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恩田 陸「私と踊って」

久しぶりの恩田陸さん。短編集だ。終わりそうな頭脳でも読めるかなと(笑)
専ら病院の待ち時間で読了。「いくらなんでも短すぎだけど。ここからさらに展開してほしいわ」と思うこともあったけれど(なにしろ約300ページに19作品)いろいろな趣向の作品が集まっていて楽しめた。

飼い犬が不思議な光を浴びてから人間の言葉を操れるようになり、主人に危険を知らせるという「忠告」犬の手紙が面白かった。同じ設定で猫版もある。
わたしは「台北小夜曲」「私と踊って」が気に入った。

気が付いたら恩田さんの作品、「夜のピクニック」以来数冊しか読んでいない。アマゾンで調べたら読んでいない本が沢山でショックを感じるとともに、これからの楽しみがいきなり降ってきたようでわくわくした。

「光の帝国ー常野物語」で恋に落ちて以来の恩田ファン。大好きな作家さんたちの一人だ。昔は出版されるとすぐに読まないではいられなかった。立て続けに読みふけったため、タイトルだけでは内容を混同してしまいそうなくらい。今でも強く印象に残っているのは「光の帝国」以降では「上と下」だろうか。
※「上と外」の間違いじゃんっ!!!あほや(笑)

もうそろそろ秋。久しぶりに恩田陸さんの長編を読んでみたいと思った。