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水について

なんだか無性に加古里子さんの本が読みたくなってこの2冊をネットで購入した。

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感動!!ただただ感動!なんて良い本なんだ。存在は知ってはいたけれど、まだうちの子には早いかなと先延ばしにしていた本。この時期に読めたのは絶妙なタイミングだったかもしれない。

「みずとはなんじゃ?」はかこさとしさんの遺作。これができるまでのストーリーが特設サイトに載っていた。

これは小学校で全員読むようにした方が良いんじゃないかと本気で思う本。水の性質から始まって、地球のはなしで終わる。最後のページの絵にうちの子たちは釘付け。本を閉じようとしても「ちょっと待って!アカウミガメにアオウミガメでしょ、これがタイで・・」と終わらない。

「海」は知っている海の姿から始まって地球一周旅行が味わえてしまう。今日はこの寝る前の大冒険が楽しくて私が興奮してしまい、一緒に寝落ちせずにいられた。(そしてこれを書いている。)

先のサイトを見ると、かこさんの作品は「だむのおじさんたち」から「かわ」「海」「地球」へとつながっているそうなので、その前のストーリーも買おうと思っている。(そうとは知らずに「地球」だけは持っていた。)そして挿絵の鈴木まもるさんが鳥の巣研究家というのも知らず!(ピンポンバスや、せんろはつづく、黒ねこサンゴロウは持っていたのに)「僕の鳥の巣絵日記」も買う予定。この外出自粛期間にまた本が増えそうだ。

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ちなみに本を入れていた棚が重みで壊れてしまったので、これを機に処分することにしてクローゼットを丸々本棚にしてみた。私はこの眺めが気に入って新しい棚の前に座り込んではニヤニヤしている。

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話を戻して、かこさとしさんの本を読んで改めて子どもに伝えたいのはこんなことだな、と思った。実は昨日、リビングでプールをした。ちょうど夕食作りの時間で庭に出すとキッチンから見えなくなってしまうので見ながら作れるように、と。

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部屋の中なのであんまりバシャバシャやらないように、私はペットボトルに穴を開けて渡してあげた。

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すると子どもたちは「ママ、ストロー持ってきて!」とそこから自分が吹いたり、

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どんどん新しい発明をしていった。

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三方向からブクブクさせると泡も三倍になるだろうと執念の兄。

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これは後ろから吹いて「船の出港」だそう。ペットボトルは前に進んだ。

ただ遊んでいるようで子どもたちは遊びながら水の動きをよく見ていた。その性質や、どう動かせばどうなるというのをちゃんと見て、だったらこうしてやる!と作っていたのだ。「子どもは遊びの中から学んでいる」と言うけれど、このことか、と目の当たりにした。

こういう瞬間をたくさん作っていきたい。大事なのは理科的なことじゃなくて、泡が綺麗だったこと、一緒に遊んで楽しかったこと、そのきらめき、もっと感覚的なこと。何を学んだのか、大人はすぐに言葉にしたがるけれど、そんなのは野暮で、ただ自分だけが体で知っていればいい。でもそれを知っている子は「みずとはなんじゃ?」の最後の地球の話も、自分の体験として理解ができる。そしてその理解がまた次の発明を生み出すんだろう。

これまで子ども向けのイベントをたくさん作ってきたけれど、そんなこと気づけていなかったな。それこそ理科的なことをいかに楽しく伝えられるか、みたいな大人の目線だった。この1ヶ月間毎日子どもたちと一緒にいる中でようやく見えてきたこと。そんな「新しい学び」の発信をスタートしようかと実は親友と話している。

そんな感覚的なことが果たして本当に伝わるのか手探りだけど(やっぱりやめるかもしれないけど、笑)。またスタートしたらお知らせします。

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