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オオゼキ旗の台店と義父と私のブルース【オオゼキデビュー後編】
興奮のオオゼキデビューから一夜が明けた。
昨日はYUKIさんを見習って瞬発力を鍛えようと、義父母宅から自宅へ戻る車の中でオオゼキデビュー前編を書いてみたけれど、一夜明けてもまだ興奮冷めやらず。
今回はさすがに落ち着いて書こうと思っているけれど、まだまだ変なテンションで書いてしまう自信がある。オオゼキにはそんな不思議な力があるのかもしれない。
そんなわけで(どんなわけで?)、オオゼキデビューの後編スタートです!
オオゼキランデブー計画、成功なるか?
私のオオゼキランデブー計画はこうだ。
夫の実家から行けるところに、オオゼキ旗の台店がある。そして、もう少し足を延ばすと、YUKIさんが追加で視察してくださった戸越銀座店や武蔵小山店にも行くことは可能。
夫の実家を訪問したとき、子どもたちを義父母にみていてもらい、私と夫は2人でオオゼキデートに出掛ける。
さらに、オオゼキで義父母への手土産でも買って帰れば完璧だ。
今回、そんなランデブー計画を実行するべく、夫の実家に向かった。
到着すると、お義母さんが夏野菜カレーを準備して待ちかねていた。今回は、長男の6歳の誕生日を祝うのも兼ねている(なのにオオゼキランデブーを企む母)。
カレーを胃袋に流し込みながら(大変おいしゅうございました)、頭の中はどうやって「オオゼキランデブー」を切り出すかでいっぱいな嫁。
みんなごはんが終わって、息子たちも落ち着き、ひと息ついたところで私は思い切って切り出した。
「あ、あのー…実は、オオゼキにいきたいんです。夫くんと2人で…」
特に後半部分はよく言った!と自分を自分でほめてあげたい。
…………
ちょっとの沈黙が、ものすごく長い時間に感じられた。
意外にも(?)お義母さんは快諾してくれ、
「じゃあすぐいってきなさいな」
と促してくれた。
お義兄さんも、
「あそこは、とにかく流行ってるよね」
と背中をおして(?)くれた。
しかし、次の瞬間、
「じゃあ俺もいこうかな」
…!!!
…ダークホース、義父の登場である。
私の事前予想では、義母と三男あたりが一緒にいくことになるんではないかと思っていた。
完全に予想をはずしたことに、じわりと背中に汗をかく嫁…。
「やめなさいよ、2人で行くって言ってるじゃないの、ねぇ?」
と義母は義父をけん制し、ランデブーを推奨してくれたが、微妙な空気になっている。この状況で義父を拒み続ける勇気が私にはなかった。
ついでに、どこへでも着いていきたがりの3歳二男もくっついてきて、結局オオゼキツアーメンバーは4人に。
ちなみに、オオゼキ訪問の際のドレスコードとなっている赤いもの、私は適当なものをもっておらず…二男の赤いサンダルでお許しください。
メンバーは一路、オオゼキ旗の台店へ向かう。
二男は義父が面倒みてくれたので、後ろをついていく私と夫は、ひさしぶりに会話らしい会話をすることができた。
…と思った矢先、義父が急に語り出す。
「オオゼキは◯オ◯とかとはまるで反対の経営戦略なんだ。都市部の人口密集地で経営することで〜うんたらかんたら〜(忘れた)で、商品の選定も各店舗に任せていてね、おもしろいもんがそろってるよなー。それぞれの担当者は若い兄ちゃんが多くてみんなイキイキやってるよ!レジのお姉ちゃんも、みーんなものすごい速さのレジ打ってくれてさぁ、みんなやる気があって気持ちいいんだよね…!店もいっつも混んでるよ…」
…とかなんとか、とうとうと語り続ける義父。
私はみなさんのnoteで予習していたので既知のことも多かったが、うんうん、やっぱりシニア世代からみてもオオゼキの印象ってそうなんだ!と聞いていてうれしくなってしまった。
聞けば、オオゼキ旗の台店ができたのは25年ほど前らしい。
え、ちょっと待て。
ぎゅるるるる…と私の頭の中で映像が巻き戻る。
義兄は言っていた。
「とにかく、流行ってる」
と。流行ってるって、25年もやってる店について普通、使わなくない?
25年経ってもなお、「流行ってる」と言わしめるオオゼキ、さすが…!
オオゼキ旗の台店、初上陸
義父のオオゼキウンチクを聞きながら、旗の台商店街を歩く。
私にとっては、このにぎやかな商店街の雰囲気もものめずらしく、観光気分だった。
そしてついに、オオゼキ旗の台店に到着した。
やっと会えたね…!
