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『結婚=信頼』の幻想

ごきげんよう。 いとう るか です。
こちらを覗いてくださった 稀有な方 ケウサマ
誠にありがとうございます。
前回は 『こどもの話を聴く大切さ』と
それにより得られる『信頼関係』について
なかちゃんとお話ししました。
こどもと信頼関係を築くためには
まず親である夫婦がどうあるべきか。
そもそも結婚とは?夫婦とは?
今回はそんなことをふたりで対話しつつ、
結婚後に訪れる「こんなはずじゃ…」を
乗り越える方法も考えてみたいと思います。

ブログでの対話はこちらです ⇓


結婚とは/夫婦とは

な)結婚する前はさ、“わたし”“あなた”っていう1個ずつの単位じゃん?それが 結婚したら“わたしたち”っていう単位がひとつ増えるよね?
る)そうね。仕事とか人付き合いとか、ひとりで向き合ってきた事に加えて、ふたりで関わるものができるから一緒に考えて決めることが増えるわね。
な)そうそう。それまでは自分だけで気ままに決められたけど そうもいかなくなる。日々の家事や子育ての分担もそうだし、住む家とか将来のお金とか…そうなると、お互いの都合や言い分もあるから考え方の違いが浮き彫りになってくる…ん〜…ん〜…
る)…何か考えてる
な)そもそも結婚って何だ?憲法を調べてみよう!

日本国憲法第二十四条

第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力によ り、維持されなければならない。
 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

日本国憲法第二十四条(家族関係における個人の尊厳と両性の平等)

な)今のところ憲法ではこうなってるけど、この“両性”ってのがくせ者だ
る)なかちゃんが最もモヤモヤする線引きね…
な)両性でなく “両者” でいいじゃん!というところは今回は深掘りしないでおこう
る)またの機会にしましょう
な)ムムムだけど…そうする…でだ、つまりこゆことね。ふたりが合意の上で結婚(婚姻)するということが大前提、んで結婚したら、お互い同等の権利でもって、婚姻関係を維持していけるよう協力し合わなきゃならんと。個人の尊厳を守りつつ、資産を含めていろんな事柄を平等に決めましょうということかな。本質的平等ってとこが難しいな…
る)これを見てなかちゃんは どんなことを考える?
な)そだな…まずはどっちが上でも下でもないってこと
る)対等ってことかな
な)現実はそうでもないから、所詮ケンポー上のことかという諦めもちょいとあるけど
る)それは結婚して対等じゃなくなると思うの?それともその前から?
な)そうだなぁ 教育を受けている段階では男女差はあまり感じなかったかも。マラソン大会くらいかな。男子の方が距離が長くて大変だなとは思ったけど、生物学的な差だから納得はしてたし、バイトだってバイト代に男女差はなかった。なのに、就職すると途端に差が広がった!まず初任給からして差があるでしょ?そのあとの昇給も昇進も当然のように男子が優位。結婚したって、女が家事育児をするのが当たり前って空気が未だに残ってるし…そっか!社会人になった途端に男尊女卑が発生するんだ!なんでなん?
る)なかちゃんは男尊女卑となると感情が高ぶるから…少し話を戻しましょう。じゃあ夫婦の定義って何かしら?
な)夫婦の定義か…夫婦になるってなんなん?よし、調べよう!

民法第752条

第752条 夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。

民法第752条(同居、協力及び扶助の義務)

な)ここでも協力という言葉が出てきた
る)そうね。ふたりで一緒に生活して力を合わせて助け合うということが、夫婦ということになるのね。どちらかがひとりで頑張るのではなく、一緒に。
な)一緒にね〜…
る)色々と思うところはあると思うけど
な)一緒にやっていくには、やっぱ「この人となら」という信頼がなければ無理っしょ
る)『信頼関係』
な)やっぱここに戻ってきたな

