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モヤモヤの正体

昔から本を読むのが苦手です。
一冊読み終えるのに人の3倍ぐらい時間がかかります。図書館で本を借りても返却期限までに読み終えたことがありません。

夏休みの宿題の読書感想文も、毎年間に合わず大泣きしていたので、中学生ぐらいから本の裏表紙にある「あらすじ」を読んでストーリーを想像して書くか、選書のときに原作が映画化されているものを選び、2時間映画を見て感想文を書くという必殺技で乗り切ってきました。
(宿題は提出することに意味があると割り切った)

なぜ読むのが遅いのか?

文字を読んでるうちに、その文字から派生して別のことを考えてしまい、目は文字を追ってるのに、意識は別のところにある現象が起きるんです。
ハッと気がつくと別のことを考えているので、「あれ、どこまで読んだっけ?」ってまた前ページに戻って読み返す。
これを何度も繰り返すので、人の倍以上時間がかかります。

自分のせいだと思ってた

物心がついたときからずっとこの感じなので
「本が面白くて一晩で読んでしまった」
という人を見かけると
自分はまだそんな本に出会えていないんだ、
自分の読み方が悪いんだ、
遅いのはすべて自分のせいだと思ってました。

でも、最近気になって調べてみたら
この現象には”リーキーアテンション”という
名前があることを知りました。

リーキーアテンションとは?

人の話や目の前の作業に、半分は集中してるけど半分は別の方へ意識が飛んでる状態のことを指す。
注意が完全に切り替わっている訳じゃなく、本を読んでいるのに、意識がぼんやり一部が違うところにもっていかれる現象。

リンクの記事見て、まさにこれだ!と思いました。
※DaiGoの動画は、あーそーですかって感じだけど(小声)

同じ体験をしている人が自分以外にもいること
そして、この現象に名前が付いていることにびっくりしつつも、うれしい感覚でした。

言語化されてスッキリした

本を読むのが苦手なことに変わりはないけど、
なんとなくモヤモヤしていたことが
自分だけじゃないんだと、
こういう性格(個性)の人は一定数いて
得意不得意の一種なんだってわかったら
すごく気持ちが楽になったんです。

SNSやインターネットがもっと身近じゃなかった時代は、自分の欠点を見つけたとき治そうと思って試みるも、治せずモヤモヤした気持ちを抱えたまま、「これって自分だけなんじゃないか」と誰にも言えず、孤立した気持ちになっていた。

それが最近は「HSP」や「ADHD」もそうだけど、一種のモヤモヤした状態が言語化されて、他の人と違ってもそれは個性の一つであり、誰しもが大なり小なりモヤモヤを持ってるものだ(経営者やみんなが知ってる著名人でも持っている特質)とわかるようになったら、「あなたはあなたのままでいいんだよ」って言ってもらえた気持ちになって、素直に自分のダメな部分も受け入れられる感覚になりました。

何でもかんでもシェアする時代、
弊害も多いけど、
たまには悪くないのかなって最近思った話です。

※記事のスキ(♡)を押してくれた方には、私の大好きなYUKIちゃんの言葉が出てきます

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