YUKIという魔法
去る9月15日・16日、Zepp DiverCity(お台場)にて開催された、YUKIちゃんファンクラブ限定ライブ「little night music」に参加してきました。
いや〜とにかくよかったです。
コロナ禍以降、初めてのスタンディングライブ。
アリーナも、ホールも好きだけど、やっぱり2000人規模のライブハウスは物理的な距離も近いし、大きな演出も衣装チェンジもなし、ただただYUKIちゃんが歌いたい曲を歌い、それをYUKIちゃんのことが大好きな人たち(通称ユキンコリニスタ)が受け止める、心と心が通じ合う感じが、たまらないです。
YUKIちゃんとの出会い
いつからこんなにYUKIちゃんのことを好きになったのか正直あまり覚えていないですが、ジュディマリ時代から曲は聴いていて、当時高校生だった私はYUKIちゃんの顔や声、ファッションの可愛さにやられて好きになったのがきっかけだったと思います。
YUKIちゃんは、ジュディマリ時代の方が印象的かもしれないですが、ソロデビューしてもう20年、ジュディマリは活動期間が約8年だったので、すっかりソロの方が長くなりました。
私が初めてYUKIちゃんのライブに行ったのは2011年の「MEGAPHONIC」のときなので、今から12年ほど前のことです。
YUKIの詞がお守りになった
YUKIちゃんの曲は、ほとんどを彼女自身が作詞しています。
ファンタジーで可愛いものも多いけど、これは人の真理だなとハッとさせられる言葉もたくさんあって何年経っても色褪せないところが大好きです。
でも、本当の意味で
YUKIちゃんのことを好きになったのは、
2015年に私の父が亡くなったときでした。
父は持病があり、何度か入退院を繰り返していました。でも持病が悪化、手術をしないともう歩けなくなると宣告され、治療のため入院、手術は成功しました。
すでに社会人だった私は仕事が忙しいながらも、母の負担を減らすためにできるだけ病院には顔を出すようにしました。
昔からワガママで、自己中心的だった父は私がお見舞いに行くと、家族ゆえの甘えなのか、病気で少し認知症が始まっていたせいなのか、私にたばこを買ってこいとか、お酒が飲みたいとか、家に帰りたいとか言って大暴れ。
ある時、あまりにも腹が立って、
「もう知らない、お見舞いなんて来ないから!」
私はそう言って病室から帰りました。
その数日後、父は急変し、
そのまま意識がなくなりました。
すぐに処置してもらえたおかげで
一命は取り留めたけど
もう会話をすることができなくなりました。
私は自分が言った言葉をとても後悔しました。
死ぬほど後悔しました。
最後に伝えたかったのはあんなひどい言葉じゃなかった。
本当はお父さんのことが大好きだって、
元気になって一緒に家に帰ろうって言いたかった。
人は意識がなくなってからも耳は聞こえていると言うのでその後お見舞いに行ったときは、出来るだけ感謝の言葉を伝えるようにしました。
もちろんもう応えてはくれなかったですけど。
結局半年ほどその状態が続いたのち、
徐々に父の体がもたなくなり、
最期を迎えました。
亡くなったあとしばらく私の心のなかはモノクロな状態で、TVでバラエティを見ても、映画を見ても、音楽を聴いても友人から励ましをもらっても全く気持ちが動かない日々が続きました。
でも、ちょうどYUKIちゃんの
「tonight」がリリースされ、
この曲を聴いたとき涙が止まらなかった。
優しさを持って 哀しさを持って 生きる
だから私は強いの
途中で出てくるこの歌詞が
YUKIちゃんから送られた言葉のように思えて
この曲だけは当時ずっと聴いていました。
私のお守りでした。
言葉は魔法
いつのライブだったか忘れてしまったけど、YUKIちゃんが「言霊」の話をしてくれたことがありました。
歌詞を書くときに、少し先の未来の自分を想像して、こうなりたいっていう気持ちを込めて書いている、だから歌詞のなかの私は理想なんだと。
でもそれを続けていたら、いつの間にか現実の自分が理想の姿になっていることがあって、「言霊ってあるんだ」って思うようになったと。
父のことやYUKIちゃんの話を聞いて
私も誰かと話すとき、
メールやSNSで何かを書くとき、
言葉をとても意識するようになりました。
もう二度と自分の言葉で後悔したくないから
死ぬまでドキドキ・ワクワクしていたい
という願いを込めて、
少しでも楽しい気持ちになれる言葉を
使うように心がけています。
YUKIちゃんに出会えて、
YUKIちゃんの詞に出会えて
本当によかった
ありがとう
改めてその気持ちを噛みしめた2日間でした。
10月は父の命日です。
今年も健康で楽しく暮らしていることを
お墓の前で伝えてきたいと思います。
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