私と「別のアンドレア」の思い出
はるか昔の10年くらい前ーー。
父母の結婚30周年のお祝いで、
もう絶対二度と一生ここには来れないわ〜だって飯食うだけで金かかりすぎでしょ?こんなに高いなんてそこの椅子に座って空気吸うだけでかなりの金額が発生してますよね?
という感情しか持つ事が出来ないクラスの
バッチバチの高級イタリアンで食事出来る事になった。
※これはイギリスの教会。こんぐらい敷居が高いお店でした※
私「美味い! 美味い! 全てが美味い(´;ω;`)/🍴
新しすぎて何も分からないけど、全てが懐かしい味な上に最高のクオリティで神……!!!」
父「でもこの料理作ってるアンドレアはめんどくさい」
でもこの料理作ってるアンドレアはめんどくさい??
私「どうめんどくさいの?」
父「料理にうるさすぎて、他の料理人が嫌がって辞める。腕はあるのに行き場がなくてここにいるんだ」
私「こだわりが強すぎるのかな? しかし行き場がなくて行き着く店のレベルが高いな」
父「もっとレベルの高い店で作れるやつなのに、とにかく性格がめんどくさいから」
私「そんなにめんどくさいなんて面白いから、会って話してみたいな〜」
父「コースの途中で挨拶に来るんじゃない?」
私「お客さんには丁寧だね」
父「自分の料理を褒められたいんでしょ」
私「あれ? もうちょっとめんどくさい……?」
そしてめんどくさいアンドレアがコース料理の途中で挨拶に来た!!
アンドレア「(イタリア語でなんか言ってる。多分、私に美しいとか何とか言ってる)」
店員「通訳します。アンドレアが食事はお口に合いましたか? と」
私「(口説いてなかったか……?)あの、どれも見たことがない目新しいお料理なのに食べると懐かしい味がして、本当に美味しくて幸せになりましたとお伝え下さい……」
店員「お話を伝えました。アンドレアが何でも即興で作るそうです」
私「えーー!? なんでそうなったんですか!!?」
店員「本当に何でも作れるので、遠慮なく言ってほしいそうです」
私「じゃ、じゃあ、ラビオリ…………」
アンドレア「!!?Σ(-᷅_-᷄๑)」
店員「なんでラビオリなんかを!? ラビオリなんか食べなくていいでしょう! と言ってます」
私「あ、あの、子どもの頃から大好物なんです……」
店員「なんでラビオリなんかを……! と言ってます。今から作ってくるそうです」
私「そんな……作ってくれるんですか!? む、無理しないで……!?」
そして可愛いリボンのラビオリを作ってくれたけど……🎀
※フリー写真のラビオリ(アンドレアが作ってくれたラビオリはもっと小さかった)※
店員「お待たせ致しました。チーズのラビオリです」
私「(あの不機嫌さをおして)本当に作ってくれるなんて……」
店員「アンドレアはキッチンでずっと、どうしてラビオリなんか……他にも色々な料理があるのに……作れるのに……どうして僕がラビオリなんか……と言い続けていました」
私「き、キッチンを嫌な雰囲気にしてしまってごめんなさい!」
店員「いつもの事ですよ( ̄∇ ̄)」
私「(いつもなんて事してるんだよ、アンドレア)……あ、美味しいこれ……。今までで1番美味しいラビオリをありがとうございますとアンドレアにお伝え下さい。お金を貯めてまた食べに来たいな。アンドレアも面白いし」
でもアンドレアは他の料理人と揉めてお店を辞め、また食べる事は出来なかった!!( ; ; )
あ、アンドレア〜〜〜〜!!!!!_:(´ཀ`」 ∠):
私の想像とは違う意味で料理(中にブツブツ文句を言う)にうるさくて、あとマジでめんどくさい性格だったアンドレア。
またアンドレアと会いたかったなーーと思う私の前に
別のアンドレアが現れたから!!(´⊙ω⊙`)!!
↓noteのアンドレア
あ、アンドレアーーー!!!\(//∇//)/!!!
君も……めんどくさいの……?(*'▽'*)?