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真田広之のスピーチに感じた、日本の価値観とそのバランス

先日、戦国時代を描いた米国配信ドラマ『SHOGUN 将軍』が第76回エミー賞で18冠を達成したという驚きのニュースが飛び込んできました!



主演を務めた真田広之さんが主演男優賞、アンナ・サワイさんが主演女優賞を獲得し、作品賞まで受賞。史上最多の18部門を受賞するという快挙に、興奮が止まりません!👏✨

このニュースを受けて、私も真田さんやアンナさんのインタビュー動画をYouTubeでチェックしています。受賞後に数々のアメリカのトークショーにゲスト出演されているんですよね。


伸びた髪をきゅっと後ろに結わえた真田さん、重厚感のあるたたずまいがまさに侍のよう。英語でお話しされている、あの落ち着いた声!低く響く声が心地よくてとってもよきです。


特に心に残ったのが、真田さんのエミー賞受賞スピーチです。真田さんは英語でスピーチを終えた後、このように日本語で仰ったんです。

これまで時代劇を継承して支えてきてくださった全ての方々そして監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り、国境を越えました。

作品賞受賞時のコメント(日本語)


このスピーチを聞いて、「先人に感謝する」という真田さんの姿勢に深く感動しました。伝統や知識を受け継ぎ、それをさらに次世代に引き渡していく――これは私もとても共感しますし、日本が根底にもつ価値観を象徴していると感じたんですよね。

(写真はこちらサイトより:https://forbesjapan.com/articles/detail/73925)

先人から受け継ぐ文化


日本では、先人から受け取ったものを大切にし、それを次の世代へと引き継ぐことが尊ばれています。たとえば、日常的な行動でも「次の人が気持ちよく使えるように」と考えることが自然にできる、これは気遣いの文化ですよね。


私が今習っている茶道でも、先輩から「次の方が使いやすいように」と指導されます。こういった気遣いが、学校や職場でも見られるのは日本の素敵な部分だと思います。

また、季節行事や伝統文化を守っていこう、という意識も高いですよね。例えば秋の夜長にふと空を見上げてお月見を楽しむのも、昔からの美しい慣習が今でも続いているからではないでしょうか。

アメリカとの文化の違い


こういった「引き継いでいくこと」を考えていると、ふとアメリカでの経験が思い出されました。私がアメリカで働いていた頃、退職の際は「2週間前通知(two-week notice)」で事前に報告し、それで終わりというのが一般的だったんです。

2週間後に仕事を辞める、とはかなり急ですよね。引継ぎはおろか後任すら決められないような短い期間です。なので、その期間での引継ぎはそれほど重視されません。辞める人は次のキャリアにフォーカスし、引継ぎは簡単に済まされるか、引継ぎがないこともありました。


それに対して日本では、辞めるタイミングを考慮したり、後任者への引き継ぎをしっかり行うのが当たり前。私もアメリカで仕事を辞める際は、引き継ぎ書を一生懸命作ったものです。(でも後任の方は全然見ていなかったりもしました😢)


個人のキャリアだけではなく、仕事に対して責任感をもち、チーム全体のことを考えられる人が多いのも、日本の継いでいく文化を大事にする姿勢あってのことではないでしょうか。

美しいけれど時には変化を阻むことも


もちろん「引き継ぐ」ことは大切ですが、時にはそれが変化を難しくすることもあります。前任者のやり方に固執してしまい、新しいアイデアや方法を取り入れるのが難しくなる場面も少なくありません。

また、日本人全員が「引き継ぐこと」を大事にしている訳でもないですよね。いつまでも政治家の椅子に座っている大御所たちがいい例のように、古く大きな組織になればなるほど慣習を守り続けることが目的になり、新しい風を取り入れることが遅れがちになることもあります。


結局大切なのは、バランスなんですね。



先人から受け取ったものを大切にしつつも、新しい時代に合った形に進化させていくこと。真田さんがエミー賞で見せたのは、まさにその両方を体現した姿でした。

真田さんが見せてくれたもの


今回、真田さんは、先人から受け継いできたものを、アメリカのエンターテイメントの舞台で昇華させてくれました。


正直今までハリウッド映画で描かれる日本人って「いやそんなのおかしいやろ!」と言いたくなるような「アメリカ人が思う日本人」が描かれていたんですよね。


でも、相手に寄せるのではなく、日本のままで受け入れられる時代が来た、ということを今回感じました。

さいごに


私は自己紹介の中でも書いていますが、日本というベースを大事にしながら外の世界に羽ばたいていく人を応援したい、と思っています。


12年間海外で生活して、日本人の思慮深さや勤勉さ、協調性など、私たちの文化や慣習がもつ素晴らしさを改めて実感しました。日本人としての土台を大事にしながら、海外の自由な発想の場に身を置くことで、個人の力がより発揮できる!と思っているんです☺
 

なので、真田さんの受賞が本当に嬉しかったんですよね。そういう訳でアツく語ってしまいました🔥

最後までお読みいただいてありがとうございました☺

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まいこ
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