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「生きていることの奇跡についてのアルバム」
と、書きながら
正直、大仰すぎるかな思っていた。
でも、今日、これでよかった。と思えた。
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2019年11月、私にとっては初めての出産と、
そこから始まる子供との暮らしは
生きていることへの感動と重圧のようなものが
同時にかかるような
体験したことのない時間だった。
私たちの子育ては、コロナ禍と同時に始まった。
宮城の山に移住したことも相まって
当時は本当に異世界に迷い込んだような感覚だった。
人と人が会うことを制限されるという
未体験の世界で、0歳の子供との暮らしは
宇宙にポカンと、私たち家族だけで
浮かんでいるような感覚になることもあった。
その日々の中で
生きていることを
全肯定する音楽を作り続けている信太を見ながら
私は毎日、本当に救われるような感覚だった。
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生きていれば、泣いたり怒ったり、色々なことがある。
だからこそ、私たち自身が
愛と喜びだけを歌う音楽が必要だった。
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幼稚園で送り迎えの時に顔を合わせる
家族をみていると
みんなあの時期に、子供を産んで
育てていたんだな、とふと思い
涙が出そうになることがある。
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今朝、娘を送った後に車に戻ると
信太が「リンチが逝ったよ」と伝えてくれた。
私は込み上げてくる悲しさと同時に
清々しい風も感じた。
生きている奇跡と
死んでゆく奇跡
肉体を離れた時に
私たちはどうなるのか
私たちはその時にやっと知るのだ。
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レイチェルカーソンが
「センスオブワンダー」の中で
死を目前に
その先に何か待っているのか
という興味が私を駆り立てる
と語っているように
子供のような好奇心で
死を捉えてみる視点を
私も持ちたい。
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アルバムの表題曲となった「AOU」の歌詞では
こんな言葉が繰り返される
不思議なこの世界は
繋がっているから
またどこかで必ず会える
AOUは自分がこの世界からいなくなるときに
娘になんていうんだろう、と信太が想像しながら
生まれた曲だ。
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リンチが残した映画も
生き方も
私の人生にとても大きな影響を与えてくれていて、
瞑想だって、彼の本を読んでいなかったら
始めていなかったと思う。
「大きな魚を捕まえよう」
というタイトルの本があったと思うけれど
あの本でリンチは語っている。
大きな魚を捕まえるには
深く潜らなければいけない
と。
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私は信太と出会ってから8年ちょっと
深く潜ることができるようになったと思う。
自意識の扱いも
無条件の愛も
この8年間で思い出した。
そして、昨日のポストでも話したSINGAは
おそらく私の人生で最も大きな魚だと思う。
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取り留めなく書いてしまったけれど
いつ死んでも後悔のないように
生きたいと思い、書きました。
読んでくださってありがとう!!
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私たちは生きている。
この奇跡を
毎日祝福するように
生きていたい。
mai
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生きていることの奇跡についてのアルバムAOUリリース記念プロジェクト