てまねきの記録-不妊治療を明かす事-
私は不妊治療の結果、2人の子どもを授かった。
倉敷成人病センター体外受精センターでお世話になっていた。
いまや不妊治療は全然珍しくなくて、こんな記事も。
2018年に体外受精で生まれた子どもは過去最多の5万6979人だったことが、日本産科婦人科学会が公表した調査でわかった。
厚生労働省の統計では18年の総出生数は91万8400人で、16・1人に1人が体外受精で生まれた計算になる。
(朝日新聞degitalより)
全国各地に治療をがんばる仲間はいっぱいいる。
私の小さな小さな職場にもいたくらいだ。
治療中は活きた情報が欲しい!
治療中、情報収集はもっぱらTwitterとネット検索だった。
体外受精を始めた頃に、Twitterの不妊治療アカウントを作って、同じように頑張る人と繋がった。
「今日は採卵!」というつぶやきを見れば、痛くありませんようにという気持ちを共有したし、判定日には一緒にドキドキした。
陽性でした!という発表にはちょっとウルっときたり、羨ましかったり、次は私も!と希望を持ったりした。
少し脱線するけれど、Twitterのその界隈には「不妊治療アカウントは妊娠してからは使わず、マタニティアカウントに移行する」という文化がある。
不妊治療中のフォロワーのタイムラインに、妊娠中のつぶやきが流れないように、という配慮で、とても優しい世界だなぁと思う。
Twitterでは全国各地の人と繋がれるけど、やっぱり首都圏の方が多かった。
首都圏の病院については、〇〇クリニックはこんな方針だ、先生はこんな人だ、実績は…といろんな情報が流れるけれど、やっぱり地方の病院について活きた情報はあまりない。
体外受精を始めた当初、ひとつだけ、私と同じ病院で治療していた人のブログを見つけた。
病院名を出して、治療の経過や先生の言葉を詳しく書いてくれていて、そこの治療で2人の子どもが生まれた、と締めくくられていた。
このブログは私にとっては貴重な活きた情報だった。
とても的確で、先生と実際にやりとりをしてから、「なるほど、あのブログの通りだ!」と思ったものだった。
私も時期が来たら、あのブログみたいに治療の記録をまとめたいなと思っていた。
そのためにnoteを始めてみた。
これから治療を始める人や、治療中の人の参考になれば嬉しいし、今治療が必要ない人も興味を持ってくれればそれも嬉しい。
すっかり忘れてしまう前に残しておきたいというのもある。
長くなるけれど、お付き合いください。