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ダイアル

「天国は今どこ 構わないでよ 大人になれたか 分からないけど」

この言葉は僕がよく聞くアーティストが作った歌の歌詞で、最近リリースされたアルバムの楽曲の中に入ってる歌詞だ。



エレキって言う曲が僕に言い聞かせてる。
ビートの奥の更に奥の音楽で「深音」とでも言えばいいのか。じっくりじっくり僕の深い部分に語りかける。

でも聞こえない。聞こえるけど聞き取れない。

でもきっと大切な事を言ってる。


きっと昔に知るべきはずだった大切な事で、今の僕の耳と心は、もうその深音とは周波数が違くて聞き取れないみたいだ。

話てた夢とか未来とは全く違った未来「今」はその当時ちっとも想像がつかなくてその頃の周波数はいくらダイヤルを回しても合わない。


でもここ最近、友人とか記憶とかお世話になった人と話す事で、その周波数が分かるようになったけど、未だ周波数が合う気配が無い。

いやどんどん周波数は離れていく。
ゆっくりだったスピードは今はマッハになって離れて行く。


周波数が合わなくなるうちにおかしくなったのか

最近は変な感覚に襲われている。
俺も僕も結局は自分で、自分が作り上げてる俺と僕だ。


つまり僕は僕の中に俺を作り上げた。


自分の中に2人が常にいる。

1人は現実世界で俺を「僕」として見てる自分。仕事に行ったり写真を撮りにいくのはこいつだ。


僕が「俺」として見てる自分は、どんどん現実世界から離れていってしまう。俺の周波数はめちゃくちゃで、毎日毎日「僕」から離れてしまう。


俺が「僕」として見てる自分は、仕事へ行き写真を撮り、何かを表現しようとしてる自分で自分として世界で生きている。



一体俺「僕」は何者になるのか。
大人になれたかよく分からないまま、周りの大人と言われてる人達の期待を背負うがまま仕事したりしてる。

「〇〇適任だよ! 〇〇はこの仕事向いてると思うよ!!」

「痛みの分かる人になるんだろうなって。。」

「大人だよもう。」

僕は嬉しながら言葉を受け入れ、俺は半分疑いながら聞き流す。

俺を取り巻く環境が変わってるのか。
それとも
俺が一人で変わり続け、周りとよく分からない間を作ってるのか。
よく分からない。









俺は先生って言われる存在に物凄い憧れを持ってる。

理由は単純だった。

先生が今の俺の要素の半分は先生が作ってくれたものだから。


学校の先生 子供の集まる場所で先生と呼ばれてる人 習い事の先生 教職員やコーチや誰かに何かを教えてる存在の人の事。

そして国語の先生は人に与えると言う行為を与えてくれる。

先生は教えると言う行為を通じて、与えるから。


与える
そのものに憧れがある。




そして、先生は大人だ。


そう大人なんだ。



昔の周波数を忘れ、大人になっていく。
大人には、大人の周波数があってそれに合わせて生きていく。


与える人の代償。


きっと世界のルール。

その周波数が例え居場所でも、友達でも、彼女であっても
忘れ、今の周波数に合わせて生きていくのだ。


俺も僕も愛情を忘れた世界で周波数を見失い、探しながら大人になる。


大人になれたか分からないまま、大人になっていく。





僕が僕じゃなくなる
自分が自分じゃなくなってく中で、必死に自分を探している。

周波数を探す旅に飛び出る。

もっと色々勉強して
かっこいいと思えるようになるために。


あの人はどう思ってくれるだろうか。
びっくりしてくれるかな
分からないけど
想像も出来なかった未来で今を生きてる。
だから形に残す必要があって、形に残す義務がある。


ただ形にして残したい。













作品を作ってる。
これで何かを返せれば良い。
あと、もうちょっと待ってて欲しい。


「大人になれたか分からないけど。」

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