アルゼンチンと日本を同列にできない
アルゼンチンは10年前からセルフIDなのに性別変更した人がたったの12655人。日本は15年間でセルフIDがなく性別適合手術を受けないといけないのに性別変更した人が9625人。もしセルフIDがあったらアルゼンチンよりはるかに多くの人が性別変更するでしょう。(それだけ女子スペースの危険は増す)
アルゼンチンではセルフIDがあっても利用するのは本当に性別違和が強い人だけ。仕事がセックスワークくらいしかないからか。トランスの平均寿命が32歳というのは衝撃。
アルゼンチンは身体の違和感が強い性同一性障害でもスティグマが強く、セックスワーカーにならざるを得ません。
日本は女装者もカムアウトできるようになりました。また、仕事を辞めずに性別適合手術を受けて男性社員から女性社員になることも可能になりした。
1980年代は日本でもセックスワーカーにならなければ、トランスセクシャルは生きていけませんでした。私自身、大学受験を諦めてニューハーフになろうかと真剣に考えていました。
アルゼンチンはトランスの権利という意味で、日本より10年以上先を行っていますが、それはトランスのスティグマが強く、セックスワークしか仕事がないための救済措置です。
アルゼンチンのトランスの平均寿命は32歳でシスジェンダーの平均寿命の半分。
日本ではトランスセクシャルは自殺率が高いので、シスジェンダーより平均寿命は短いですが、シスジェンダーの半分の寿命ということはないでしょう。現にわたしは性別適合手術後10年以上たってもぴんぴん生きています。また女装者の平均寿命は非女装者と同じでしょう。
おそらく、アルゼンチンでセルフIDを利用しているのは、本来ならトランスセクシャルの人たちです。人数から言ってそうでしょう。
だから安全上の問題が起きていないのです。アルゼンチンのセルフID利用者に女装者は含まれていないと思います。
アルゼンチンはトランスへの暴力が多く、死んでもいいから女性になりたい人しか女性になりません。日本では女装者が殺されることはありません。そこが全く違う点です。 治安が悪い国と治安が良い国では単純に比較できません。