地球へのラブレター/The Salt of the Earth

ヴィム・ベンダースと言ったらヘルツォークやファスビンダーと共にジャーマンニューシネマを代表する監督のひとりであり、Paris, texas(ライ・クーダー)、ベルリン天使の詩(ニック・ケイブ)、そして、Buena Vista Social Club(キューバの老ミュージシャンのドキュメンタリー)と、音と映像の関わりもかなり強い。流行とかそういったメジャーなものとは完全に別世界の、彼が素晴らしいと思った世界のロードムービーを作る個性派監督だという印象だった。

そのベンダースが2015年に制作したブラジル出身の写真家のドキュメンタリー「The Salt of the Earth /地球へのラブレター」

その当時、トレイラーを見て一瞬で、これは絶対見に行かなかればと。数時間後には会場に出向き、目の前のスクリーンに映し出される映像の世界と語りと音楽に釘付けとなった。
これは、サルガドの地球へのオマージュだった。
そして、この素晴らしい写真家、サルガドの人生、彼が捉えてきた世界、人間、自然、生き方に感銘したベンダースが寄り添った映画だったのだと、ひしひしとそんな気持になって、また、感銘した。

サルガド氏がとらえた映像、それらにまつわるストーリー、背景を通して 人 そして 地球 について、在り方についての、素晴らしいドキュメンタリー。

ひとりでもたくさんの人に見てもらいたいこの映画のこと、改めて、思い出して、また観たくなった。

あれから5年経ち、このMother Earthはどうなったのか。

私たちは、何をして、そして、これから何ができる?

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