2016年4月の記事一覧
素直に感動できる「ボーイ・ソプラノ」
「セッション」の後は精神安定剤的な一本を!ということで「ボーイソプラノ」
家庭的に不遇な少年ステットが様々な困難を乗り越え、その才能を開花させ、最後は実の父親に引き取られてめでたしめでたしとなるお話。予測不可能なんてことはなく、孤児同然になっても、学校でいじめを受けても、本番のステージでピンチになっても、何故か大丈夫って安心感がある。主人公の美少年はほんとに天使の声♡脇を固める大人はダスティン・ホ もっとみる
在りし日のAlann Rickmanさまが素敵♡
今は亡き・・・スネイプ先生のアラン・リックマンが監督した「A LITTLE CHAOS」
ヴェルサイユ宮の造園に関わった女性庭師が主人公(架空の人物)。
ヒロインはあのケイト・ウィンスレットだ。
当時の宮殿の庭は幾何学的に整った美しさを追及していたが、この無名の女流庭師は自然な美しさ・・・混沌ともいえる美を造園で目指していた。それが原題の理由かな。
アラン・リックマンが癌のために亡くなったと聞い もっとみる
WALKABOUT「美しき冒険旅行」・・・伝わらなかったことの悲しさ
忘れられない映画「WALKABOUT」
邦題は「美しき冒険旅行」。(いつもながら邦題が気に入らないけど・・・)
Walkaboutとは、成人への通過儀礼。一人である期間サバイバル体験をすることらしい。
オーストラリアの砂漠の真ん中で父親の無理心中から逃れた姉弟が出会うのが、Walkabout中の先住民族アボリジニの少年。共に旅をする3人の物語。
言葉は通じないが少年に助けられながら家路を目指す少女 もっとみる
「タルコフスキーとその時代」西周成
人でも物でものめり込むとしばらくの間、熱病にかかったようになる私だ。
合間にいろいろとつまみ食いをしつつタルコフスキー監督に夢中になっていたけれど、この辺で小休止することにした。
中締めはこの本「タルコフスキーとその時代」
作品論ではなく、伝記ではなく、膨大な資料をもとにタルコフスキーの人生と映画制作の足跡を辿り、その時代背景、特に旧ソ連の映画事情などをまとめている本である。
主観的・感情的でなく
Pan's Labyrinth・・・ダークファンタジーだった!
この予告の静止画面を見ていれば違っていたと思うけれど、タルコフスキー漬けの日々の中でちょいと手を出した「パンズラビリンス」はダークなファンタジーだった。ジャケットの写真は愛くるしい少女と宮殿だったので、軽くつまむにはいいかと思ったのにね。まあね、当初の思惑どおりにはいかなかったけれど、結果的に後悔はなかった。
観始めてまずガツンとやられたのは、内戦が終末にさしかかったスペインが舞台だということ。 もっとみる