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スイートポテトの男 Kくん
毎週のように開かれる合コンや街コンへ
友達と行っては遊び歩いていた20代半ば。
そんな飲み会の場での出会いに飽きて、
マッチングアプリを始めました。
そこで出会って、
お付き合いすることになったのがKくんです。
Kくんはガタイがよく、
丸顔で割と濃い目の顔でした。
細身で塩顔好きの私のタイプとは
かけ離れていましたが、
とても優しく人当たりが良く、
そんな人柄に好かれました。
初めてのデートでは、
ありきたりですがドライブに行き、
郊外の山まで行き夜景と星を見に行きました。
車を降りて夜景と星空を見ていると、
後ろからハグされました。
なんだかとてもいい匂いがしたことを覚えています。
車に戻ってから、触れるだけのキスをしました。
なんだか、学生の恋愛みたいにピュアですね。
ドライブの後は自然な流れでKくんの家へ行き、
sexをしました。
Kくんの家は綺麗に片付いていましたが、
女の影もなく好印象でした。
過去の恋愛の話も少ししましたが、
彼女と別れたばかりで傷心だった中、
振り切るためにマッチングアプリに登録した
と話していました。
2回目のデートは、
Kくんの家へ行って私が手料理をご馳走しました。
ちょうどKくんの地方出張でしばらく会えず、
久しぶりの再会でした。
メニューはオムライスと野菜スープ。
デミグラスも準備して、味もバッチリでした。
Kくんは出張のお土産に
スイートポテトを買ってきてくれて、
なかなか大きいサイズだったのですが、
2人で半分こして食べました。
地方ではなかなか有名なお店のスイートポテトで、
とても美味しかったです。
食欲が満たされれば次は性欲ですよね。
またKくんの家でsexをしました。
正直、Kくんのsexは淡白で、モノも小さく、
私には物足りないものでした。
Kくんはあっという間に果ててしまい、
いつも消化不良で終わってしまっていました。
でも、Kくんは私との身体の相性は
良いと思っていたようで、
私はなんと返事をしたら良いか困っていました。
そんなKくんから告白を受け、
身体の相性が微妙なことは気になるものの、
それ以外は悪いところがなかったので
断る理由もなく付き合うことになりました。
でも、なんとなくしっくりこない感じで、
このままでいいんだろうかと思うこともありました。
そんな思いに蓋をして、
とりあえず少し付き合ってみようと思っていました。
ある日、付き合ってから1週間も経たないうちに、
Kくんが音信不通になりました。
それまでは、ずっとラリーが続くぐらい
連絡はまめにしていたのですが、
急にパタっと連絡が来なくなりました。
何かあったのではないかと心配になり、
何度も電話をしてみたり、
Kくんの家の前まで行ってみたりしました。
それでもなんの音沙汰もなく、
どうしたら良いのか途方に暮れていたところ、
数日経ってKくんから連絡が来ました。
元カノからやり直したいと連絡が来て、
未練があったから悩んでいた
ヨリを戻したいから別れてほしい
とLINEで言われました。
びっくりしましたが、
少し安心している自分もいました。
なぜなら、
正当な理由をつけて別れられるからです。
なんなら、私は振られた方です。
sexがいまいちだから別れたいなんて、
ちょっと可哀想すぎて言えません。
身体の相性って大事なんですね。
お土産で買ってきてくれたお店の
スイートポテトを見るたびに
Kくんのことを思い出します。