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人がいっぱいで安心の「高尾山」だと思って行ったけど、人には出会わずシカとご対面した高尾登山。
わたしは、仕事に関しては責任をもってきっちりやるタイプだと自負しています。
でもプライベートとなると、先々の予定や計画は立てられないし、時間も決められない。
本来、そのときの直感や感情のままに動く自由奔放な人間です。
今週火曜日の朝のこと。
たまたまパッと5時前に気持ちよく目が覚めたので朝のさんぽに出かけました。
すっごく天気がよくて朝日が気持ちよかった。
家に帰って、コーヒーを淹れて、夫を起こしてのんびり朝食を食べていたのですが…
そのときわたしの脳内で
今日はすごく天気いいなー。
夫はテレワークで家にいるから、ころ助(愛犬)のお世話も頼めるな。
うーん、自然の中に行きたいなぁ。
よし!山行くか!
と、急きょこの日の予定を決定。(笑)
このときすでに朝8時ちょっと前。
急いで登山用のバックパックや靴を用意して、登山ウェアを引っ張りだして着替え、必要なものを詰めこんで、顔には日焼け止めだけ塗って、20分足らずで出発!
東京生活も、今年で3年目に突入。
前々から調べていて、いつか行こうと考えていた、東京都青梅市にある御岳山(みたけさん)へ向かおうと、まずは新宿まで行ってJR中央線乗り換えホームへ。
電子掲示板を見ると、先発「高尾行き」の文字が。
あ。高尾山という手もあったか。
御岳山は登山口へ行くまでに結構時間かかるしなー。
高尾の方が近いから、今日は高尾山にするか!
とギリギリのところで、行き先を変更し「高尾行き」のJRに乗りこんだのでした。
高尾山といえば、全国的に有名な東京都を代表する霊山。
ケーブルカーで登ることもできるし、しっかり整備されていて、人がたくさんいるイメージ。
だから何も調べてないけど、とりあえず「高尾」まで行けばなんとかなるだろうと思っていたんです。
さて、「JR高尾駅」に着きました。
とってもステキな駅舎です。しかし…
![](https://assets.st-note.com/img/1726040741-CNLvxPjGwc3OoKyV8JHhT9l4.jpg?width=1200)
あれ、近くに山ないよね。マンションしかないんだけど。
あわてて調べたら、テレビでよく観る大勢の人が高尾山を目指して降りたつのは、「京王線」の「高尾山口駅」でした。
さっそくやらかしました。
しかし、わたしは「リサーチ力」と「柔軟性」「適応力」には自信があります!
すぐに
「JR高尾駅」「高尾山登山」「登山口」
などと調べまくり、ある親切な方のブログにたどり着きました。
「高尾山口駅」も便利なのですが、人混みを避けるなら、ひと駅離れた「高尾駅」から高尾山に登るのもオススメです。
あまり広く知られてはいませんが、静かに高尾山登山を楽しめるコースがありますよ。
この親切な方は、画像付きで道案内までのせてくださっていました。
その情報を手に、駅から1.3キロほど住宅街を歩いていくと、登山道の案内を発見!
![](https://assets.st-note.com/img/1726041320-0SYKIhdUWtrDzwmAyl3JNxv5.jpg?width=1200)
ここからさらに住宅街の細い道を進んでいきます。
途中からは心臓やぶりの坂道があらわれ、山に入る前からヘトヘトになりました。
そして…やっと見つけた登山道の入口が。
![](https://assets.st-note.com/img/1726041501-ojO89gJLT2RDkzCPeZHmVdMA.jpg?width=1200)
見落としそうなくらい細い入口。
わたしがイメージしていた高尾山となんか違う・・・
こんなワイルドな感じなんですか?
どうやら、だいぶマイナーなコースを選択してしまったらしいです。
あまり広く知られてはいませんが、静かに高尾山登山を楽しめるコースがありますよ。
たしかにブログにはそう書かれていたけど、仮にも東京都を代表する高尾山です。
あれだけ大勢の人が訪れるんだから、マイナーなコースでも誰かは歩いてるだろう。
そう思ったのに…
![](https://assets.st-note.com/img/1726041799-vY61kMeQ4gdSJGFCVaOZUo8u.jpg?width=1200)
人っこひとりいない。
シーンとしてる。
ほんとにブログのとおり、すごーく静かに歩けるコース。
しかし、静かすぎる登山は危険。
うっかり獣たちと鉢合わせてしまうこともあるから・・・
山生まれ、山育ちなので、山の危険性は分かっている。
でも久しぶりの登山だし、熊よけスプレーなど重装備はしていない。
山歩きを楽しみつつも、五感をフルに研ぎ澄ませて周囲を観察。
そして、けっこう大きめの声で
「お邪魔しますよー」
「くまさーん、いませんよねー?」
「鳥さんおどろかせてごめんねー」
「通りますよー」
なんて声を出しながら、ズンズン進む。
心細くて、ちょっと小走りになりながら。(笑)
でも結構な傾斜があるし、山とはいえここは東京。
やっぱり暑い。
水分補給、ミネラル補給しながら、さらに進んでいくと…
右上から突然、「ガサガサっ」と大きな音。
ビクッとなってふりかえると、まだ若そうな「ニホンジカ」がわたしの存在にびっくりして逃げていくところだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1726041799-DyBrJn9aAEmbPF2Sp0jW8Qxh.jpg?width=1200)
高尾山にシカ???
