Tシャツ
たまたま お知り合いがいたので
オリジナルのTシャツを
作る機会があったから
可愛かったから
つい
お揃いの同じTシャツが欲しいって
思っただけ
アナタが持って帰れないの
知ってて
一緒にワタシの家で過ごす時は
そのTシャツが楽だから
着てくれるの
とっても似合ってる
思いのほか
ことのほか
似合ってるのが
逆に嬉しい
帰らなくちゃいけないアナタ
眠い目をショボショボしながら
またねって ドア越しにキスして
ずっと見てたいから
ずっと好きだから
アナタの姿が見えなくなるまで
廊下で見送るの
そんな
アナタが帰った後に
脱いでいったTシャツを着て
うっすら残る アナタ自身の香り
その香りをまとって
たまらない気持ちになるの
Tシャツの綿は罪
残り香で 眠れなくなる
あの目とあの指と
あの唇とあの声
もう
この残り香に包まれて
狂おしい一夜を
過ごすしかないの
罪よね
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