オレム_2型糖尿病_食事療法のセルフケア指導が必要な状況
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【今回の情報】
S情報:
・A氏「糖尿病になってしまって、食事制限が大変だと感じています。でも、健康のためにはしっかり取り組まないといけないですよね。」
・A氏の妻「主人の食事管理は私もサポートしていきます。一緒に頑張りましょうね。」
・A氏「入院中は食事管理がしやすいんですが、退院したら自宅でも続けられるか不安です。」
O情報:
・氏名:A氏、性別:男性、年齢:58歳、身長:170cm、体重:80kg、家族構成:妻と二人暮らし、職業:会社員(デスクワーク)、性格:真面目で几帳面
・飲酒:機会飲酒程度、喫煙:1日10本、30年間、趣味:釣り
・食事:入院前は外食が多く、間食も多かった。現在は病院の糖尿病食を摂取している。水分は1日1000ml程度。嚥下力は問題なし。
・認知機能:問題なし
・睡眠:入院前は仕事の残業で帰宅が遅く、寝る時間が不規則だった。現在は22時には就寝し、6時間程度の睡眠を取れている。
・服薬:自己管理が可能
・コミュニケーション:問題なし
・排尿・排泄:入院前、現在ともに問題なし
・歩行・移乗・入浴・着脱:問題なし
・アレルギー:特になし、信仰:特になし
・入院経緯:1ヶ月前に2型糖尿病と診断され、血糖コントロールと教育目的で入院となった。
・既往歴:5年前に高血圧を指摘されたが、放置していた。
・治療経過:入院後、血糖測定とインスリン導入を開始。食事療法と運動療法の指導を受けている。
・バイタルサイン
入院時:BP 148/92mmHg, HR 88, BT 36.8℃, RR 16, SPO2 98%
入院中:BP 136/85mmHg, HR 82, BT 36.6℃, RR 15, SPO2 99%
現在:BP 128/80mmHg, HR 78, BT 36.5℃, RR 14, SPO2 99%
・内服薬
ビグアナイド系薬品 1日2回朝夕食後、スルホニル尿素系薬品 1日1回朝食後
・採血データ
総蛋白 7.0g/dl, アルブミン 4.0g/dl, BUN 15mg/dL, eGFR 65mL/min
K 4.5mEq/L, Na 140mEq/L, Hb 13.5g/dl, WBC 6500/μL
HbA1c 9.8%, LDLコレステロール138mg/dL, HDLコレステロール42mg/dL, 中性脂肪180mg/dL
γ-GTP 55 U/L, 尿酸 7.2mg/dL, α-アミラーゼ80 U/L, CRP 0.3mg/dL, CPK 100 U/L
現在の介入日:2024年5月10日
入院経緯:
A氏は1ヶ月前の2024年4月10日に近医を受診した際、随時血糖値が350mg/dLと高値を示し、HbA1cも10.5%と高かったため、2型糖尿病と診断された。食事療法と運動療法の指導を受けたが、血糖コントロールが不十分であったため、4月15日に教育入院の方針となった。
治療経過:
2024年4月15日:A氏は糖尿病教育目的で入院となった。入院時のバイタルサインはBP 148/92mmHg, HR 88, BT 36.8℃, RR 16, SPO2 98%であった。入院後、血糖測定とインスリン導入が開始された。食事は糖尿病食が提供され、管理栄養士による食事指導が行われた。また、理学療法士による運動療法の指導も開始された。
4月16日〜4月30日:入院中、毎食前と就寝前の血糖測定が行われ、インスリン量の調整が行われた。食事療法と運動療法の指導が継続され、A氏は食事の内容や量、運動の方法について理解を深めていった。バイタルサインはBP 136/85mmHg, HR 82, BT 36.6℃, RR 15, SPO2 99%で推移した。
5月1日〜5月9日:血糖値が安定してきたため、インスリンから経口血糖降下薬への切り替えが行われた。ビグアナイド系薬品を1日2回朝夕食後、スルホニル尿素系薬品を1日1回朝食後で開始された。退院後の生活について指導が行われ、食事や運動の継続、内服薬の自己管理などについて理解を深めた。バイタルサインはBP 128/80mmHg, HR 78, BT 36.5℃, RR 14, SPO2 99%と安定して推移した。
5月10日(現在):退院に向けて最終的な指導が行われている。HbA1cは9.8%まで改善が見られた。退院後の外来通院の予定や、セルフケア、合併症予防などについて理解を深めている。
【アセスメント】
普遍的セルフケア要件
1.空気を十分とり入れること
現在の問題:
A氏は1日10本、30年間の喫煙歴がある。長期の喫煙は呼吸機能を低下させ、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患のリスクを高める。また、喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進するため、虚血性心疾患のリスクも上昇する。現在、A氏の呼吸機能や心機能に関する情報は不足しているため、詳細な情報収集が必要である。
将来の問題となる可能性:
今後も喫煙を継続することで、A氏の呼吸機能はさらに低下し、COPDなどの呼吸器疾患を発症する可能性がある。また、喫煙は2型糖尿病の血糖コントロールを困難にし、合併症のリスクを高める。喫煙と2型糖尿病を合わせ持つことで、虚血性心疾患や脳血管疾患などの心血管イベントのリスクが相乗的に上昇する可能性がある。
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