旗の台店の全体的なレポートは、事前視察に行ってくださったYUKIさんのnoteが超絶わかりやすいです↓
聞いてはいたけれど、旗の台店は小さな小さな店舗だった。
でも、入り口から道路にはみださんばかりに置かれた野菜や果物からエネルギーがありあふれている。
噂のトマトも、「旗特」という旗の台特有の特別価格品も、どれもこれもキラキラしてみえる。私にとっては、文通しかしたことのない片想いの相手にやっと会えたような、憧れのスターに会ったような、大好きなドラマのロケ地に来たような…そんな感覚なのだ。
顔は平静を保ちつつ、脳内ではひとりキャッキャしていた。
まずは、店頭の旗特の中に、大きな桃をみつけた。
2個入りで398円…安い!
長男は桃が大好きで、今回は誕生会も兼ねているのでおみやげにすることにする。
私がどれにしようか迷っていると、義父が「これと、これにしよう〜」と2パック(計4個)もカゴに入れた。(義父はせっかちで有名である)
そして、ついに店内に突入!
外がむんむん暑いので、中はクーラーが効いて涼しいんだけれど、また別の熱気を感じた。
旗の台店は小さな店舗なので特にそうなのかもしれないが、通路幅も狭く、カート1台やっと通れるくらい。商品も所狭しと大盛り!ぎゅうぎゅう!に並べられている。
だけれど、その雑然とした感じがまたより一層活気を醸し出しており、アジアのマーケットを彷彿とさせた。
大きな元気のよい字で、そこかしこのポップがわっしょいわっしょいしている。また時期的に「鰻祭り」と書かれた黄色と赤の短冊が陳列棚上部にびっしりと貼り付けられているエリアがあった。にぎやかだ…!もしお祭りのお囃子がBGMだとしても、まったく違和感がないだろう。
大きく切り分けられたスイカがでんでん!とラックに置かれているのが目にとまった。大きな8等分の切り身で298円。
外がむんむん暑いので、果物を欲していたのもあり、スイカ好き二男の「たべたぁ〜い!」発言もあったため、ついカゴにINしていた。
次は精肉売り場。
事前に私が夫に「どんぐり!どんぐり!」連呼していたおかげで、あこがれの「どんぐりの恵み豚」を夫が発見した。
しかし今回は義父母宅へ1度戻った上で、夕方自宅に帰宅する。暑いこの時期、生鮮食品は買えないな…と最初からあきらめていた。
私は、今後のために義父に紹介するつもりで、
「この、どんぐりの恵み豚ってすごく美味しいらしいですよ!」
とドヤ顔で言った。
すると義父は、じゃあ…と適当に(?)目の前にあった生姜焼き用のロース肉を手に取ると、ぽいとカゴに入れた。
「いや、あの、今日は生もの持って帰れないんで!今後のためにですね、言ってみただけでして…!ね!持って帰れないよね??」
あわてふためく嫁、夫をふりかえると、
「持って帰れるんじゃない?」
なぜか夫も買う気満々である。
「うちに保冷剤いっぱいあるからあげるよ」
と義父も言うもんで、なんと予想外にどんぐりの恵み豚を手に入れることができた!わーい!
お魚売り場の丸ごとな魚たちと目が合いつつも、さすがにここでは我慢した。YUKIさんいわく、これで他店舗に比べて鮮魚コーナーが小さめらしいので、他店舗の水族館具合をみてみたい衝動に駆られた。
さらに店の奥へとずんずん先に進む義父と二男を追いかける。義父からは、自由にみていいよーと言われていたけれど、せっかちな義父はどんどこ先に行ってしまう。
オオゼキの盛りだくさんな商品情報をなんとか処理しようと私の脳みそはフル回転でショートしそう。
次に通りかかった乳製品売り場で、YUKIさんオススメのヤスダヨーグルトのドリンクヨーグルト(大袋入り)を発見し、迷わずカゴに突っ込む。
さらに、別に特別なものではないけど、キリの10個入りが298円と安かったので、ついお買い上げ。
そして、お菓子売り場へ。
二男がお菓子でもめてるうちに、義母へのおみやげに好きなおせんべいでも買おうと、
「お義母さんはおせんべい好きでしたよね?」
と義父に話しかけると、
「そうそう、歯がいいからね、せんべいが好きなんだ」
とよくわからないが惚気つつ、これこれ〜と何の変哲も無い(失礼)海苔おかきをカゴに入れてしまった。
私としては、YUKIさんオススメの錦豊琳のせんべいとか買いたいんですYO…!という心の声はもちろん届かず、せっかちな義父の
「もういいかな〜」
の鶴の一声で、後ろ髪引かれつつ、レジに向かった…。後ろ髪引かれすぎてハゲるかと思った。