日本の離婚率

な)もうひとつ現実的なことにも目を向けて見よっと
る)なあに?
な)離婚率ってやつ

厚生労働省 令和4年度 離婚に関する統計の概況

離婚の年次推移(1)離婚件数の年次推移

(人口動態統計特殊報告より抜粋)

令和2年の詳細分析(5)年齢別婚姻率・離婚率からみた離婚

(人口動態統計特殊報告より抜粋)

な)離婚件数は、2002年をピークに右肩下がりやね。ただ、結婚する人自体が減ってるからなぁ…3組に1組が離婚しているってことは、割り合いとしては増えてんじゃね?
る)そうかもしれないね
な)ま、なかちゃんはいつも極論だけどさ、『結婚』って制度自体に無理があんのよ。『婚姻3年契約』の更新制にすれば人口減少にも歯止めが効くって思ってんだけどね。あ〜 また脱線しちまった…
る)3年更新制についてはまた今度話しましょう。
な)だったらやっぱり現状は、夫婦が協力し合って何とか継続していく方がいいってことか。立場の弱い女子が今の日本でひとり生きていくのは結構大変よ…
る)そうね。せめて家庭の中だけでも 夫婦が対等に、信頼し協力し合って生きていければより幸せになれるでしょうね。
な)結局『信頼関係』に戻ってきた!

結婚=信頼という幻想

なかちゃんにとって結婚は逃避手段で、そして、人生のゴールでした。そこに至るまでの経緯は過去の投稿に書きました。

結婚したということは、もう人生はそれで完結、なーさん(パートナー)とも絶対的な信頼関係があると思って疑わなかったなかちゃん。そもそも何をもってふたりが『信頼関係』にあるかなんて考えてもいませんでした。

な)もう“うん十年”配偶者って立場をやってるけどさ。信頼関係って結婚したあとに試されるもんなんだね
る)試されるようなことがたくさんあったのね
な)ありすぎて思い出すのもめんどくさい笑
る)なーさんのことを信頼してたから結婚したのよね?
な)もっちろん!世界一信頼してたし絶対的パートナーだと思ってたよ
る)…全部過去形で話すのね
な)過去形で話した方がラクなんよ 今は。現在進行形でも迷いはあるのに、ましてや未来なんてわかんないからさ。るかと話すときくらいラクな過去形がいいよ。信頼できると思ってた人が、ことあるごとにそうでなくなっていく寂しさね。まぁあちらも同じだと思うからお互い様だけど、何とも切ないものよね…結婚は修行だとつくづく思ったわ。
る)結婚してから『本当の信頼関係』を築いていくということだとすると、結婚はやっぱり ゴールではなくスタートなのかもしれないね。

こんなはずじゃ…

な)「え~!?」って思った一番最初の事件は、ししょーが生まれたあとだね。夜泣きをしても世話をするのはなかちゃんだけ。こんなに泣いてるのによくガーガー寝ていられるなと驚いたよ!
る)そうだったのね。ひとりでお世話をしてたの?
な)核家族だからね。ウツツ両親は近くにいたっちゃいたけど、頼れなかったからさ…またムムムになるからこの話題も今回はパス!
る)…そう。ひとりでよくがんばったね
な)…ありがとう…
る)話せる範囲で話せば大丈夫よ
な)うん。あとは、だんだん子供中心の生活になるじゃん?会話も夫婦というより親としての話題ばっかになってくる。ある時急にふたりになって「シーン…」って沈黙したんだよね。驚いた!昔は何でもわいわい話して楽しかったのに、こんなことになっちゃうの?って。
る)思ってもみなかったことだったのね
な)そうなの!まさか!って。まぁそれでもまだなーさんを信じてたし、会話が少なくなってもやらなきゃならないことはお互いあるわけで。でも正直 自分が信頼しているこの人は、なぜ困っている時に助けてくれないんだろう?とか、何でもっと関わってくれないんだろう?って疑問が沸いたよ。唯一頼れる身内だと思って結婚したのに…特にひとりぼっちでししょーと向き合ってるときは、世界から疎外されたようで、ほんとに寂しかった…マジで「こんなはずじゃ…」って思ってたよ。
る)こんなはずじゃ…と思ったということは、こうなるはずってイメージしていた理想があったのね
な)そうかもしれない。その他諸々「こんなはずじゃ…」ってことはあったけど、結局それは“わたしの理想”であって、“なーさんの理想”とは違ったのかもしれない。つまり“わたしたちの理想”を確認し合ってなかったから「こんなはずじゃ…」ってことになったんだろうな~

