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【其ノ灯、暮ラシ】涙が出るほど、最高にみっともないラブレター
最終日に滑り込んで映画を観て来ました。
ポレポレ東中野。
バンドを追いかけたドキュメンタリーという言葉からは連想出来ない作品でした。
正式にはセルフドキュメンタリーか。
どう表現すればいいんだろう。
オススメしたい人になんて伝えればいいんだろう。
そう思えるような、「その人」が詰まった作品です。
わたしは「その人」を感じる作品がとても好きです。
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監督であるエリザベス宮地さんの、最高にみっともないラブレターだな。
途中、そんな言葉が頭に浮かびました。
「みっともないなぁ。」と浮かんで、涙が出ました。
その後も、気づくと何度も涙が流れていました。
ぽつりぽつりと、その人のタイミングで、
その時何かが突き刺さったのがわかるように
客席でそれぞれが泣いていました。
そのタイミングがみんな一緒ではないことが
とても自分の中に残っています。
極端に個人的なお手紙を読んでいるのに
自分も知っている気持ちを何度も突きつけられて
時に誰かを思い出していました。
本気のみっともなさも、本気で優しいことを言うのも、本気で愛を語るのも、本気で自分の存在を叫ぶのも、強さです。
その瞬間を見ると、背負っているなぁと思います。
覚悟を感じます。
泣きたくなります。
MOROHAのまっすぐな気持ちを放つ様や、
高く叫ばれるような声。
わたしには合わないのではと開始時点では感じました。
少し不安になりました。
杞憂でした。
アフタートークでカンパニー松尾さんが仰っていたように
気づけばMOROHAを好きになっていました。
この映画を観て欲しいと思う人の顔が浮かんだのに、公開が今日までで悔しいです。
また東京でも上映されないかな。
アフタートークで監督が語った、後悔。
その言葉に、また涙が出ました。
お辞儀をする監督をカメラで撮りながら離れていったカンパニー松尾さん、かっこよかった。
ここで紹介したい言葉がたくさんあります。
けれど、書かないでおきます。
BRAHMAN、竹原ピストルさんの、生きてきた大人たちの言葉もあります。
ああ、生きてるなぁ。みんな。
愛することを恐がってる自分に気づくけれど
自分の中のあの人に、この人に、今、
まっすぐ好きだと伝えて生きたくなる映画です。