いちばんすきな花を見て蘇った学生時代
VIVANTが面白すぎて、10月期はドラマを見るつもりがなかったけど、たまたま見た「いちばんすきな花」はなぜか気になって毎週見てます。
ひょんなことから出会った男女4人がそれぞれに抱える人間関係での違和感や、トラウマ的な経験を共有していくうちに仲良くなっていくという物語です。4人の掛け合いシーン、とくに松下洸平さんの演技が好きです。
このドラマを見ていて、ふと思い出したことがあったので、今日は私の学生時代の話を書こうと思います。
✴︎渋谷の女子校生だった
私は、中学から渋谷区にある私立の女子校に通っていました。
もともとは偏差値の高いお嬢様学校を第一志望に受験をしましたが、見事に落ち、滑り止めで受かった学校に行くことになりました。
私立の女子校とはいえ、さほど進学校ではなく、制服も可愛くなかった。どちらかというとアットホームな雰囲気で、思い描いていたJC・JK時代ではありませんでした。
でも卒業して20年近く経った今も仲のいい友だちがいるし、楽しい思い出もたくさんあって、結果的に私はその学校に行ってよかったと思ってます。
✴︎はじめての中間テスト
それは、中学1年生の中間テストのときのことです。
受験以外で、自分の成績を数字というかたちで評価されるのは初めての経験でした。
私は普通に授業を受けて、普通に宿題をやって、普通にテストを受けました。
テストと言っても、中1なんてほぼ暗記もので、
覚えたことを解答用紙に書いただけです。
そして、テストの結果が返ってきたら、
私は「学年1位」になっていました。
当時、うちの学校は中間・期末テストが終わると、点数を廊下に紙で貼り出すという悪しき慣習があり、確か上位20人ほどの科目別、全教科総合点が学内に晒されました。
テスト直後には保護者会もあって、一気に私の名前が同級生と保護者に知れ渡りました。
でも親は喜んでくれたし、
ラッキーパンチ的な感じで、
まあいいかと受け流しました。
✴︎そのあとの期末試験…
そして7月になり、期末試験がやってきました。
前回と同じく普通に過ごし、
普通にテストを受けました。
結果は、、、学年1位。
そう、2ヶ月ぶり2回目です。
結果発表が公開処刑のようでした。
おいおいおいおい。
完全にガリ勉キャラじゃん。
私そういうタイプじゃないのよ。
どちらかと言うと、一生ボケていたい派なんだけど。
勘弁してくれよ、と思いつつ
期末は担任と親と私の三者面談があり
終始、褒められて終わりました。
そして、担任からある提案を受けました。
「学級委員をやってくれないか?」
マジかよ。
私そういうの興味ないんだよなと思いつつ、断る理由もないというか、やってもいないことを拒むのも何か違うかなと思い、引き受けることにしました。
✴︎学級委員やってみた
学級委員はクラスから2名選出され、リーダー気質の女の子と一緒に私は委員をやることになりました。
学級委員は教室の前に立ち、司会進行やらクラスを仕切る場面がありました。
一応、リーダーっぽい振る舞いをしてみたものの、明らかに自分の性に合っていなかったし、みんなの心を掴めていないことが、壇上からもひしひしと伝わってきました。
そりゃそうだよね。
成績1位のヤツに正しいこと言われたって
つまらないし、
いや、むしろイラっとするだけだよね。
気持ち、わかりますよ。
たぶんその場で、面白おかしく盛り上げて、教室内を楽しい雰囲気にできていれば、また違っていたんだと思うけど、中1の私はそんなスキルは持ち合わせておらず、ただの「クソ真面目な女が学級委員をやっている」状態になっていました。
あーー、向いていない。
心の底からそう思いました。
✴︎目立つことはしないと決めた
そのあとも私は普通に勉強をして、普通にテストを受けて、結局中高6年間ずっと「学年1位」をキープしました。
もちろん、試験結果がすべて1位だったわけではなく、中間テストで3位になったり多少の順位変動はありつつも、年度末に発表される1年間の総合点では毎年1位を死守し続けました。
こんなことをしていると、
学生のコミュニティは狭いですから
学内ですごく目立ちます。
ときに、トイレの壁に悪口を書かれたり、
ある子には「次の試験はmaicoには負けない」と
宣戦布告を受けたり、
顔写真を勝手に撮られて、
顔の部分に画びょうを刺されたり。
しょーもなっ!
ってことが日々起こりました。
でも不思議とあまり傷ついたりはしませんでした。
だって勉強は自分のためにやっていただけで
誰かと競ってるわけじゃなかったから。
私は私自身と戦ってるだけ、
その気持ちが強くて、
何を言われても、されても
「あーそうですか」ってぐらいにしか思えなかった。
ただ、もう学校生活のなかでリーダー的な役割には絶対にならないと心に誓いました。
自分の性格的に人を引っ張っていくタイプじゃなかったというのもあるけど、「学年1位」というイメージだけで私の内面を知らずに人に判断されることがものすごく嫌だった。
あと何より目立つことをすると必ず面倒くさいことに巻き込まれたので、”目立たないようにする”のがいつの間にか体に染みついていきました。
みんなの前に立つことよりも
自分が好きなことに全力投球して
コツコツ努力を積み重ねているときが
いちばん楽しく元気でいられる、
リーダーよりもプレーヤー気質。
今でもこの性格は変わってなくて、中高時代の経験が自分のアイデンティティを形成するうえで、ものすごく大きな影響を与えたなと思います。
とはいえ、個性って漏れ出てしまうものだから
どんなに隠そうとしても
私の素の「アホ」な部分も少しずつ露呈し、
中高時代に内面も含めて知って仲良くなってくれた
友だちのおかげで楽しい学校生活を過ごすことができました。
(友だちのみんな、ありがとう!)
私は「いちばんすきな花」の主人公たちほど、屈折したトラウマはないけど、多感な年頃に経験したことって大人になった今でも鮮明に蘇ってくるな〜とドラマを見ながら思いました。
次回は第5話!
久しぶりに太賀くん(演技がめっちゃ好き)も
登場するみたいだし、木曜日が楽しみです。
※記事のスキ(♡)を押してくれた方には、私の大好きなYUKIちゃんの言葉が出てきます