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#タルコフスキー監督

「タルコフスキーとその時代」西周成

「タルコフスキーとその時代」西周成

人でも物でものめり込むとしばらくの間、熱病にかかったようになる私だ。
合間にいろいろとつまみ食いをしつつタルコフスキー監督に夢中になっていたけれど、この辺で小休止することにした。
中締めはこの本「タルコフスキーとその時代」
作品論ではなく、伝記ではなく、膨大な資料をもとにタルコフスキーの人生と映画制作の足跡を辿り、その時代背景、特に旧ソ連の映画事情などをまとめている本である。
主観的・感情的でなく

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タルコフスキーの祈り・・・J.S.Bach" Chorale prelude F Minor"

これは「惑星ソラリス」のラストシーンで流れるバッハ。
サクリファイス、ノスタルジア、ストーカー、惑星ソラリス・・とタルコフスキー監督の作品を鑑賞してきた。(ストーカーではラストシーンでベートーベンの「歓喜」だったけど)とにかくバッハの音楽が流れているわけ。それらはすべて祈りの音楽。自らの罪を贖うために映画を作っているのではないかと感じてしまう。監督自身は敬虔な信者とは言えないと思うのね。それは単な
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恐るべしタルコフスキー・・藻に絡めとられてしまったようだ

恐るべしタルコフスキー・・藻に絡めとられてしまったようだ



   今週はロシア版「SOLARIS」をまとめる予定だったけど、とても無理!その理由は、タルコフスキー監督の世界にズブズブと沈没しつつあるから。もう一つは、タルコフスキー監督から派生して四方八方にわたしの興味が散らばって行って頭の中が全然片付かないからだ(わたしは片付けが苦手だ)。

  取り敢えず、今回は「惑星ソラリス」に限定して、書き出してみようか・・・。

★原作SOLARISは1961

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