ライトレールのある街・富山に行って『幸せに暮らすこと』を考えてみた〔#251〕
2019年11月に所用があって富山市に行ってきました。その時に感じた「幸せに暮らすこと」について書いています。
(1)大阪から富山までの時間
大阪から富山までの所用時間は以下の感じです。
*1997年まで 3時間13分(特急サンダーバード直通)
*2023年3月まで(現在) 3時間4分 (金沢乗換)
*2023年3月から 2時間21分(敦賀乗換)
*2046年頃 1時間20分(北陸新幹線・新大阪開業後)
前に富山に行った時は、サンダーバードで直通で行った記憶があるので、もう20年以上前になるのか・・・と感慨深くなりました。
(2)ライトレール乗車
日帰りだったので、富山の街をみたのは、ほんの短時間でした。
富山駅に着いたら、駅の構内にライトレールが乗入れしていました。
最新型の車両で、とてもカッコよかったです。
ただ、ライトレールはICOCAとかのICカードが使えなくて少しびっくりしました。
(3)内向きの街、外向きの街
ライトレールは、料金の払い方もよくわからなくて、係員に聞きました。
観光客が多くない街は、地元民しかわからないことが多いです。
大阪も長らくそんな感じでしたが、ようやく最近は外国人観光客が増えてきて変わりつつあります。ただ、今でも阪神の梅田駅から阪急の梅田駅に乗り換えをしようと思ったら、初めて来た人には至難の業です。しかも、阪急電車はいまだに英語の車内アナウンスがないくらいですから・・・大阪もそういうところを改善していく必要はあるでしょう。
世界中から人が集まる東京はもちろん、観光客の多い京都、那覇、札幌とかで道や乗換とかで迷うことは、あまりありません。
街によって、『内向きなのか?外向きなのか?』は実際に行ってみるとよくわかります。
(4)地方の鉄道網のある都市に住むのが幸せかもしれない
高松、岡山、広島、熊本とかもそうですけど、路面電車や地元の私鉄等が頑張っている街は、あまり寂れた感が出ていないです。
いろんなところに旅行に行くと感じることが多いのですが、地方の人口が40~70万人ぐらいで鉄道網もある都市に住むのが、幸せなのかもしれないと感じることが多いです。
このレベルの都市に居住のメリットとデメリットは・・・
◆メリット
*そんなに不便もない
*通勤・通学に鉄道が使える
*日常に必要なモノの多くはイオンモールとロードサイド店で揃う
*少しマニアックなものも通販で買える
*大きい家に住める可能性が高まる
*車で少しいくと、豊かな自然がある
*大都市にありがちな仕事に追いまくられる感覚が減る
*これぐらいの規模の都市だと村八分的なものもなく気軽に暮らせる
◆デメリット
*希望の職種が少ない
*大規模な体験型(スポーツや文化イベント)のものが少ない
*居心地が良すぎて成長を妨げる
という感じでしょうか。
一番の課題は、仕事の幅でしょう。ただ、これからリモートワークが社会的に取り入れられたら変わってくるかもしれません。
イオンモールとネット通販の出現で、モノを買うことに関して大都市と地方では、ほぼ格差がなくなりました。仕事も同じことが起こるかもしれません。
この規模の都市でも大規模な体験型のイベント、例えば、プロスポーツ、ライブ・演劇等の文化イベントは少ないです。でも、こういうのは、マニアではない限り、頻繁にはいかないでしょうから、大都市から高速バスや車で数時間で移動できる都市なら、たまに大都市にでかけるだけで十分な気がします。
これに加えて、居心地が良すぎると人間の多くは怠惰なので、成長を妨げて少しずつ衰退していくことが多くなってしまいます。
心地よく快適に暮らしていたら、いつの間にか成長できない人材になってしまう危険性はあるでしょう。
まあ、これは日本全体で言えることなので、あまり大都市とか地方とか関係ないかもしれません。
訪問日 2019年11月
おまけ:駅の近くで食べたお寿司は、めちゃくちゃ美味しかったです。