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「やってやりましょう」を記録することで、自分自身の物語を紡ぐ(映画「HELLO WORLD」)

映画「HELLO WORLD」を見ました。

内容紹介
京都に暮らす内気な男子高校生・直実(北村匠海)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・ナオミ(松坂桃李)が突然現れる。
ナオミによれば、同級生の瑠璃(浜辺美波)は直実と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうと言う。
「頼む、力を貸してくれ。」彼女を救う為、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。
しかしその中で直実は、瑠璃に迫る運命、ナオミの真の目的、そしてこの現実世界に隠された大いなる秘密を知ることになる。
世界がひっくり返る、新機軸のハイスピードSF青春ラブストーリー。
https://hello-world-movie.com/intro/index.html

『映 アムリタ』や『2』を書いたの野崎まどさんが脚本なので、観たかった一本でした。とてもおもしろかったですね。

観た後いろいろ考察したい方におすすめです。

この後は少しネタバレしながら感想というか考えたことを書きます。

大きなネタバレはないですが、先入観を持ちたくない方や、内容を予想できるような文章を読みたくない方は、離脱した方が良いと思います。


■ ■ ■


さて、この映画の中で個人的に「やってやりましょう」というセリフが印象に残っていて、多分映画を観た人だったら、だいたい印象に残っていると思うんですよね。

この映画の主人公である堅書(カタガキ)くんは、内気な読書好き青年で、SF好きです。

その理由は「SFは現実の延長線上に感じる」から。

でも、自分がいるこの現実の中では自分のことをエキストラのように感じ、主人公にはなれないと考えてしまっています。

このエキストラと主人公のちがいってどこにあるんだろうと考えたんですが、その違いと作るもののひとつが「やってやりましょう」っていう意思だと思っています。

人に流される、状況に流されるということは多かれ少なかれあるわけです。でもそんな中で自分の意思をどれだけ含んで行動できるか。

自分で自分の足を進めているという感覚があれば、自然と自分自身という物語の主人公になれると思うんですよね。

それがたとえどんな地味な物語だとしてもです。

でもリスクがある状況や選択肢のなかで、自分の意思を放置、あきらめてしまうこともあります。

だからこそ「やってやりましょう」なんです。

リスクやメリットデメリットを含めて自分自身で判断し、足を進めていくことが、自分自身の物語を紡ぐことにつながるはずです。

しかし、たとえ自分で決断したとしても、すべてうまくわけではいきません。

その結果を認められられないこともあります。認知的不協和とか、酸っぱいぶどうとか、気づかないうちに後付けで記憶が改変されたりします。

自分の物語を自分でなかったことにしてしまうのです。

だからこそ「やってやりましょう」を記録しておきたいと思います。

自分自身の「やってやりましょう」を記録する、これが自分を自分自身の物語の主人公にすると思うのです。

そのために日記を書いているのかもなぁと思ったゆうびんやでした。


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ゆうびんや
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