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不妊治療と趣味/てまねきの記録8

今回は治療のことからは少し外れた番外編。
でも、私の不妊治療と切り分けることができない。
そんな私の趣味の話。

不妊治療と曲作り

私は学生時代から自分で曲を作って歌うという活動を細々と続けてきた。
夫と知り合ったのも音楽活動だったし、結婚してからも2人で曲を作って一緒に演奏するという活動をしている。

不妊治療中の2015〜2017年まで、ものすごくたくさんの曲を作った。
治療がうまくいかなければいかないほど、たくさん曲ができた。
なぜなら、私の作詞作業は悩みがある時にしか進まないからだ。

片思いだったときも曲ができたし、仕事で悩んだ時も曲ができたけど、不妊治療中ほど歌詞が書けたことはない。

不妊治療中の気持ちは、Twitterの治療アカウントに書くことはあったけれど、あまり人に話すことはできなかった。
話せる相手がほとんどいなかった。
だから、発散するように歌詞を書いた。

治療中の思いの丈を書いた暗い曲もあるけれど、それ以外の明るい曲や優しい曲もたくさん書けた。
もし治療をしていなかったら絶対に書けなかった曲たち。
これは何にも変え難い宝物だと思っている。
もし子どもができなくても、この曲たちができたから、という思いもあった。

不妊治療とライブ活動

たくさん曲を作っていたことがきっかけで、体外受精が難航していた2017年は本当にたくさんのライブに出演させてもらった。

もちろん治療と並行していたので、ライブ出演のオファーを頂いた時も「でも、もし妊娠したらこのライブには出演できないかも…?」と頭をよぎる事もあった。
その思いがあったので、あまりに先の日程の約束や遠方でのライブはお断りした事もあった。
(その心配は全くの杞憂だったのだけれど!笑)

CDも作ったし、初めて企画ライブもした。
たくさんの方に曲を聴いていただき、いろんな方と繋がった。
夫婦での活動なので、2人であれこれ四苦八苦しながら作り上げるという経験も詰めた。

治療は難航していたけれど、そのおかげであの楽しい日々があったんだなぁと今では思うし、精神的に不安定な時期もあったけれど、関わってくださった方々には感謝でいっぱいだ。

この記事の締めくくりに、治療中に、治療中の心の動きで書いた曲のライブ動画を載せたい。
この曲もとても大切な曲。

このマガジンのタイトル「てまねきの記録」はこの曲の曲名から取った。
お時間がある方は是非聴いていってください。

次回はいよいよこのマガジンの最後の記事。

てまねき

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