在宅ワークの孤独
わが社には、在宅勤務のメンバーがたくさんいます。
もちろん出てきてくれても良いんだけど、子育てとのバランスを考えると移動の時間が惜しくて、「フル在宅勤務可」の募集は本当に人気。子どもたちが幼稚園や学校に行っている時間に彼女たちはめいっぱい在宅で仕事をしてくれます。
中には、昔の同僚で当社にジョインしてくれた子も。数ヵ月前から頑張ってくれていて、アウトプットの質がとても高くて頼もしい。
先日、ミーティングで北参道に来てくれたときに思わず出たのは「久しぶり!5年ぶり?!」って挨拶から。そう言えば、彼女が入社のタイミングでやったのは、Zoomでの面談。その後も毎月定期的な会議で何度も顔を会わせてるけどZoomで。実際にあったのがそんなにも前だったなんて全然感じない、この時空間の近さ。
本当に、どこでも仕事が出来る世の中になってきた。
今日、ランチをしたのも普段は在宅で仕事をしているメンバー。すこし郊外の子育て環境のいいところに暮らしてるから、都内に通勤となると毎朝毎夕通勤地獄が待ってる。なのて、「フル在宅勤務可」の募集にこんな優秀な子がのっかって来てくれた。
彼女の仕事ぶりはいつも素晴らしい。活字のみによるコミュニケーション力、ニーズ把握力、スピード感、レスポンスの速さ。まるでいつも隣にいてくれてるみたいなストレスのなさ。
さぞかし生活全般を効率よくまわして、心身ともにゆとりある生活なんだろうなあって思ってたら、彼女の口から発せられたのは、
「こうして麻衣子さんや会社の人たちに直接会って話が出来るのってすごく嬉しいんです。在宅ワークって孤独です。一日中一人で黙々とPC向かってるばっかりで、本当に孤独。」
デジャブ。このセリフどこかで聞いたなーって思い起こしてみると、マフィスの会員さまからそんなことをよく聞くなと。
フリーランスで在宅ワークなんて、いよいよどこにも帰属してない一人ぼっち。
今日の彼女とも、面接で一度会って依頼、毎日コミュニケーションとってるし、Zoomで何度も会ってるし、でもリアルに会ったのは今日が2回目。
短いランチタイムの雑談で、これまでの遠隔のコミュニケーションでは見えなかった彼女の人柄や、なりたい姿、悩んでること、いろんなことが見えてくる。
みんなみんな、いたずらに群れたいわけじゃないけど、社会的欲求、帰属欲求を得たいと思ってる。
マズローで言うところの、たかが下から2番目の欲求すら満たされてないのがフル在宅ワーカーなんだなって改めて。
子育て中はとても忙しいけど、効率的な日常ばかりを追及するんじゃなくて、ちょっと普段とちがう無駄というゆとりを得ることは大切。
誰かと会って話すことは大切。
マフィスに来ることも大切。