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各駅散歩の旅(124)
11月は、毎週出掛けられております。
今回、ちょっと特殊な路線の、すこし風変わりなお散歩でありました。
こどもの国駅
[こどもの国線]
横浜市内シリーズ92
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特殊な路線とは、こどもの国線は東急の路線ではありますが、所謂上下分離方式でありまして、東急は運行を担当する第二種事業者となります。
鉄道施設や車両等を保有しているのが、第三種事業者となる横浜高速鉄道であります。(第一種は勿論上下保有の普通の鉄道会社で東急で言えばこどもの国線以外の路線)
横浜高速鉄道と言えば、みなとみらい線ですが、あちらは運転業務こそ東急に委託しておりますが、通常の事業主体社であります。(実態としては全て委託に近い)
元々は、こどもの国協会が旧国鉄の引込線跡地(引込線設置目的は後述)を利用して開業した路線ですが、当初から運行担当は東急でした。(1987年鉄道事業法施行で第二種事業者)
通勤路線化を機に、社会福祉法人であるこどもの国協会が鉄道を保持するのは馴染まないと言う事で、横浜高速鉄道に譲渡されました。
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東急田園都市線から、通しの切符は買える様ですが、起点の長津田駅には改札が無いので、着駅精算の形となります。
田園都市線からの継続割引はある模様ですが、運賃体系としては独立しています。
交通系ICカードも使用可能で、長津田駅の発駅情報や着駅情報が無くとも、その後の使用でエラーにはならなかったです。
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駅舎横には、横浜高速鉄道表示がありました。
駅名標も東急仕様とは違うので、特殊な路線であるのは一目瞭然です。
駅周辺は宅地開発が進んでいて、大型ホームセンター等もありました。
こどもの国
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駅から5分程歩いて、こどもの国に入園しました。
因みに、駅の横には駐車場が広がっていました。最終入園時間ギリギリで、結構焦っておりました。
圧倒的に、子供連れ家族の姿が多く(こどもの国ですから)、陽も傾いて帰路の家庭も多かったです。
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閉園迄1時間あるかないかで、敷地がとても広大なので(東京ドーム約20個)、流石に全部は回れませんから、取り敢えずゲートを抜けてから、奥へと歩いて行きました。
ゲートの先は、"らくがきひろば"として、沢山のアートが描かれていました。
実は今回、最低限の目的が2つあったのでした。
そりゃ無闇に課金はしません。
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適当に歩いていたら、発見しました。
こどもの国の敷地は、元々は大日本帝国陸軍東京兵器補給廠田奈部隊填薬所で、戦後は米軍の弾薬庫として接収の後に返還された国有地でありました。
前出の旧国鉄の引込線も、弾薬輸送の為に作られたものでした。
その時の遺構と言うのか、丘陵を生かした弾薬庫が僅かばかり残っているのです。
何度か来た事がありましたが、恥ずかしながら最近知った事でした。
丘陵を生かしたと書きましたが、実は一旦丘を切り崩して、コンクリートの箱(部屋)を作って土を被せているそうです。
内部はコの字の形で、扉が2つでワンセットになるそうです。
今回は見る事は出来なかったですが、扉上部の丘には給排気塔の遺構も残されている様です。
里山と言うか、谷戸地形であるのは確かで、園内は平坦な広場もありましたが、その起伏がそのまま残されていましたね。
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弾薬庫遺構から、更に奥へ進むと『はくちょうこ』がありました。
この辺りにも、先の遺構が沈んでいるそうです。
2つ目の目的が、紅葉を見る事でした。
最近迄、高温が続いていましたから、町中の紅葉は今ひとつでしたが、やはり水辺は違いました。
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人の姿が無かったので、渡れないのかと思いましたが、ちゃんと渡れる橋だったので渡ってみました。
渡った先は一応島でしたが、道があるだけでした。
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湖の対岸を少し歩いて浮き橋を渡ると、夕陽に照らされた紅葉が輝いていました。
浮き橋も、フワフワしていて面白かったです。(静かに歩かないと水が溢れて来ます)
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湖の名前に違わず、白鳥が優雅に水面を漂っていました。
人懐っこい様で、岸辺に近付いて来てくれました。
弾薬庫やはくちょうこ等のあるエリアは、東京都町田市だったりしますね。
横浜市が食い込んでいるのか、町田市が食い込んでいるのか、何れにしても更にこどもの国のエリアを抜けて、真っ直ぐ進めば、再び横浜市に入りますから、面白い区割りとなっています。
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時間も時間だったので、はくちょうこを離れて、寄り道しながらゲートへ戻る事にしました。
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渡る必要も無い吊り橋を、階段を一生懸命上って渡りました。
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1人分位の幅なので、その分怖さも少ない感じでしたが、歩くとちゃんと揺れて吊り橋でした。
基本的私は、高所恐怖症では無いですし、多少の揺れも無問題なので、楽しかったですね。
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最後に閉店間際となって、ゲート近くの白百合の丘にある、平和の碑に寄らせて戴きました。
旧補給廠で大戦末期に、学徒動員で作業に従事していた、女学生有志に依って建立された祈念碑です。
大きな木の下に、ひっそりと佇んでおりました。
最初に少し不思議だったのは、一般的なイメージの碑では、斜面を背にするか階段の正面を向いていると思ったのですが、斜面や階段からは斜めの方向に建っていた事です。
恐らくは、その方向には正面広場等があって、来園者を見守っているのかも知れません。
そこに溢れる笑顔こそ、平和そのものでありますし、その祈りがしっかりと届いて欲しいものです。
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兎に角広大な為、僅か1時間ではこれが精一杯で、多彩な施設が点在していますから、改めて機会を設ける事が出来たら、時間もある程度多目に取りたいところです。
ゴール
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と言ったところで、日没間近のこどもの国駅に戻って来ました。
丁度60分程の、お散歩でした。
(駅からこどもの国迄往復10分)
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こどもの国には、横浜市立の小学校であれば、恐らく一度は何等かの学校行事で訪れているのでは無いかと思われます。
私も、遠足で来ていました。
その当時、元は軍事施設だった説明があったのかも知れませんが、一切記憶には残っていませんし、寧ろ皇太子ご成婚(現在の上皇上皇后両陛下)縁の開園と言うイメージが強かったかも知れません。
成人後も何度か来ましたし、こどもの国線も通勤化前に乗っていますが、歴史的経緯は全く知らなかった(記憶は無かった)です。
まぁ平和の碑建立も平成時代でありますから、ずっと知らない可能性もあった訳ですね。
今回は、その遺構だけでは無く、紅葉も目的でありましたから、短い時間ではありましたが、どちらも見る事が出来ましたから良かったです。
兎に角広いので、歩き甲斐も大いにあるかと思います。
土曜日のみならず旗日(11/23)が重なり覚悟はあったにしても、帰りのこどもの国線は想像以上の大混雑(恩田駅で積み残し発生)でありまして、これも良い勉強となりました。
(了)