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【RailSim】B-2スピリット

世界一高価な飛行機「B-2スピリット」を公開しました。

アメリカのノースロップ・グラマン社(初飛行時はノースロップ社)が1989年に生み出したその機体の価格はなんと1機だけで20億ドル。日本円に換算すると2300億円(2022年2月9日(水)時点)もします。これはよく高い高い言われる横浜市営地下鉄3000V形(1編成24億円)の93編成分に相当します。2300億円もあればブルーラインの車両も全部3000V形に・・・という冗談はさておき、用途もヤバい機体です。そのお値段のせいでさしものアメリカでもたった21機しか作れなかったけど
そう、このB-2の用途は、「戦略爆撃機」。言ってしまえば核爆弾も装備できます。
そんなトンデモ爆撃機であるB-2スピリットが生まれたのは東西冷戦末期のこと。
開発目的は平たく言えば、"ソ連の弾道ミサイル基地に低空で忍び込み核ミサイルをぶち込む"という目的で、開発当初は最高機密のため当のアメリカ空軍の上層部すら開発は知りませんでした。

そんなB-2の特徴といえば、水平尾翼どころか水平尾翼がないことで知られるフランス製のミラージュ戦闘機でもさすがにある垂直尾翼すらない「全翼機」です。
ノースロップ・グラマンの前身の一つであるノースロップ社の創設者、ジャック・ノースロップはそんな「全翼機」を作ることが夢でした。そんな全翼機の夢は、このB-2で叶った、ということです。残念ながらジャックは、B-2の出来上がった姿を見ることなく1981年に亡くなってしまいました。
ノースロップ・グラマンのもう一方の前身はあのF6Fヘルキャット、TBFアヴェンジャーやF-14トムキャットで有名なグラマン社です。

全翼機は、その薄い形状からレーダーに映りにくいというメリットや、空気抵抗が少なくなるメリットがありますが、操縦が難しいというデメリットがあります。B-2は、操縦の難しさをコンピューターである程度制御することでデメリットを軽減しています。

そんなB-2ですが、2020年代後半以降、新型機「B-21 レイダー」に置き換えられることが決定しています。

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