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ホルモン療法開始--治療の区切りにこれからを考える

こんにちは。乳がん闘病中のまいです。
今日から術後の薬物療法開始。私の場合はホルモン療法=女性ホルモンを止める薬が使われます。
久々に手術してもろた病院へ行ってきました。

乳がんをどうやって治療するんかについてはこちらをご参考にしてくださいな→https://note.com/maimai430/n/n778fe27380c7


ここまでの治療経過

私の乳がんの治療経過をこのへんでおさらいしとこう。
長いから、興味ない人は次の見出しへどうぞ。
関係しとる記事のリンクを貼っておくので、ご興味ある方はご覧あれ。

2020年
3月31日 乳がん検診の検査(https://note.com/maimai430/n/n1d7d7bafb326

4月7日 乳がん告知
4月8日 東京B病院へ転院、検査
4月15日 他部位へ転移なし、右胸全摘出必要、転院決意(https://note.com/maimai430/n/n7d336a635bb1

4月17日 東京→徳島へ移動
5月1日 徳島のC病院初診、手術決定
5月14日 右胸全摘出の手術
5月21日 退院
5月29日 産婦人科初診
6月2日 手術の結果が出る、薬物療法はホルモン療法で決定(https://note.com/maimai430/n/n6dde4a35088e

6月5日 卵子凍結のための注射開始(https://note.com/maimai430/n/n898a56d7474f
https://note.com/maimai430/n/nd87b6a8499dd

6月18日 卵子凍結のための採卵(https://note.com/maimai430/n/nbe94621b9e5d

6月22日 卵子凍結の結果
https://note.com/maimai430/n/n45ff91cb7123

6月23日 ホルモン療法開始(注射+服薬)


いやぁ、長い3ヵ月やった。
これで徳島でやるべきことは一段落したわけなんです。
あとは薬を10年間飲み続けるだけ。5年は注射を併用しながら。


ホルモン療法と抗がん剤治療の違い

ホルモン療法の話を説明しとこうか。


乳がんのタイプには、「ホルモンレセプター」が陽性のものと陰性のものがあるん。
陽性のがんは、女性ホルモンをえさにして大きくなる。
ということは、女性ホルモンがなければがん細胞は増殖することができず、「悪性腫瘍」にまで成長することができない。
(がんの仕組みはこちら→https://note.com/maimai430/n/n695b30ba7b31

そういう緩やかな形でがん細胞の活性化を抑えるんが「ホルモン療法」。
もっと厳しいやり方、がん細胞そのものをやっつけてしまうんが「抗がん剤治療」。ホルモンレセプターがないとこっち。
がん細胞は身体の各部位の細胞のうち、暴走して増殖し続ける細胞なので、それをやっつけようとすると正常に働いている細胞にも影響がある。それで副作用がきついんやと。
最近は、「分子標的薬」という薬も使用されることがあります。

つまり、ホルモン療法の場合は「えさ」を与えないことによってがん細胞が「悪性腫瘍」に成長するのを妨げるってこと。
積極的にやっつけるわけではない。
なので、一般的に再発の危険性が高いと言われる期間「5年間」を過ぎても、再発の可能性がある。
10年続けたとしても、その先ほんまに再発せぇへんと、言い切れるんやろか。。そのへんは、過去の治療のエビデンスに基づいて、お医者さんを信用するしかない。


そう、薬を飲んだとしても、必ず治るとは限らない。
というか、この場合、「治る」って何?
10年再発せぇへんかったら、薬を服用が終わったら、治ったと言えるわけ?
私、まだ35歳やから、10年後まで再発せんかったとしてもその先絶対がんにならんとは言い切れんわけやろ。
とにかく早期に発見できるように、定期検診に努めるだけ。
早めに見つけたら手術で除去できる。そう、また切り取るわけね。んで、薬の治療。
いくつになってもその危険性はゼロにはならない。
まぁ、がん治療はどんどん進歩していくやろうから、転移が進んどっても有効な薬とか開発されてくはず。


ちなみに、ホルモン療法で使用される薬は年齢やいくつかの要因によって変わります。
私は注射+服薬やけど、乳がん友達の入院マスターは服薬だけなんやって。
閉経前と閉経後で使われる薬も違う。治療中に閉経を迎える場合は使う薬が途中で変わる。閉経後の薬の方が成績優秀らしい(データ的にはね)。

注射(リュープリンPRO)は皮下注射やった。
卵子凍結の一連で皮下注射には慣れとったけん、お腹に注射されても平気。ちょっと今もチクチクするけど。
注射は3ヵ月ごとか6か月ごとがあって、6か月に一度の方が安いけん、私は6か月分の注射を打ってもらいます。注射して6か月効くって、どういう仕組みになっとるんやろ(^^;

飲み薬(タモキシフェン)は今日90日分もろた(もらった)ん。
一日一錠やから、思ってるよりヴォリュームなかった(笑)
定期的な服薬は人生初なんで、飲み忘れんようにせなね。。

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副作用について


副作用が全然ないわけではないらしい。これも個人差あるけどね。
人為的に一足早く女性ホルモンを止めるわけで、内容としては「更年期障害」と一緒。
・ほてり(ホットフラッシュ)
・生殖器の症状
・関節の痛み
・感情障害(急に泣き出すとか)
・血栓のリスク至急
ほんまにちょっとだけ、子宮がんのリスクが上がるらしんで、検診をした方がいいらしい。

しばらく薬を飲み続けてみな、副作用がでるかどうかは分かりません。
まぁ、抗がん剤治療に比べたら圧倒的に楽やけどね。


金銭的負担

抗がん剤治療に比べたら、おそらく金額も安い。
そして、保険診療なんで「高額療養費」が適用される。
手術もそうやったし、今回の注射も結構な金額のはずなのに自己負担はびっくりするほど安い。

私は今国保なんやけど、滞納もなかったんで「限度額適用証明書」をすぐ出してもらえました。
おかげさまで窓口で払ったんはびっくりするほど安い金額やった。
手術、あんなに大変で大掛かりなのに、こんな金額でやってもらえるんじゃ。。。

国民皆保険の素晴らしさを思い知りました。
この国は、お金がない人の命もちゃんと救ってくれる制度になってます。
外国人の方とか、ちゃんと分かっとるんやろか。
何があるか分からんから、健康保険はきちんと払いましょう。


これから

さぁ、徳島でやれることはもう全部終わったわけですよ。

東京戻っていけるん(大丈夫)?って聞かれるけど。
逆に聞きたい(笑)
これから10年、徳島におれってこと?

もうこれ以上やれることはないんですよ。
あとは薬を10年間飲み続けるだけ。定期検診を受けながら。
他にやれることがあるとすれば、「前向きに自分の人生を生きる」こと。

この先、病気と生きてく人生は地元の徳島やのーて、東京で。
今、私がやりたいことは全部東京にある。仕事も勉強も。

私の闘病、闘う相手は病気やのーて、「自分のこころ」。
後ろ向きになりたい時やってきっとあると思うん。
病気になる前と変わらず、って心の持ちようになるまで時間はかかるはず。
ちょうど、人生の転換期(仕事の上で)やから、正直焦りはある。
乳がんになってあきらめたこともある。
前向きに、人生を楽しめるように。
できる日もできん日も、綴っていこうと思います。

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