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タティングレースの面白さ
最近やっと寒くなった東京です。もう12月ですもんね。ということで、私の作ったクリスマスツリーを使って、タティングレースの面白さについてお話ししたいと思います。
タティングレースは一筆書き
私は、毎年クリスマスツリーを作っているので、今年を含めると合計5つのモチーフがあります。その中の一つだけが仲間はずれなんです。
右のモチーフだけが違うの。
左の4つのモチーフは「一筆書き」なんです。
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「一筆書き」と言われても何の事だか分かりにくいかもしれませんが、最初から最後まで糸を切らずに続けて作ることができるんです。あれ?当たり前ですか?でも、よく見てください、右と左の違いはよく分からないでしょう。右のモチーフは、一度糸を切って糸始末をしてから新しい糸で始めるんです。スタート地点が2箇所になります。
同心円状に大きくするけど?
丸いモチーフだと分かりやすいですよね。同心円状大きくしていくのはクロシェと同じでしょう?「何段目」というのが分かりやすいと思います。分かりやすいけど、タティングレースの場合は構造を知らないと不思議に思うかもしれません。
このドイリーのハートの部分が「一段」なんです。
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だから、このハートのドイリーは「10段構成」ということになります。数えられますか?
色の違いが段の境目?
このドイリーのほうが不思議かも知れませんね。
赤、紺、白、紺と大きくなっていきます。
「何段構成」だと思いますか?
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正解は「6段」です。内側の紺のところが3段で、他は、それぞれの色で一段です。昔、6段目を作っている時の写真を公開したら「え?それが一段なの?」とコメントもらいました。
色が違うから別の段というわけでもありません。
コチラは2段構成です。
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この雪の結晶のモチーフは、右が2段構成で、左が一筆書きです。
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一筆書きだけど2段構成なんてのもあります。
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タティングレースは「迷路」と言われる
どうですか。面白いでしょう?やり始めるとすぐに分かりますよ。大判の20センチ越えのドイリーでも一筆書きだったりするので「迷路」と言われるのです。デザインする時には、やはり「一筆書き」を目指したくなります。難しいので、私はまだ小さいものしか作れていませんが、ゆくゆくはでっかいヤツを作るつもりです。
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コチラのパターンを見ると構造が分かるでしょうか。一筆書きとモチーフ繋ぎの両方を提案しています。
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楽しそうですか?でも、最初は基本のモチーフからです。それは、お約束で。