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ピンときたらその場で買うようになったはなし

大晦日、実家に帰省した際に実家近くにある大型ショッピングモールに立ち寄った。娘の身長が伸び、洋服が小さくなってしまったので、買い足すためだ。
娘の洋服の購入が終わって帰ろうとした時、北欧食器の店舗があるのを見つけた。
そこで以前から欲しかったカステヘルミのキャンドルホルダーと、ウルティマツーレの小さなグラスを買った。

最近決めていることがある。ピンときたらその場で買う、ということだ。

少し前までの私はちょっと寝かせてから考えよう・・。とかネットショップの方がポイントもつくし・・・と購入を見送ることが多かった。
先日もとある公園でとても晴れた気持ちの良い一日を過ごした後、その施設に併設されたショップでウルティマツーレのグラスを見かけた。とても綺麗で欲しくてしかたなかったが、購入を見送ってしまった。
その後、やはり欲しいと思ってネットショップを見て回ったが、まったくときめかない。あの日のあの空気感の中で買うってことが大切だったんだな。と思った。

物を買うっていう行為は、純粋にその物だけを買っているのではなく、その購入に至るまでのストーリーも含めて買っているのだと思う。
だからこそ自分のアンテナが立った時はフットワーク軽く、ぽんっと変える自分になりたい。ポイントに縛られるなんて、味気ない買い物の仕方はそろそろ卒業しよう。

また個人的に思うのだが、あらゆる買い物を配達してもらう、ということに違和感を感じ始めた、ということもある。配達をしてもらうということは梱包資材も必要だし、ドライバーの方々の存在も欠かせない。自分がポイント欲しさにネットショップで次々と物を購入し、それらが次々と自宅に届く。その度に梱包材のゴミは増えるし、配達員の方に少し申し訳ない気持ちが出てきてしまった。

どんなに素敵なインテリア雑貨を買っても、どんなに素敵な洋服を買っても。これだけゴミを出して、これだけいろんな人の労力の元に成り立っている・・ということを考えると。そのような方法で手に入れた洋服やポイントは、本当に私を素敵にしてくれるんだろうか・・?と疑問に思ってしまった。
SDGs云々はよくわからない。けれど、違和感を感じることはできるだけ削ぎ落としていきたい。

とりとめのない話になってしまったけれど、これが私の買い物の仕方を変えようと思ったシンプルな理由。


朝だけど、購入したカステヘルミのキャンドルホルダーにキャンドルを入れて火を灯してみた。冬の少し薄暗い部屋の中で、独特の粒の模様の中で炎が揺らめいているのを見ながら、朝のキャンドルも悪くないね、と思った。

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