:出国
出国2日前。
ホームステイ先はまだ決まっていなかった。
はじめまして。
日本でグラフィックデザインに携わって約13年、アートディレクターの村口です。
普段はファッションのフォトディレクションやブランディングをメインにお仕事をさせて頂いています。
詳しくはHPをご覧ください。
突然ですが、3月11日からイギリスへ語学留学に行くことにしました。
渡航の決め手は、勢いのみ
2021年8月。
東京ビエンナーレ2020-2021も終盤にかかり、周囲から次はなにを仕掛けようと考えているのか?と聞かれることが多くなっていたこの頃。
過去にパリへ行っていた経験のある仲の良いフォトグラファーと話がはずみ、やっぱりクリエイティブな事を仕事にしているのだから、一度は海外で挑戦したい!
という気持ちに火がつき、私はその場で渡航を決意した。
心のどこかに、いつかは海外で仕事もしてみたいなぁというぼんやりとした気持ちはあったものの、これまでリアルに考えたことは殆どなかった。
そして何か物事を進めるには決断することが一番大事だということを、ここ数年の自分の活動で実感していた私は、この場で渡航するかしないかを決めないと、今後「海外で挑戦する」という選択はよっぽどのキッカケがないと難しいだろうと、自分で自分の性格をわかっていました。
この話を周りの人間にすると、前から海外行きを考えていたの?と聞かれたり、そんな急に海外行きを決めたの!?と驚かれたりすることが多いのですが、私はだいたいこれまでも、この時と同じように勢いを大事に生きてきたのです。
2021年9月、行き先を考える
勢いで海外行きを決めたものの、さてどこにしよう?
という所から考え始めた私は、海外でガンガンに仕事をされているアートディレクターの方に話を聞くことにしました。
これから新しい潮流のデザインの勢いが出てくる国はどこなのか?
皆んなで新しいものを作り出そうという盛り上がりをみられそうな国はどこなのか?
そして、フォトディレクションにもっと力を入れたいと考えている私は、どこの国を選択肢に入れたら良いのか?
海外で素晴らしい活躍をされている方々に、色々と質問させていただきました。
そうして分かったのは、やはりどんなデザインをしたいかで渡航先は大きく変わるということ。
そして私がファッションのフォトディレクションを強化したいのであれば、やっぱりNYかパリかロンドンが良いのでは?
という意見が、撮影などでお会いするカメラマンやスタイリスト、ヘアメイクさんなどの海外でも仕事をされてきた多くの方々の意見でした。
ロンドンで働くのは鬼のようにハードルが高い
やっぱりファッション写真が強いのは、いまもNYかパリかロンドンなのか…と感じた私は、その後各国の仕事のスタイルの違いをいろんな人に聞いてまわりました。
その結果、ロンドンが今の所一番合うのではないか?と思い、どうやったら現地で仕事ができるのだろうか?と考え、海外で働いていた経験のあるアートディレクターやデザイン会社さんにまたまた話を聞きに周りました。
そうして分かったことは、ロンドン(イギリス)で働くのは鬼のようにハードルが高いということ。
そもそもイギリスは、国内の人をなるべく採用するように、という方針だということと、私が英語初心者だという避けられない事実。
勢いでどうにかなると思っていたけど、結構ハードルが高いんだなぁ。
学生になる、という選択肢
そんな中、Graduate Routeビザの存在を知りました。
これは2021年7月から新しく導入された、イギリスの大学・高等教育機関を修了した学生が申請できるビザで、卒業後2年ないしは3年の滞在を可能にするものです。(※内容を保証するものではありませんので、知りたい方はご自身でお調べください)
このビザ素敵!と思った私は、学生になることを決意。
留学サポートのエージェンシーを通して、イギリスの美大の大学院を受験することを決意しました。
向こうでは、9月から学校がはじまるようで、ちょうど次年度の応募要項が出るか出ないか?というタイミングだったのです。
現在、2校から内定をもらえていますが、このあたりの話はまた今度。
これからのデザイナー、そして海外を視野に入れている方々へ
この記事を書いているのは、日本出発最後の夜。
昨日まで、語学学校で手配してもらえる予定のホームステイ先は決まっていませんでした。
海外旅行も行き慣れているとは言えない私ですが
どうにかこうにか旅立とうとしています。
今回の渡英は、オックスフォードにある語学学校へ行ってきます。
やっぱり現地の大学へ行きたい!となった時の一番の難関は、英語ができないことだったので。
これから定期的に現地の様子もレポートしたいし、特にデザインやクリエイティブまわりの情報は、なるべくシェアしていきたいなと考えているので、ぜひ読んで頂けたら嬉しいです。
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Instagramでは、なるべく現地の写真や動画を多くあげていきたいなと考えているので、興味を持ってくれた方はフォローお願いします!