看護師を目指したきっかけ②
それから、私は何もできず、
会いに行かなかった自分のことを
ただ悲しみに暮れることしかできなかった
自分のことを責め続けた。
夢も希望もあった彼は
どんなに悔しかっただろうか。
そのことを考えるだけで、今も辛い。
明日も、明後日も、いつでも
彼と会えると思っていた。
突然、会えなくなるなんて
思ってもみなかった。
ご飯も食べれず、仕事もまともにできない
私のことを会社の皆んなは何も言わず
ただ、フォローしてくれた。
取引先の人も真っ青な顔の私に
「倒れそうな顔しとるよ。大丈夫?
ほら、お菓子だよ。食べて元気出して!」
とおばちゃん達にたくさんの元気をもらった。
数人の友達にはメンタルヤバめだと
相談し、永遠に話を聞いてもらった。
どんな友達も、職場の人たちも
私に頑張れなんて言わなかった。
何も言わずに、ただそばにいてくれた。
そんな周りの人達の優しさに救われた。
元気を与えていると思っていた私は
営業することで、いつのまにか
たくさんの人達から
元気をもらっていた。
毎日が苦しくなくなった。
いつも、彼が言っていた言葉を思い出す。
病院で介護もやっていた彼に
おじいちゃんおばあちゃんの介護は
大変でしょう?と聞くと
「大変だけど、癒される。
可愛いよ!おじいちゃんたち!」
と愛おしそうに笑っていた。
動物のことは可愛いと思っていたが
人間を可愛いなんて
思ったことがなかった私には
衝撃的な言葉だった。
自分より弱い命を自分の家族のように
大切にできる彼のことを心から尊敬した。
私も人を慈しみ、守れる人間になりたい。
大切な人を失う悲しみを
他の人にさせたくない。
誰かの大切な人を守れるようになりたい。
営業活動していくなかで
人とコミュニケーションをとればとるほど
その気持ちは高まっていくばかりだった。
いつも笑顔で優しい人達が
その先もずっと笑顔で
幸せに暮らしてほしい。
コロナで会えなくなった時も
心からそう思った。
取引先の人達は接客業だから、
コロナの感染リスクが高い。
大丈夫だろうか、大切なスタッフさん達が
コロナに感染したらどうしよう。。
営業実績より、現場で働くスタッフさん達を
心配する気持ちが強かった。
コロナが怖くないわけじゃない。
コロナに感染するのはとても怖い。
でもそれ以上に、
誰かが死んでしまうことのほうが、
私はとても怖い。
あんな思いをしてほしくない。
悲しんでほしくない。
私が誰かのためになれるのなら
なりたいと心から思うことができた。
だから、看護学校を受験した。
高校生の時に看護師を目指しても
メンタル弱めな私はすぐに
挫折していたと思う。
大切な人を亡くした悲しみを経験し
社会人として、たくさんの人達と
仕事していく中で、人の優しさに触れ
人を助けたいと心から思うことができた。
逆にこのタイミングじゃないと
私はダメだったと思う。
健康はお金では買えない。
大切な人との時間もお金では買えない。
だからこそ、大切な人と過ごす毎日を
大切にしてほしい。尊く大切なものだ。
そんな尊い命を現場で守りたいと思う。
ここから看護師を目指す上で
相当な努力が必要だろう。
きつくなったらnoteを見て
初心を思い出そうと思う。
社会人出身で看護師を目指す方とも
一緒に頑張れたら嬉しい。
実際に、どんなことで困るのか
どんな気持ちなのか
どう、乗り越えていくのか
ここに記していこうと思う。
お時間がある時に、
読んでくれたら、嬉しいです。