これまでのこと。 これからのこと。
人は1年後どうなるかなんて分からないし、ましてや5年後、10年後のことなんて全く予想がたてられない。
ただ目の前にある物事に対して、全力で取り組んで行った先に自分だけの未来が開けると信じている。
久しぶりのnoteは、東京にいた頃と現在の考え方の変化についてまとめてみました。
これまでのこと。
2021年の夏に突然イギリス行きを決めた私は、その後多くの時間をロンドンで過ごし、自分の感情に良い変化が出てきたことを実感しています。
一番の変化は「自分が目を背けていた部分と向き合う時間ができた」こと。
東京にいる頃は仕事が楽しくて、お酒を飲むか、仕事をするか、のどちらかと言っていいほど夢中になって時間を使っていました。もちろん仕事が楽しいという気持ちは全く変わっていませんし、この状況で一緒にお仕事をさせてもらっている方々には全力で応えたいと思っています。
ただその時は「満足のいく仕事をする」という以上の個人的な意味合いを多く持っていたわけではありませんでした。
ロンドンには多くの日本人がいます。そのうちの何人かの話を聞かせてもらったり、こちらで知り合う諸外国からきた人たちの話を聞き、この街で過ごし様々なものを目にする間に、2021年に自分が考えていた事と現在では、少しづつ変化がでてきました。
具体的には、2021年時点では「海外でも仕事がしたい」という視点で物事を見ていました。
しかし今は「自分が多くの時間をかけて研究したいテーマは何なのか、それを通じてどう社会と関わっていきたいのか」という課題が、目を背けていたけれど本当は自分が向き合いたい課題なのだ、ということに段々と気がついてきたのです。まるで自分探しをする学生のようですが、全くもってその通りです。
これからのこと。
私は自分に変化を与えたい時、まず行うことは「自分が身を置く環境を変化させること」です。なにぶん意志が強い方ではないので、自分の環境を変化させないと自力ではまったく新しいことを継続できません。
そういう意味では、東京に身を置くと「仕事に全力を注ぐ環境」となることを、たまに仕事で一時帰国する際に感じ取ることができました。
イギリスでは、年齢関係なく自分のキャリアを変化させたい時や、キャリアアップしたいタイミングで多くの人が大学へ通っています。20代の人ももちろん多くいますが、子持ちの人や、初老の方まで様々です。
私から見ると彼らは日本人よりも、興味のある分野を研究することに熱心な人が多いと感じます。（これが具体的な数値として真実なのかは分かりません。あくまで私の感じたことですし、大学へ行っていない人達からもその熱を感じることがあります）
自分の研究テーマを明らかにし、インプットを増やすことが、今の自分が見つけた今後の方向です。（自分のことに関して、新たになにかを発見するのではなく、これまでの経験を振り返って研ぎ澄ましてアウトラインをはっきりとさせていく作業なのではと今時点では感じています）
そうして最近は、具体的に満足のいくアウトプットができるようになるまでは、10年かかってもいいじゃないか、という気持ちになってきています。
それはビジネスとして昇華されるかもしれないし、誰かとのコミュニケーション方法に現れるかもしれないし、作品として表現されるかもしれません。
それらを進めるときに、早ければいい、というものではない。どこまでの満足感をもってそれに全力で取り組み、アウトプットしていけるか、そしてクオリティを上げていけるか、ということが本当に大事なんだなという考えに現在は至っています。
おそらく、毎日毎日本当に忙しい東京に止まっていたら、この考えには至らなかったかもしれません。もしくは腹の底から納得して、長い時間をかけてもそれをやるべきなのかどうか、そうとは思えていなかったかもしれません。しかし、今はそう考えることができるようになった、というのが私にとっての現在の一番の変化です。
日々思考がアップデートされている中で、今後どう変化していくか自分自身でもわかってませんが、まずはこの環境に深く身を浸して本当の意味でこちらの感覚を感じ取ることができたら、と思っています。
そしてこの記事を書いている本日は3月7日。
私の誕生日です。
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