蔦屋な年末
年末が近づいてくると、大学生時代のアルバイトを思い出します。
私はTSUTAYAで4年ほど働いていました。
そう、レンタルビデオ店のTSUTAYAですね。
当時は、配信やサブスクが今ほど主流じゃなくて
音楽や映画をCD・DVDで借りて見るのが盛り上がっていた時代でした。
きっと30代以上のメンズなら一度や二度、
エッチなビデオをドキドキしながら
借りた経験があるのではないでしょうか。
家の最寄りから数駅先にあったTSUTAYAは、1フロアだけのお店でしたが、CD・DVDの販売とレンタルを両方をやっていて、朝10時〜翌朝5時までの営業でした。
シフトは早番(9時〜17時)、中番(17時〜23時)、遅番(23時〜閉店)の3交代制で、社員さん2名とアルバイト7〜8名ほどでお店を回していました。
年末年始のルーティン
年末になると家で過ごす人が増えるので、映画やドラマを一気見しようという人でレンタルビデオ店は賑わいます。
アルバイトのほとんどが地方出身者でみんな実家に帰るためお休み、そうなると東京出身で帰省のない私はシフトに入ることになります。
お店は年中無休で、大晦日も元旦も営業していました。
さすがに、年越しの瞬間は家にいたかったので
大晦日の遅番だけは頑なに拒み、
元旦の朝9時から働くのは何回か経験しました。
※年越しは社員さんが1人で営業、、、
今考えるとトイレも行けないえぐいシフト
でも、年末年始の浮かれた雰囲気は嫌いじゃなかったし、特別手当がもらえて店内もいつもとは違うゆるさもあって年末バイトは楽しかったです。
なので、年末が近づいてくると
今でもTSUTAYAでのアルバイトを思い出します。
愉快な仲間たちとの蔦屋生活
そもそもなぜTSUTAYAでアルバイトしようと思ったかというと、音楽が好きで、音楽を聴きながらできるバイトがいいなと思ってレコードショップのアルバイトを探し、最初に受けたHMV(当時新宿に大きい店舗がありました)はフリーターじゃないとだめと断られ、最終的に近所のTSUTAYAに落ち着きました。
仕事のメインは、商品の貸し出しや、返却された商品を店頭に戻すことでした。
個性豊かな社員さんやバイトスタッフが多くて、
日々珍事件が起きる愉快なお店でした。
もちろん面白いお客様も一定数いて
メロディーはわかるけど曲名がわからないから一緒にCDを探してほしいと言われて、ずっとその人の鼻歌を聞かされるとか(人間Shazam状態だった)
そういう「おやおや?」系接客は日常茶飯事でした。
レジ打ちはポーカーフェイスで
毎週火曜日はレンタル料金が安くなる日で、
火曜の夜はレジ前に長蛇の列ができるほど
お店が混雑する日でした。
安い日にまとめて借りたい気持ちはよくわかりますし、大量に商品をレンタルされるのは全然いいんですけど、男性の方が邦画や洋画に混ぜて、数本エッチなビデオを借りていくことがよくありました。
というか、借りない男性なんていないというぐらい当たり前のことでした。
今じゃ考えられないかもしれないですが、女性スタッフに接客されて借りるというのはすごく勇気がいったことだと思います。
きっとレジ列に並びながら女性スタッフのレジに当たらないでくれ、男性のレジよ、あいてくれ!って祈った方も多かったことでしょう。
恥ずかしそうに商品を裏返しに出したり、洋画と洋画の間に挟んでレジに出すのを見るたびに、心の中で「恥ずかしいよね、ごめんね」って思いながら接客をしていました。
でも実際には、アダルトな作品は料金や貸出できる日数が他の映画とは違うので、こちらが気づかないなんてことはありません。
むしろ返却日が他の商品とは違うから、店頭オペレーションとしてはやることが増えます。
なので、全部気づいてますけど、
それをあからさまに出すのは野暮なので
レジを打つときは”すん”って顔で処理してました。
まあ、正直な話、誰が何を借りているかなんて
そんなに興味ないですし、覚えていないです。
世の中そんなものですが、、、
ちなみに、私は当時「みひろちゃん」が可愛いなって思ってました。
(マジでこの情報いらないですね、失礼しました)
きっとこれからの時代、レジはセルフで事足りるし、
女性がそういう接客をすることもセクハラとかで許されない空気になって、この話も古代の出来事のようになってしまうと思いますが…
TSUTAYAでのアルバイトは、学生時代の楽しかった思い出のひとつです。
さて、もうすぐ年末年始。
皆さんは何か見たい作品はありますか?
最後に私の好きな映画を紹介して終わります。
もしご興味あれば、年末映画にぜひ!
▼エターナル・サンシャイン
※記事のスキ(♡)を押してくれた方には、私の大好きなYUKIちゃんの言葉が出てきます