私にとってのやりがい
バイイングの仕事をしていると、必ず作り手さんと接する機会がある。
以前はスイーツのバイヤーだったけど、今の職場は雑貨などもみている。
以前とは違った環境だし、取引先も大なり小なりの規模で
作り手さんに直接会ったり話したりはなかなかできない。
それが少しさみしかったりする。
それが実は活力だったりしたから。
そして甘いものをとてもとても愛していたし、1つ1つを自分の子供のように大事に作るパティシエさんたちの眼差しや心はとてもとても素敵で、その作品を見たり食べたりした人の幸せそうな顔を見た時、私は何回も泣きそうになったものだ。
スイーツは一瞬で人を幸せな気持ちにする。
そのケーキの味わいや美しさにはたくさんの経験や苦労や心遣い、プロ意識や繊細な技術や複雑な組み合わせの計算や食べる人を思い浮かべる気持ちがとても詰まっている。そうやって真剣に向き合っているプロたちとお話しして仕事を進めていくのはとても楽しく、私の誇りでもあった。
急に恋しくなった。
でも、今の仕事で関わる方たちの先には会えなくともそういう志を持った人達がいるってことを改めて思い出した。
私には到底できない職人技やその想いを伝えていく、そんな仕事をさせてもらっていると思うとこの偶然のご縁をとてもありがたく思う。