船場街歩きと書店巡り
今日も寒い。曇ってるしなんとなく気分が落ち込みそうだったけど、筒みたいに下半身に巻ける骨格入りのブランケットを巻いて、クリスマスソングを流してココアを入れたら、なんか楽しくなってきた。
今日も嫌な夢を見たし、リアルでしんどかった。
けど昨日ツイッターのタイムラインを見ていたら、メンタルの調子が悪いと言っている人が多くて、きっと寒さや季節の変わりめのせいだ、部屋を暖かくしたら直るよ、と言われているのが目に入って、私一人じゃないんだと思えただけで安心した。
「わかる~」と実際に言い合うわけじゃないけど、それができた時の感覚になれた。
昨日の、久しぶりの友達との街歩きはすごく楽しかった。久しぶりで最初はどぎまぎするかと思ったけど、すぐにそんな不安はいらなかったなと思えた。
流れで思い出した元CA芸人や丸山礼の話をつい出したときは「いまだに出典元に大きな変化がなくて安心する」と言われた。
あんまり自覚はなかったけど、井上涼さんの動画の真似ばかりして大喜びしてた時期はあった。似たようなものか。懐かしいな。
再放送している朝ドラの『カーネーション』で(岸和田中心だけど)大大阪時代をちょうど見ているのもあって、船場エリアの史跡めぐりがますます楽しかった。目的にしていたもの以外にも素敵な建物にいくつも遭遇した。
しかも思いがけず昨日は現地の有名な神社の年に一度のお祭りだったらしく、けっこうな数の出店と参拝客で賑わっていてラッキーだった。
「書いてある値段(500円)はタイムセールの値段で、今は700円」という詐欺みたいな肉巻きおにぎりを引き返すこともできずに買ったら、別においしくもなくてびっくりした。久しぶりに見たやんちゃな感じのお姉さんがやたら気さくに話しかけてきたのは、詐欺の気まずさをごまかすためだったのか、と納得がいった。
昔から毎年やってるお祭りだからか、今時のおしゃれな飲食店の出店とかはなく、古そうな渋いお店が大半でその感じが久しぶりでいいなあと思っていたのに、とんだ偽物をつかんでしまった。(そのお店は古そうでもなく、ただ枠が空いてたから出しにきたらしい)
独立系書店が集まるイベントのために、めったに入らないハービスに寄ったのもよかった。前に行ったイベントの倍くらい出店数が多くて、気になる本にたくさん出会えた。
特段クリスマス仕様じゃなくてもきらびやかな感じがするハービスの様子も、こんな感じだったんだ、と発見だった。東京で言う丸ビルみたいな感じの場所だったのか。
自分が買い物することはたぶんないけど、たまにうろつく分には楽しそう。
なんとなくピンときて買った本を早速お風呂に浸かりながら読んだら、すごく好きな感じで嬉しかった。
「なんとなく気になる感じ」が当たっていたのが嬉しい。
まず表紙の絵と全体的な装丁がかわいくて、テーマの「創作と生活」というのも気になった。
創作に関わる仕事をしている人たちが生活をテーマに書いたエッセイ集で、私はそういう仕事をしているわけじゃないのに、「会社員としての生活をしていない」という点で案外共感できる部分があったり、それゆえの不安への対処や、創作や売り込みのための試行錯誤は、読んでいて勇気をもらえるような感じがあった。
編集された方自身のエッセイと、それぞれの方に声をかけた理由も書いてあって、この編集者の方のセンスが好きだから、私も全部のエッセイが好きだったんだろうなと思った。
独立系出版社の小さな本を買ったのは今回が初めてで、自分が好きだなと思えるものが見つかったことが嬉しい。
「同じ価値観を共有できる人とのつながり」は、こういう形でも叶うのかもしれない。ひとつ見つかったのが嬉しい。