ママをたすけるシェアオフィスの原点
今年は東京で年を越す予定で、すこし早めに帰省を。
といっても、3日間一歩も外に出ず引きこもりで
3食子守り付きという恵まれた環境で目一杯仕事をさせてもらっています。
仕事場にしているのはかつての自分の部屋なのですが、私、高校受験も大学受験もこの勉強机にかじりついていたわけじゃなかった。
自分の部屋には、ベットがあって少女マンガがびっしり並んだ本棚があって、電話があって、鏡があって。集中するにはいろいろ誘惑が多すぎた。
自分の意思の弱さを克服するには、環境を整えることが一番近道と思い、あるとき親に頼み、勉強部屋を別で用意してもらいました。
そこは、父が使っていた作業所というか工房というか、製図版がありちょっとシンナー臭い物置きみたいな部屋で、玄関をいったん出て10メートルくらい離れたガレージの上。そこを勉強できる環境に整えてもらいました。
誘惑するものが何もなく、眠くなっても数分のうたた寝しかできず、温かい家族の気配を感じず、それらに逃避するには階段を降りて屋外を経由しなければならないこの距離感は絶妙で、めきめきと成績が上がったのはこのころからでした。
私が保育園ではなく、保育付きのシェアオフィスを作ったのは、自分のこの成功体験が根底にあったのかもしれません。マフィスと在宅ワークの一番違うところは、仕事だけをする環境を整えていること。
やらなければいけないことが多い子育て期だからこそ、ただひたすら仕事に没頭できる純粋な時間と空間が、時間当たりの仕事の精度を上げ、質を上げ、量をこなすことができる。
そう信じて作った自分のための解決策、子育て中の人たちだけではなくもっと多くの人たちに届けたい。