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機材のこと_カメラ編
PENTAX K1 mark ⅱ
私とPENTAX
私は2010年に初めてデジタル一眼レフカメラを購入しました。
社会人になって2年目の春、JR平塚駅のATMで振込まれたばかりのお給料を全額引き出し、東京行きの東海道線に飛び乗り、横浜駅のヨドバシカメラでPENTAX K-xを購入しました。そこから私のカメラ人生はスタートしました。
当時のデジタル一眼レフカメラブームの中でも超異色だったのがK-xでした。
ボディとグリップの組合せで100色展開したカメラです。カメラとして珍しい黄緑やオレンジ、紫などもあり、売り場でもとっても目立っていました。
色物なイメージがありましたが、当時発売されていた他のメーカーの入門機種と比較しても、中々スペックはよく、良いカメラでした。
カメラを購入して数年後のある日、海岸で朝日を撮影していたら、高潮にのまれてカメラごと流されてしまいました。
三脚を砂浜に埋め込み体が流されないよう持ち堪えましたが、望遠レンズとカメラは塩漬けになりました。
そしてK-xとはお別れして、その日にK-5Ⅱsをお迎えしました。
K-5Ⅱsは当時珍しかったローパスフィルターレスです。
中判デジタル一眼レフ機645z、極小のミラーレス機PENTAX Qシリーズ、世界屈指のデザイナー、マーク・ニューソン氏とコラボをしたPENTAX K01など、世にも珍しいカメラをリリースしてくれるPENTAXのブランドが大好きでした。
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開業とPENTAX K1 markⅱ
故郷の新潟に戻ってきて、カメラマンとして開業する際に選んだカメラは、迷いなくPENTAX K1 mark ⅱでした。
PENTAXユーザーにとって長年の夢だったフルサイズ機。その最新モデルを相棒にカメラマンとしてスタートしました。
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28-70のレンズをいつも使います
【自己紹介はこちらの記事をご覧ください↓】
ちなみにカメラに詳しい人はご存知だと思いますが、今はPENTAXはメーカーではなくブランド名です。現在の製造会社はリコーイメージング株式会社です。
1919年に設立された旭光学工業合資会社(1938年:合資会社から旭光学工業株式会社に変更、2002年:ペンタックス株式会社に社名変更)は、1940年代後半から一眼レフの研究をはじめたそうです。
そして1952年に国産初となる一眼レフカメラ「アサヒフレックスⅠ」を発売しました。日本最初の一眼レフは実はNikonやCannonではなく、PENTAXだったのです(PENTAXユーザーが頑張って取れるカメラマウントの一つですね)。
ただその後経営不振を打開するため、2007年HOYA株式会社に買収されました。そして2011年、HOYAがペンタックス部門をリコーイメージング株式会社に売却しました。
現在のPENTAXのカメラはハイスペックコンデジとして知られるGRとは異母(父)兄弟(姉妹)のような関係かな、と個人的に思います。
よくカメラの話になると「PENTAX!?」と驚かれることが多いです。仕事以外で、プライベートで撮影している時も、知らないカメラマンの方によく声をかけられます。
ちょっと珍しいカメラですが、メニューはシンプルで見やすく、操作性もとても良いカメラです。
機材のこと_レンズ編でも記載を予定していますが、絶妙な純正レンズが多数あります。
お気に入りはPENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedです。
ブラックとシルバーの2色展開ですが、K1にシルバーのレンズを装着すると、とっても格好いいんです。
ポートレートなどをご依頼いただいたときに持参することがあります。
Limitedシリーズのラインナップはこちら
・HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited
・HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited
・HD PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited
まとめ
私は2010年にPENTAXのカメラに出会って、プロになっても使っているカメラです。とても良いカメラです。そして無骨な見た目も私好みです。
この先もメンテナンスをして、大切に使っていこうと思います。
SONY α7 IV
ずっと気になっていたαシリーズ
αはコニカミノルタからソニー株式会社へ引き継がれたのは有名な話です。
α7が発売されたときは、夢に出てくるぐらい気になりすぎていました。
それまでミラーレス機というと、OLYMPUSやPanasonicから出ているマイクロフォーサーズのイメージでした。マイクロフォーサーズはセンサーが小さく、ミラーも無いので小型で持ち運びやすく、おしゃれな印象でした。
それがフルサイズのセンサーを搭載したミラーレスが出ると聞いた時は、衝撃でした。そしてα9、α1と次々に衝撃的なカメラがリリースされました。
撮影の現場へ行くと、Nikon、Canonのカメラを持ったカメラマンばかりでしたが、あっという間にSONYユーザーが増えた印象があります。
そして迎えたSONYのカメラ
開業して5年目に撮影の幅を広げたいと思い、機材を増やすことを決めました。最後までNikonと迷いましたが、最終的には今後の動画撮影の仕事を見込んでSONYにしました。
実はずっとPENTAXユーザーではありますが、仕事ではちょこちょこNikonを使っていました。大好きだったのはNikon D7000です。色味も良く、デザインも好きなカメラでした。
ただ、最終的には今までご縁はありませんでしたが、周囲の評価を参考にしてSONYを選びました。
αシリーズのスペックを比較して、2024年3月にα7Ⅳを購入しました。価格も比較的お手頃で、同業者から評判の良いカメラでした。
レンズはFE 24-105mm F4 G OSS を使用しています。広角からやや望遠までこれ一本で、使い勝手がとっても良いです。もう少し明るいレンズが欲しいような気もしますが、ファミリー撮影やスクール撮影では、F4以下の開放で撮影することはあまりないので、このぐらいのレンズで十分です。
そして講演会などのイベント撮影も多いので、サイレントモードはとても重宝します。ただ、シャッター音がないので、知らないうちに超連写をしていたなんてこともまだあります。
まだ1年も経たないのですが、オートフォーカスや写り具合はもちろん、サイズ感もとっても良いので、大満足のカメラです。
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まとめ
ミラーレスなので、単体で持つ分には薄くてスマートな一台です。
ただクリップオンストロボのHVL-F60RM2をつけると、結構重たいです。K1と2台持ちだと、肩こり症状は絶望的ですが、それでも良いカメラです。
これからもっとレンズを増やして、撮影の幅を広げていきたいですね。
長文、最後まで読んでいただいた皆さま。本当にありがとうございます。
新卒で働いていた職場には、カメラに詳しい方がたくさんいらっしゃいました。写真ではなく「カメラ」自体の話をよくしていました。その頃のことを思い出しながら本記事を書きました。
次はレンズの話をしようと思います。またご覧いただけると嬉しいです。