あ、かろうじてお菓子売り場の背向かいにあった嗜好品売り場で、バイヤーイチオシの「茅ヶ崎サザンコーヒー」をゲットした。
で、なんとお会計は全額、義父がだしてくれた。
…さては、このために一緒にいくって言ったんだな(やられた)。
噂の高速レジ打ちを見つめながら、そんなことを考えた。
そんなつもりじゃなかったから、オオゼキとのファーストコンタクトに興奮して好きなものガサガサとカゴに入れてたので申し訳ない…。
でもここは、あざっす!と素直にお礼。
帰り道は暑かったけれど、わが手にはあこがれのオオゼキの袋がある。それだけでニヤニヤした。
みえてるのは一般的な海苔ピーだけども。
買ったものと、その感想
今回、(義父のお金で)ゲットしたもの。
海苔ピーはおみやげとして義母にプレゼント。スイカは義父母宅でみんなで食べた。
実家あるあるだと思うけれど、今回もごはんとおやつと、誕生日ケーキと…しこたまご馳走になったので夜ごはんは軽くでいいや〜ということになり、早速、どんぐりの恵み豚を焼いた。
生姜焼き用だけど、美味しいお肉はシンプルに塩コショウであっさりと。
厚めなのにやわらかく、ジューシーで美味しかった。焼き縮みも少ないような気がする。
子どもたちも、オオカミ子どものように肉にがっついていた。
これが、どんぐりの恵み…!
そして、私としてはヤスダヨーグルトのドリンクヨーグルトは翌朝の朝食に飲もうと思ってたのだけど、意外にも夫が飲みたいと言いだし、湯上り牛乳ならぬ湯上りヨーグルトとなった。
濃厚すぎて、なかなかストローから出てこない。
YUKIさんも言ってたけど、ドリンクヨーグルトじゃなくてヨーグルトだ、これ。クリーミーなヨーグルトを味わっていたら、あっという間に飲み終わってしまった。気に入りすぎて、あともう1袋買わなかったことを後悔した。
5本入りなので、4人で飲んだらあと1本。残りは私のお楽しみにしよ♬
そして今朝、桃を1つ食べた。
実は最近、長男の誕生日に奮発してお高い桃を買った。正直なところオオゼキの桃はその半分くらいの値段なんだけど、全然遜色ない味だったのでびっくりした。
安かろう悪かろうでなく、安かろう美味かろうなのだから、控えめに言って最高すぎる…!
オオゼキ旗の台店を言語化する
それでは、第1回オオゼキツアーにならって、オオゼキ旗の台店を言語化してみたいと思う。
私なりにオオゼキ旗の台店をひと言でいうと
『祭り』
だった。
小さな店舗なので、どうしてもごちゃごちゃっとした感はある。
でも、新鮮でおいしいものがぎゅうぎゅうな売り場には、いつもの食材も、ちょっと特別なごほうびもあって。
いつも通る道路がお祭りのために歩行者天国になって、夜店が並んだときみたいに、エネルギッシュでわくわくして、元気をもらえる感じがした。
今後に向けて
私の場合、義父母はあくまで常識の範囲内の人間だし、義実家との関係は良好な方だと思う。
それでも「嫁」という立場上、いつまでたっても緊張がなくなることはないし、本音を言ってしまえば、どうしたって義実家への訪問は義務的になる。
けれど、オオゼキという楽しみをみつけた私にとって、義実家への訪問がこれまでより楽しみになることはまちがいない。
そして、少し近寄りがたかった義父とも、オオゼキを語り合える仲になれるかも…しれない。
今回のオオゼキデビュー、思いがけず義父からのギフトを受け取ってしまったことになる。
正直、今回の滞在時間と義父からのせっかちプレッシャーの中、私の脳のスペックではオオゼキの豊富なラインナップを処理しきれなかった。そして申し訳ないことに、YUKIさんのレポートを活かしきれなかった。
やっぱりもう少し、ゆっくりじっくり堪能したかったな…。
また義実家へ来たとき、エネルギッシュなオオゼキから元気をもらいに出掛けようと思う。
戸越銀座店も、武蔵小山店も、そしていつか本店も詣でたい!
…野望は、尽きない。
最後に、今回のオオゼキデビューを応援、フォローしてくださったオオゼキようこ、こと、まつしまようこさんと、YUKIさんに改めまして感謝の言葉を述べて終わりたい。
おふたりのおかげで、初めてのオオゼキ、とっても楽しかったです!
ありがとうございました…!
〈おわり〉
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