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作ったものは放置しないぞ、という強い気持ち【個人開発アドベントカレンダー2022】

10分で開発したノーコードアプリを、2年も放置している。
今日は個人開発のサービス継続的運用の難しさと解決方法を考えてみようではないか。

※この記事は個人開発アドベントカレンダー2022の17日目投稿として共有します。

顧客のために試したノーコード、自分が楽するために始めたグルメアプリ

最初に、私が2年前なぜ個人開発でアプリを作ったのか思い返しておきたい。

こちらの記事に書いていたとおり、きっかけは

  • 当時話題になっていた「ノーコード」や「ローコード」をキャッチアップしたかった

  • 顧問先で、DXで業務改善したい趣旨の相談があったが予算がなく簡易的な解決策を模索していた

  • Glideを使ってみたら爆速でアプリ開発ができた

  • 趣味がグルメで、おすすめの店を聞かれることが多いので返答を自動化できるのでは!と思った

というようなスタート。

ノーコード(Glide)でどんなことができるのか、という話は前述の記事に書いてあるので今回は割愛するけれど、とにもかくにも、これらの理由でGlideを導入し触りはじめて10分で、細部にこだわっても半日で、目的の個人開発アプリは世にリリースされた。

アプリは仕組みだけ作ればいいってもんじゃない

しかしながら、アプリやシステム、ようするに「仕組み」そのものを作ることと、それがサービスとして運用されることは別である。
特に、今回開発したグルメコンシェルジュなどのレコメンド系サービスにはコンテンツが必要不可欠。そしてそのコンテンツは常に更新され続けなければならない。

これは多くのサービス運営者が悩まされるポイントでもあり、コンテンツが古くなることでユーザーも離れ、使われない「仕組み」は淘汰されていく。
(運営主がコンテンツを投稿し続けるサービスも、ユーザー自身がコンテンツをアップして成り立つようなUGC系のサービスも然り)

なぜサービスの継続的運用が難しいのか

ではどうして、せっかく作った仕組みを使わない、使われないという状況が発生してしまうのか。思い当たる節を紐解いてみる。

そもそも課題がない

一般にプロダクト開発で起きる失敗でもあるあるだけど、一番はこれが大きい。
今回の場合、元々の課題であった「おすすめの店を聞かれることが多いので返答を自動化したい」に関して、コロナ禍になってからというもの、そもそも外食が減ってしまい店を聞かれることもなければ、場所によっては無期限休業に追い込まれるお店もあり、この課題自体が薄れてしまったのだ。
そのため私自身に課題がなくなり、当然アプリを更新するモチベーションも下がるわけである…

インセンティブがない

UGCサービスで大事になるインセンティブ設計、個人で使うアプリだろうと同じように大切。
課題解決になるだけでなく、それによって使ってくれるユーザーが喜んでくれることや、フィードバックをもらえること、なんらかのポイント制など、投稿主のモチベーション維持ができていないケースでは、積極的に利用するユーザーが増えないのも当然かもしれない。

作業がとても面倒

私はRettyや食べログ(特に投稿はRetty)もよく使うのだけれど、そこに投稿した写真や店舗情報を自分のサービスにも二重で登録するのはどう考えてもイケてなかった。
ちなみに、Rettyや食べログではカバーしきれないレコメンド項目を自分のアプリには入れているので、Rettyに一本化すればいいのかというとそうでもない。
類似サービスを共存して使うにあたって、二度手間になる行為は投稿主である私にとってまたハードルを上げてしまうことになる。結局ネックとなって更新に気持ちが向かないためにサービスがアップデートされない。

個人開発でもサービスを続けていくために

前述のとおり、個人開発に限らずプロダクトの運用はいくつかの理由により衰退に追い込まれるハードルが現れることが多々ある。
個人開発ならなおのこと、まずはサービスを継続するにあたって心が折れないよう自分で自分の背中を押せる開発をすることも大切。

  • 明確な課題のあるところに仕組みを作る

  • 投げ銭など開発者自身にもインセンティブを設計する

  • 既存サービスとの自動連携など、それこそ仕組み化する

サービスを運用することは技術とは別の大変さがあるけれど、開発者としてエンジニアリングを得意としているからこそ、仕組み化・自動化できるところから改善し、モチベーションアップに繋げたいところである。

まいどるグルメコンシェルジュはこちらから

https://maidol-gourmet.glideapp.io/dl/d0a5f4

ようやくコロナ禍真っ只中だった一時期よりは外食の客足も戻り、新感覚なお店も増えていっている今日この頃。
私もまた精力的にコンテンツ追加を続けていこうと思うので、私のインセンティブのため、ぜひ投げ銭でもして待っていていただきたい(笑)


これからも、皆で助け合いながら素敵な個人開発ライフを送ろう!

いただいた応援の気持ちは、私が良いなって思ったコンテンツへの応援の気持ちとして次に繋げます☆+*