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足袋猫
2016年2月27日 22:36
まったく!この歳してこの本に再び感情移入してしまうとは思わなかった!以前読んだ時はホールデン・コールフィールドくんと同じ年代だったから自然なことだったけれどね。我ながら、いつまでも大人になりきれない奴だなぁと苦笑した。ある意味社会の縮図であるところの学校ってものに、その中に含まれる先生や仲間の嘘くささに、とことん辟易して馴染めないホールデン。4か5校目のプレップ・スクールも単位を落として退学。
2015年11月28日 20:57
無事に娑婆に帰ってきましたよ。読み始めたら止まらなくて、久しぶりに一気に読んだ感じがする。「ドグラ・マグラ」は且て気になる本だったが、長い間手に取ることはなかった。昔、わたしの魂の片割れだった人が「面白いよ」と言っていたから、ぱらぱらと開いてみたけれど文体が気に入らなかったから・・・。そしてその片割れは、今年自ら命を絶ってしまった。しばらく情緒不安定だったわたし。さて、最近思いがけず
2015年8月29日 22:03
閉め切られた襖の向こうから聞こえて来るのは、あからさまに手の抜かれた坊主の読経だ。本谷有希子の作品を初めて読んでみた。この人は自らの劇団を主宰する劇作家でもあるそうだ。書き出しはこんな感じ。しかし読んでいて引っかかる文章表現が多く、イメージを明確にするのによい意味で手間がかかる文体だと感じた。もう誰も思い出せないほど昔からこの家で活動する扇風機の生温かい送風を受け、彼女の短い黒髪、制服の