保育士の男 Nくん
まだ私に男性経験がなく、
sexに興味はありましたが、
恥じらいとちょっとの怖さを感じていた
大学生の時の話。
Nくんとは当時流行っていたmixiで出会いました。
共通のコミュニティに入っており、
そこで意気投合し連絡先を交換していました。
当時私は大学1年生の19歳。
一人暮らしを始め、初めて親から離れて生活し、
家事の大変さを痛感しながら
それなりに自由も楽しんでいました。
とは言っても、当時彼氏はいなく、
部屋に男を連れ込むなんて全くなく、
真面目に学業とバイトに明け暮れていました。
Nくんは4つ上の社会人で保育士をしていました。
塩顔イケメンで、
細身で身長は高めだったと思います。
当時男性の保育士が珍しいなと思ったのと、
子ども好きという部分がかなり好印象でした。
ガツガツもしていなくて、
終始優しくこちらを気遣ってくれていました。
すぐに直接会おうと言ってきたり、
すぐに連絡先を交換したいと
言ってくることもなく、
取り留めのない日常の出来事を
mixi上でやり取りしているだけでしたが、
それが当時のピュアな私には嬉しいことでした。
そもそも、年上の男性と接する機会も
ほとんどなかったので新鮮でした。
そんな魅力的なNくんに
恋をするのに時間はかかりませんでした。
メッセージのやり取りを始めてから
かなりの日数が経ち、
いよいよ直接会ってみようという話になりました。
会うにあたって色々不便なので、
ようやく連絡先を交換することに。
なんだか、ぐっと距離が縮まったような
気がしていました。
初めて会ったのは、
お昼の近所のお好み屋さん。
2人とも緊張していて、
ギクシャクしながら話して、
お好み焼きを食べました。
正直味なんて覚えてないくらい緊張して、
でもメッセージでやり取りしていた通りの
優しい雰囲気の好青年で、
ますます好きになっていきました。
向こうも好印象だったようで、
またご飯でも行こうねと言って別れました。
それから、何度かご飯に行ったり、
ドライブに行くことがありました。
2人きりでもHな雰囲気になることもなく、
毎回きちんと家まで送り届けてくれる。
そんな紳士的なNくんに安心感を感じている一方で、
なかなか進まない関係にモヤモヤもしていました。
友達以上恋人未満の期間が長くなってくると、
だんだんと焦りが出てきます。
Nくんは私のこと好きなのかな?
ただの友達なのかな?
そんな関係が長く続き、
私も大学2年生になって20歳を超え、
お酒を飲める歳になりました。
ある日、Nくんから
2人でお酒を飲みに行こうとお誘いがありました。
今までランチやドライブなどはありましたが、
2人でお酒を飲みに行くのは初めてです。
しかも、Nくんの家の近くの居酒屋で、
車は運転できないので、
飲んだ後はNくんの家にお泊まりすることに。
初めての展開にパニックです。
いよいよ、しちゃうのかな。
一体どんな流れで?
初めてって言った方がいいよね?
えー、恥ずかしすぎる。
そんなことを考えていたら、
あっという間に当日に。
一応可愛い下着をつけて、
何があっても大丈夫なように準備はしました。
居酒屋でどんな話をしたかは覚えていません。
まだ、そんなにお酒にも慣れていないので、
すぐにほろ酔いになり、
Nくんに連れられてお家へ行きました。
Nくんの部屋は広かったですが物が少なく、
殺風景な感じでした。
Nくんに促されるがままシャワーを借りて、
準備してくれていたスウェットを着ました。
シャワー後、その当時流行っていたドラマの
海賊版動画を見ようとなり、
床に敷かれたマットレスに横になって
2人で見ていました。
床にタブレット?ミニテレビ?を置いて、
私の後ろ側にNくんが横になる形で、
2人で並んで横になって見ていました。
ついついドラマに夢中になって見ていると、
いつのまにか後ろから
Nくんのいびきが聞こえてきました。
え?まさかの寝た?!
この状態で寝たの?
Nくんが寝てしまったことで、
何もできなくて残念な気持ちと、
少し安心した気持ちもありました。
やはり少し怖い気持ちもあったんだと思います。
しょうがないので
そのままドラマを見続けていました。
何話か見て、
疲れたので見るのをやめてそろそろ寝ようかなと
思いながら目を瞑っていた時です。
急に後ろからNくんが抱きしめてきたのです。
バックハグの状態になり、
急なことにびっくりして声も出せませんでした。
寝ぼけて抱きついちゃったのかな?
これ、私どうしたら…?
そんなことを考えながら
動けずに声も出せずにいました。
Nくんも私を抱きしめたまま、そこから何もせず、
寝ているのかも起きているのかも
わかりませんでした。
今であれば、そこで振り返って
どうしたの?なんて言ってじっと目を見れば
そこから始まったかもしれないですが、
当時のウブな私には
そんなことはできませんでした。
困った私は、
寝たふりをするという作戦に出ました。
そのまましばらく時間が経ちました。
Nくんはぱっと手を離して寝返りを打ちました。
寝ているのか起きているのかわかりません。
私はドキドキしたまま、目は瞑っていました。
そして、そのまま振り返ることもできず、
ただ、じっと横になっているしか
できませんでした。
どれくらい時間が経ったでしょう。
ドキドキと緊張で全く眠れず、
外は明るくなってきていました。
寝返りを打ってから
Nくんは寝息を立てて寝ています。
眠れないのに横になっているのは辛いので、
起き上がってソファに座って、
時間が経つのを待ちました。
眠れない時の夜の時間って長く感じますよね。
Nくんに早く起きてほしい
早く家に帰って寝たい
と思ってしまっていました。
好きな人とお泊まりで
ウキウキの気分だったはずだったのに…。
朝になり、Nくんは普通に起きてきました。
夜中に抱きついたことは無意識だったのか、
全く覚えていないのか、何も言わずに、
いつものように私の家まで
車で送り届けてくれました。
私もあえて何も聞かずに、
知らないフリをしました。
その後しばらくは、
Nくんとの連絡も続いていましたが、
お互いだんだんと連絡が少なくなり、
そのまま疎遠になってしまいました。
あんなに好きだったのに、
あの夜から何かが変わってしまったみたいです。
あの夜Nくんは起きていたのか、
sexしたいと思い行動に移したのか、
それとも寝ぼけて抱きついただけなのか、
私が反応していたら何か変わっていたのか、
今となっては何もわかりません。
Nくんの紹介で知り合った
共通の男の友人がいるのですが、
その人とはその後も数年間は仲良くしていて、
私と会わなくなってから1年後くらいに
できちゃった婚をしたと聞きました。
あの日の夜、もしsexしていたら、
私が20歳でできちゃった婚をすることに
なったかもしれない。
そんなことを考えて、
やっぱりsexはまだいいやと考えていた
20歳の頃の私。
可愛いですね。
その後、
こんなにいろんな人と
sexしまくる人生になるなんて、
想像もしてなかったです。