AI時代に必要な英語力。
先日の記事で、携帯のGoogleの音声翻訳が
早くて的確でびっくりした!というお話しをしました。
https://note.com/maiko_freestyle/n/nbaeae945e2b3
文章の翻訳も、今すごいですよね。
無料アプリで大量の英文をすぐに翻訳できるようになりました。
私は日本での前職の職場が英語が公用語で
仕事の一環で日英翻訳をする機会もあったんですね。
なので翻訳アプリやソフトには本当にお世話になりました。
メールなどの短い文章は
オンラインのGoogle翻訳を使い、
何ページもするような長文の翻訳は
文書ファイルごと訳せるプログラムを使い
まずざっと訳してしまいます。
その後に文章を推敲していっていました。
プログラムでざっと訳すことで
ものすごい時間の短縮になります。
ゼロから訳すよりプレッシャーも少ないんですよね。
翻訳ソフト&アプリにものすごく助けられた私ですが、
大失敗して震えあがった話もあるんです。
ある時、日本語の質問を英文に直して
職場の外国人に依頼する、という仕事があったんですよ。
私はいつもどおり文書翻訳でざっと訳して、
それを推敲しました。
しかも社内の翻訳の方にも目を通してもらいました。
相手が気難しい方だったので、
念には念をと思って慎重だったんですよね。
質問書を送付した後にしばらくして
回答を提出してくれたんですが
よく見たらものすっごい長いんです!
なん十ページ分も!
なんでこんなに?というぐらい。。。
しかも、仕事のプロセスを図で書いてほしいところを
全部文字で説明しているんです。
うまく伝わらなかったのかな…と思い、問い合わせたところ…
なんと!相手がカンカンに怒ってしまって!
怒りのメールが届きました!
どうやらですが…
図を書く時って「描く」方のdrawという単語を使うのですが
文字を「書く」ときのwriteと翻訳がされていたようで…
その方は、ものすごい時間をかけて、丁寧に、こだわりをもって、
文章で仕事のプロセスを書いてくれたんです。
その時間と労力をどうしてくれるんだ!
そっちのミスだろう!と一歩もひきません。
確かに…見逃したのは私のミスです…
慎重に訳したつもりだったのに…
文章としては問題なかったので
さらっと見逃してしまい、
私も社内の翻訳の方も気づけなかったんですね。
翻訳ソフトは便利ではあるけれど
文字から文字に訳すだけであって
細かいニュアンスや文脈は考慮できないんだ、と思いました。
後悔しても後の祭りで
相手は頭から火がでるほど怒っていて
めちゃくちゃ怖かったです。震えあがりました!
当時の上司と私でその方のオフィスに行って
事情を説明して平謝りしましたよ。
上司にも本当に申し訳ないことをしてしまいました(泣)
翻訳ソフトの精度は上がっていて便利になってはいるものの
だからといって信頼しきるのは危険!と身をもって体験しました。
AI翻訳の時代に英語って必要なの?という疑問は
よく聞きます。
私は、AI翻訳での誤訳を見逃して激怒りされた経験から
これから必要なのは
細かいニュアンスを表現できたり
言いたいことをちゃんと理解できる読解力だと気づきました。
英語という表面的な言語だけではなくて
「理解」まで落とし込む力を意識しないと
AI翻訳の表面的なミスに振り回されてしまいます。
これからはAI翻訳を使いこなす英語力が必要。
それは相手を理解する力と
自分を表現する力と言い換えることができます。
考えてみれば日本語でも同じですよね。
子供が「喉が渇いた~」と言う時って
本当に伝えたいことは
「飲み物を持ってきて」だったりしませんか?
私が夫に「もっと手伝ってよ」と言う時って
本当に伝えたいことは「私の大変さを理解してほしい」
ということだったりします。
相手を理解したり
自分の本当の気持ちを表現することは
毎日の生活の中の積み重ねなんですよね。
AI翻訳が進むこれからの時代に必要となる英語は
表面的な英語ではなくて
より理解の深い英語力です。
そしてその基礎は普段の生活の中で育てていけます。
ご自身やご家族と会話をする時に
「本当に伝えたいのはなんだろうな」と想像してみてくださいね。
自分が本当に伝えたいことを言葉にしていくと
それが英語の練習にもなります。
ぜひやってみてくださいね。