「分かる」ために「分ける」:思考をスッキリ整理する方法は?
タスクが多くてどこから手をつけていいかわからない!
あれもこれもと手をつけているうちに、
うっかり大事なことが抜けてしまった!
そうならないためにもまずは、考えるべきことをスッキリ整理しておくことが大切です。
「分けること」は、すなわち「分かること」
思考の整理をするのは、部屋の片付けと同じです。
無秩序に散乱したお部屋を片付けるためには
まずは散らかったものを分類し、
服はクローゼット、キッチン用品はキッチン、ゴミはゴミ箱へ、、、と整理しますよね。
思考を整理も、分類ごとに切り分けることによって
全体像や、ゴールまでの道筋が明確になるのです。
では、「分ける」ためにはどうすればいいのか。
ロジカルシンキングの基本【MECE】を学んで行きましょう。
「モレなくダブりなく」分けることによって見落とし・再検討を防ぐ
MECE:(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)(発音:みーしー)
直訳:「互いに排他的であり、完全に余すところのない」、すなわち「モレなくダブりなく」という意味。
例えば【日本で仕事を探している人】は、どのような属性の人が多いでしょうか?
まずは年齢で分類してみましょう。
上記のグラフから、30~40代がボリュームゾーンなのでメインターゲットにしようという風に、戦略を立てることができます。
続いて勤務形態の希望で分析すると、、、
でもちょっとまってください。
こちらは年齢と違い、一人に対して答えが複数ある場合がありますよね。
こうして纏めてみると、情報が不足している部分が明確になりました。
「考慮できていないポイントはないか?」を確認し、モレなく被りなく分類することによって見落とし・再検討の心配がなくなるのです。
きれいに分けることが目的じゃない!クオリティとスピードを見極めて!
MECEを使う上で、注意点を2つ。
①「MECEに分けること」は手段であり、目的ではない
②MECEに分ける必要がないものもある
はじめに述べた通り、「分かる」ために「分ける」のです。
抜け漏れがないかを徹底するために、重箱の角をつつくように
分類の精度をあげても、「分かる」ために必要な情報でなければ意味がありません。
日本全国での動向を調べるというオーダーに対して
ある都市の動向を地区単位で細かく調べたり、
海外の市場分析をいくら詳しく行っても、それらは不要な情報ですよね。
仕事ではクオリティとスピードの両立が求められるので、
あくまでも「分かる」という目的ための手段として捉えましょう。
まとめ:「その他」をうまく利用してMECEを使いこなそう!
【今はなにを知りたくて分類しているのか】を意識し、
目的から外れるものは思い切って【その他】のようにまとめることで、
意味のある分析ができることもある、ということですね。
●今なにをしたいのか
●そのためにはどの粒度で分類すればいいのか
を意識して、MECEを活用していきましょう。
(筆:まいまい)