色んな才能の集合体で完成した『二十日恋』MV解禁に寄せて
物事にはいつも表と裏があって、
特に表現しなくたっていいこともあるのだろうけど、
でもどうしても裏側から書いておきたい、
そんな欲が沸いてきたのでこの場所を新たに作りました。
自由気儘に、思いのままに綴る場所。
見たい人だけが覗きに来てくれたらいい、そんな場所。
どうも、竹下麻衣子です。
2018年9月20日、
ついに、新曲『二十日恋』のMVが解禁になった。
ソロライブでも歌ったことない、スポットとか宣伝も出してない、
正真正銘初出しの新曲をまるっと動画で世の中に投下。
この曲はどうしてもそうしたかったから。
もうね、ぶっちゃけね、すごーーーーーーいいろいろあったの。このMV。
でも全部報われた。昇華された。
まずは今回イラストを描いてくれた、絵師のこまちゃん。
まだ駆け出しで、こんなに沢山描くのは初挑戦だというこまちゃんに、
直感で今回の制作をお願いしたのは本当に正解だった。
仕上がってきた絵たちを見た瞬間に、
彼女が葛藤して闘いまくってここまで来たっていうパワーに圧倒された。
本人はすっごく小さくて細い女の子なんだけどね。
細い線一本一本に彼女の信念を感じる。
MVデビュー作ですって。
あなたはきっとどんどんすごい絵師になる。ありがとう。
そして今回の監督は、
『未完成なあいのうた』や『未来地図』をはじめとして
IRabBitsのMVの多くを撮ってくれた小嶋貴之監督に久しぶりにお願いした。
イラストと実写の融合という絶対に実現したい絵があったので、
ここはもう合成の名手、Mr.グリーンバックの小嶋さんにお願いするしかない、と。
突然の再会でお願いしたのに、俊敏に動いてくださる、そして期待以上のものをサラリと出してくださる。
当時よりも鬼気迫るような、洗練された質感を映像から感じるのは、私が当時よりもそれなりに経験を積んだからなのでしょうか。
本当に頭が上がらないです。ありがとうございます。
さらに今回、構成という形で監督欄に私の名前が載っているのだけど、
こんなにがっつり骨組みからMVを組み立てる作業に挑戦させてもらえたのは、坂本さん・シホさんというお二方に出会えたから。
とても沢山勉強させてもらいました。ありがとうございます。
今年になってこんな出会いがあったのも、さらに踏み込んで挑戦してみなさいと自分に対する暗示なのかなと思っていて。
未知の領域への挑戦は、ちょっと進んでは行き詰まる、の小刻みな繰り返しで、「やっぱり無理か」の壁がそれはもう頻繁に現れるのだけど。
その度にサンボマスターの『できっこないをやらなくちゃ』が脳内で再生されてました。
あぁ、こんな歌作りたい。
そんなこんなで、本当に色んな人の才能の集合体で作らせてもらったのが『二十日恋』のMVなのだ。
私的に作詞作曲の域を超えて、こんなにも脳内スクリーンが全開に表現できたのが初めてで。
満を持して、みんなにお届けするよ。
とにかく隅から隅まで、曲中のブレスまで、観て聴いて感じてもらえたら。
あなたの人生に添う、新たな一曲になりますように。
あぁ、美味しい日本酒で乾杯したい気分。