続ける?やめる? こんなはずじゃ…の先へ

る)さっき離婚のことを調べたけど、なかちゃんはその選択をせずに今も継続しているね。何か思いはあるのかな?
な)実際は何度も考えたよ〜。なーさんはもっと考えてたかもしれない!世の中の人が言う“決定的はこと”もなくはなかったけどさ、でもなんでだろね。まぁご縁があれば続くし、なきゃ続かないと今は思ってるから身を任せてるってとこかな。とは言え、それは現在進行形かもしれないし未来にそれが来ないとも言い切れない。明日のことなんて誰にもわからないからあんま考えないようにしてるって感じ
る)今はそう思っているのね
な)そう。それにもうだめかもって思った時、いつも誰かが相談にのってくれてた
る)もうだめかもって思った時、周りに頼れる人がいたのね?
な)おかげさまでね。子育て中は近所に頼れる人がたくさんいた!ししょーと兄弟のように仲良くしてくれた友達もいたし。遠くの親戚より近くの他人とはよく言ったもんだと合点がいったね!ししょーの学校やスポーツチームの役員をやった時も、そこには必ず助け合える仲間がいたんだ。大変だったけど、色んな話をお互いする中で「しんどいのは自分だけじゃないんだ」って思えたら頑張れた。仕事と家事の両立もぶっ倒れそうだったけど、職場でできた友達は宝物になったし、ししょーもなかちゃんをよく助けてくれた。みんなのおかげで何とかこれまで踏ん張ってこられたんだと思うよ。
る)それはよかった。本当にありがたいね
な)ありがたい!結婚も子育ても初めてのことで、驚くことやショックなことも多かったけど、相談する人ができてひとりで悩まずに「こんなことで困っているんだけど」って打ち明けると、経験者の先輩は親身になって聴いてくれたし、工夫していることを教えてくれたりした!ひとりで抱えなくていいんだね。
る)ひとりで抱えがちだけど、まずは自分のことを打ち明けてみる。そして相手のことも聴いてみる。夫婦の信頼関係の基礎も、そこから生まれるのかもしれないね。
な)そっか…なーさんがどんなことを考えて、どんな理想があるのかも確認しないで「なんで助けてくれないの?なんで関わってくれないの?」って、自分の理想を基準にして相手に期待して裏切られたような気がしてた。「こんなはずじゃ…」って、自分中心の考え方だったのか。今日もいろんな気づきがあったよ!
る)気づきがあってよかった。確かに結婚してふたりになると大変なことはたくさんあるけれど、楽しい時間を共有できたり、誰かといる安心感を得られる。そしてそのような人と出会えたことは何物にも代えがたい幸せなことなのでしょうね。
な)まずはひとりで抱えないこと、誰かに相談することだね。縁あって結婚した相手だから納得いくまで話をして、出来れば継続の道を模索する。それでも違うなってなったら、お互いが幸せになれる道を一緒に考えて、笑顔でバイバイする!信頼関係があればきっとできる!そんな感じかな?
る)笑顔が一番ね
な)笑う門には福来る♬

気づき

今回 なかちゃんには こんな気づきがありました。

  • 夫婦は協力し 助け合う対等な関係

  • 信頼関係は結婚後もふたりで築いていく

  • こんなはずじゃ…は自分本位の考え方

  • お互いの理想を確認するために話し合う

  • ひとりで悩んだ時は周りの人に相談する

ここまでご覧いただいた ケウサマ
今回もありがとうございました。

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