アラサーだからこそちゃんと告白して付き合った話(前編)
婚約中の彼氏…世にいう婚約者(彼氏は私のことを既に「嫁」と呼んでる)と出会ったのは2020年4月。
そう、流行病で初めて全国に緊急事態宣言が出たあの時だった。
私たちは某マッチングアプリ内でメッセージのやり取りをしていた。
生まれて初めての緊急事態宣言、目に見えないウイルス、一人暮らし、尚且つ仕事はリモートワークに…。
心細さしかなかった私にとって唯一連絡を取りあっていたのが今の彼氏だった。
アプリ内でメッセージのやりとりをしていて良い人だなぁと思っていた私は緊急事態宣言中に迎える自分の誕生日を利用して、
「私○日誕生日なんですけどおめでとうって言ってください!」
と厚かましさ極まりないことを言ってLINEを聞き出した。
誕生日当日に電話で初めて話をして他愛もない雑談を何と3時間もした。
初めましての電話で3時間。
婚活あるあるの「何か話さなきゃ」と話題を探すことも変な間もなく友達と話してるような感覚で内容のない会話をダラダラとしていた。
「緊急事態宣言明けたらご飯に行きませんか?」と話の中で誘ったところ「良いですね!行きましょう!」と返事を貰ったのでそれを楽しみに
緊急事態宣言中を過ごした。
その電話から3週間後。私たちは居酒屋で初めて顔を合わせた。
彼氏の第一印象は、「あ、全然タイプじゃないな」と「軽薄そう」だった。(酷い)
あとから聞いた私の第一印象は、「大人しそうな子」だったらしい。
居酒屋の個室でご飯を食べてる間8割彼氏が喋っていて「よく喋るなぁ」とただ話を聞いてる感じだった。
一方で彼氏は「大人しい子だなぁ。俺が喋らなきゃ!」と思ってたらしい。(既に良いやつ)
ご飯を食べ終えてお会計になった時に「俺出すので良いですよ」と言われたものの「いや、奢られると次私から誘いにくいんで!割り勘にしましょう!」と力強く割り勘を提示した。
彼氏はびっくりした顔をした後に、笑ってくれて「じゃあ、お言葉に甘えて」と言いつつ少し多く出してくれた。
お店を出たあと居酒屋の同じビルにカラオケがあったため「時間あればカラオケ行きませんか?」と誘われたものの初めましてで個室は避けたかった私は返答に困った。
困っていると「初めてだしやめときましょうか」と強引に誘わず察してカラオケには行かず駅まで一緒に歩いた。
「次会う時俺車出すんでドライブとかどうですか?どこか行きたいとこあれば言ってください」と2回目のお誘いがあったので、
「水族館に行きたいです!で、その後魚食べたい!」と答えた。(魚見たあとに魚食うってサイコパスか)
彼氏は「良いですね!水族館行きましょう!その後魚食べましょう!」と楽しそうにOKしてくれた。
こうして私たちは初めて顔を合わせた。
この時はまだ好きとかそういうのは全くなくて「楽しくて気遣わないし良い人だなぁ」くらいの印象だった。
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