コロナ禍、オーストラリアから長期帰国中(出国準備編)
ものすごく久しぶりの投稿になってしまいました。
実は急遽、オーストラリアから日本に帰国することになり、帰国準備や帰国後もあれこれ追われることが多く、レッスン以外でなかなかパソコンに向かう気持ちになれませんでしたが、ここ数日はようやく落ち着く時間ができました。
今回は、原則出国禁止令を敷いているオーストラリアから帰国する際に、準備しなければならなかったことについて書きました。何度か友人から質問が来たので、まとめておいたほうがいいかなと思いました。
※ただし、私が書いた内容が絶対に正しいというわけではありませんので、最新の情報は必ずオーストラリア政府、日本大使館、厚生労働省のサイトを確認し、自己責任で判断してください。
まず、出国申請前にこちらの政府のサイトを熟読しました。
https://covid19.homeaffairs.gov.au/leaving-australia
私は永住権保持者なので、Australians and permanent residentsのところしか参照にしていませんので、Temporary visaの方は必ずその個所を読んでくださいね。
私の帰国理由は、親の病気です。
親が亡くなっても帰れなかった、という話を聞いたので、まだ生きていることがかえって正当な理由と考えられたと思います。
このことを証明するために以下の書類を準備しました。
準備した書類
1. 戸籍謄本の英訳
親、自分、息子の名前が載っているもの。NAATI資格がある方に正式な翻訳を依頼しました。特急料金$140でした…時間があればもっと安い人を探したり、領事館などで無料でやってもらえたかもしれません。
2. 主治医からの英文の手紙
正式な診断書ではなく、病状が書かれたものを早急に書いてくださいました。書類代は2000円程度でした。診断書だと通常約1か月、8000円ぐらいかかるので考慮してくれたようです。
3. 往復航空券
許可が下りるかわからなくても、先にチケットを買わないと申請できません。ANAでシドニー⇔東京の直行便を購入。無料で日程変更可、キャンセルしても$200でした。72時間以内のPCR検査を受けなければいけないため、他国を経由する便はお勧めしません。
3か月以上帰国できないことになっているので、帰国日はそれ以降にしました。
4. Statutory declaration(宣言書)
フォームをこちらからダウンロードできます。
https://www.ag.gov.au/legal-system/publications/commonwealth-statutory-declaration-form
自分はどんな人間か、なぜ出国しなければならないか、それを証明するための書類を添えて、正当性を訴える内容にしなければなりません。
法的な書類なので、弁護士の生徒さんに書いてもらいました。レッスン1回分の料金で…本来は1か月分ぐらいの料金を支払うべきだったのではないかと思います…ありがたいです。
自分で書いてもいいのですが、ネイティブチェックは入れるべきでしょう。
書類を一通りそろえたら、JP(Justice of Peace)に対面でサインをもらわなければいけません。通常図書館などで定期的に行われていますが、コロナの影響でそれもなかなか見つからず、https://www.jp.nsw.gov.au/findajpでご近所のJPを探して個人的に電話しお願いしました。
5. 息子の日本パスポート
日本とオーストラリア、二重国籍の息子。いつも短期帰国だったので、日本のパスポートは更新せず、オーストラリアのパスポートで間に合っていましたが、今回は日本パスポートじゃないと入国できないとのことで急遽作りました。このためにも戸籍謄本を取り寄せないといけませんでした。
6. 自分のパスポート&ビザ
当然ですが、有効期限内のパスポートとビザ(VEVO)が必要です。期限が近い場合は、出国先で更新できるか、要確認です。
これらを揃えた後、https://travel-exemptions.homeaffairs.gov.au/tepのサイトに行き、個人アカウントを作成。必要事項を入力→上記書類をすべてPDF化→添付して提出しました。
提出後、なんと2日で許可が下りました!しかも日曜日!
オージーやるじゃん!と感心しました。
ラッキーだったのは、息子も許可が下りたこと。いつ戻ってこられるかわからないのに、息子を置いて帰国はありえなかった。
親御さんが亡くなったシングルマザーの方が、お子さんと帰国できなかったと聞いていたので、望みは薄いだろうと思っていました。
離婚した方だと子どもを自国に連れ去る疑いがあるからかもと思い、Statutory Declarationに「夫は息子との長期帰国を了承している」旨を念のため書いておいたのが功を奏したかもしれません。
許可が下りてから出国まで
さて、搭乗するには出国の72時間以内にPCR検査を受けて陰性証明書を提出しなければなりません。
日曜日の夜便を予約したので、金曜日中に近所でドライブスルー検査を受ければOKねと思っていましたが、事前に指定の病院で診察を受けなければならないと直前にわかりました。
オーストラリア政府からはそのあたりきちんと案内はありませんでしたので、注意してください。
下記の日本大使館サイトを参照し、最新情報を得るようにしました。
https://www.au.emb-japan.go.jp/itpr_ja/pcrtestingjapanese.html
ちなみに、診察もPCR検査も、自費です…
子どもと二人で$450もかかりました…泣
金曜の午前中に診察→昼前にPCR検査→結果は金曜夜に携帯にテキストメッセージで届き→翌朝、診察を受けた機関から陰性証明書が発行されました。
たまたま診察してくれた医師は土曜日に出勤していましたが、土日休みの可能性もあるので、日曜や月曜のフライトは避けた方が無難だと思いました。
フライト当日は、陰性証明書を見せる以外は特別通常チェックインと変わりなく、人も少ないですから機内も快適に過ごせました。
機内食も美味しかったし、さすが、ANA!!と絶賛したくなるサービスでした。乗客は20人程度しかいなくて、フライトのたびに赤字になるんだろうな…本当にお疲れ様です。
以上が、出国までの流れでした。ご参考になれば幸いです。
また時間ができたら、日本帰国後のことを書きますね。