あとで調べてみると、もともと高尾山にニホンジカは住んでいなかったみたいだけど、奥多摩の方で増えすぎたシカが裏高尾から侵入してきているみたい。
シカさんも、まさかここで人間に遭遇するとは思わないよね。
びっくりさせてごめんねー。
![](https://assets.st-note.com/img/1726042988-j6Oi25sRoNbQuq4VPLMnH1r3.jpg?width=1200)
そしてそして、ようやくこの案内板と出会えてホッと胸をなでおろしたのでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1726042988-KgqtXAyLMi2TYhxnNkE1V5Bu.jpg?width=1200)
あとでよくよくこの写真をみたら、JR高尾駅からの距離(2.3キロ)と高尾山口駅からの距離(1.1キロ)。
2倍も距離がちがう!よく歩きましたね、わたし。
しかし山頂まではさらにここから2.7キロ!
でも、休憩スポットで何人かの登山客と出会えたことで、わたしはさっきまでの緊張から解放され。
そこからはゆるゆるとリラックスして登れました。
いちばん有名な1号路という登山道は、完全に上まで舗装されてます。
![](https://assets.st-note.com/img/1726042988-otfJub3P6YxFLIw4ORnUAsKM.jpg?width=1200)
しかしわたしには、アスファルトの坂道の方がつらかった。
疲れた脚に響きますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1726043534-0Y9sAMFCIiLkJ8fZ1VEXewar.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1726043534-KTFAcX0r3D9zyxSlWn8LCi7M.jpg?width=1200)
ケーブルカーで下から登った場合は、すぐにこの絶景を拝めますよー!
でも、ここは山頂ではなく…
ここからは「高尾山薬王院」に参拝しながら山頂を目指します。
![](https://assets.st-note.com/img/1726043535-WkiKgT8sv7BJy1jo0Irh4efq.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1726043535-zeV7SCn2RBdmUjAlWJcNM9rQ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1726091881-UMQAIuy3jV0ZRmlK7k9TrSai.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1726043535-leKVZ8doBzQcbsjryqYn5vkJ.jpg?width=1200)
参拝を済ませて、さらに進みます。
![](https://assets.st-note.com/img/1726044085-fdPOmGy9nJVNXkhML8rUjI6c.jpg?width=1200)
やっとやっと山頂へ着きました!
![](https://assets.st-note.com/img/1726043535-HDY0mr1G2KeskQ5TVNqzMUpw.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1726043536-fuDj83o7IgJMdzqrwsZGbk2V.jpg?width=1200)
お天気もよく最高の景色でした。
山頂でビール!と思いましたが(笑)
トイレ近くなるのが嫌だったのでグッと我慢。
帰りは、メジャーな登山道を選択して。
![](https://assets.st-note.com/img/1726044775-Lmi7ncJPefG3Y1As2qThMUdj.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1726044776-FkUAS7gRdvNiwtDayVH46Q3u.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1726044777-tPpbWsy6GFAJM5uDNUmKO8T0.jpg?width=1200)
たくさんの人とすれ違いながら、安心の帰り道。(笑)
帰りはサクッと短時間で降りてこられました。
麓に降りてきたら、川原でたくさんの人が涼んでいたので。
わたしも登山で火照った身体をひんやり冷ましました。
冷たくて気持ちよかったー。
![](https://assets.st-note.com/img/1726044777-RVHQFqAsaEfmPGj8oLd6DM3W.jpg?width=1200)
良い子にはけっしてオススメできませんが…
直感で選んだ高尾山。
あとからいろいろと調べてみたら、今回わたしが登ったのは「金毘羅台コース」という名前らしいです。
はじめまして、でディープな高尾山に触れてしまったみたいですね。
たしかに事前に下調べをバッチリして行った方が安心安全なんだけれど。
それをしていたら、今回の登山道には出会えなかった。
なんでも調べれば情報が出てくる時代だけど。
行きあたりばったりだからこそ、体験できることもたくさんあるよね、と思った日帰り登山旅でした。
無事に帰ってこられて感謝です。
わたしのポンコツ旅記録。
ここまで読んでくださったあなたに感謝を送ります。
ありがとうございます。