私が公務員を辞めてハッピーになった話 – 第4話:円満退職 編
※この記事は、2018年8月17日に書きました。
私が新卒で公務員になって4年目で辞めた時の話を、数回に分けて書いています。
公務員辞めたいと悩んでいる方に読んでもらえたら嬉しいです。
今までのの記事を読んでいない方は、ぜひ、こちらの記事を先に読んでいただけたらと思います。
「第1話:1年目で辞めたくなる編」
「第2話:1年目で辞めますと上司に言う編」
「第3話:公務員4年目で再び辞めようって思った編」
今回はついに、公務員4年目で退職する時のことを書きたいと思います。
1、公務員4年目の6月、上司に辞めますと言う
4年目の6月、再び、辞めることを決意しました。
上司に言おうって決めた日は、やっぱり朝からすごく緊張していました。
朝、職場についてすぐ言ったか、お昼休みが終わってから言ったか、ちょっと覚えていません。
まずは、直属の上司である係長に、「ちょっとお話があるのですが。」と言って、課の外にある、簡易的な個室に呼び出しました。
(個室で話さなきゃいけないってことは1年目で学んだ。)
「実は、3月末で公務員を辞めて、Webデザイナーに転職しようと思っています。」と言ったら、係長はとても驚いていました。
「広報にいた時に、ホームページの仕事が楽しくて、一日中ホームページの仕事をしていたいと思ったので、もっと本格的に勉強しようと思って、今Webデザインの学校に通っています。それで、やっぱりWebサイトを作るのが楽しいので、4月からはWebデザイナーになろうと思いました。」と言いました。
そうしたら、1年目の時とは違って、反対されたりネガティブなことは全く言われませんでした。
当時の係長は、理解してくれて、しかも応援してくれました。
そして割とあっさり話が終わって、「退職までまだ時間があるから、課長には11月の面談の時に話せばいいよ」みたいなことを言われたと思います。(11月に、毎年、来年の人事異動の希望を伝えたり、今の仕事について目標を達成しているか確認したりする課長面談があります。)
1年目に職場に言った時は、反対されたりネガティブなことを言われたり、何度も面談したり、すごく大変だったので、今回もそうなるかもって覚悟していたのですが、今回は思っていたより簡単に話が進み、びっくりしました。
そして、言った後は、すっごくスッキリしました。
もう、来年の今、私は何しているかわからないんだ!! 私は自由なんだ!!って思いました。
2、職場に早めに言うメリット
11月の課長面談の時期に、「辞めます」と言っても十分に早い段階で伝えたことになったと思います。
でも、6月に言ったことで、メリットも沢山ありました。
まず、係長が、もう来年は私はいないっていうことを認識してくれているので、年休(有給)を使い切るために沢山休みを入れても、何も言われませんでした。
それに、私も、「休み取りすぎてるけど大丈夫?」とか言われるんじゃないかとか、そういうことを気にせずに休みを取れたのは良かったです。
そして、来年の話になった時に、私は来年いないことが前提で話が進むのは、精神的にラクでした。
もし言ってなかったら、来年も異動せず同じ部署だったと思うので、私がいる前提で話が進むことになり、「あー、本当は私来年はいないんだけどな」って心の中で思うのは、自分と周りに嘘をつくことになって、辛かったと思います。
意外と、来年の話って、仕事中や雑談中に出たりするんですよね。
それから、6月から引継書を作っていたので、3月の引継ぎ前にバタバタすることなく、余裕を持って作ることができました。新しい仕事を教えてもらったら引継書に書き加え、来年はこうした方が良いみたいな話が出たら、その都度、引継書に書き加えていきました。
あと、公務員4年目というのは、主任試験の「前倒し」と呼ばれる筆記試験を受ける年で、もしこの試験を受けないと、上司から、「なんで受けないの?」って聞かれることになります。
私は辞めるのに試験なんて全く受けるつもりなかったので、この試験のことも一切聞かれなくて済みました。
だからといって、日々の仕事で気まづくなることは全くなかったです。
やるべき仕事は淡々とやっていました。
そして休み時間に自分のノートパソコンで、Webデザインの学校の課題をやることもできました。
辞めたいと思ったらなるべく早く言うことが、円満退社の鍵だと思います。
3、退職までの流れ
11月になり、課長面談をしました。
課長はもうすでに、私が係長に辞めると言ったことを知っていましたが、課長とは11月に初めてこの話をしました。
係長に説明した時と同じことを課長にも言いました。
やはり、1年目の時と違って、引き止めに合うこともなく、すんなり話が通りました。課長も応援してくれました。
「〇〇に転職したいので退職します。」っていう言い方は、納得されやすいし、応援されやすいんだなと思いました。
課長面談は、それ以外もう話すことがないので本当に短い時間で終わりました。多分5分くらい。
実際の退職手続きは、年明けになってから徐々に、人事系の事務手続きを担当している人が必要書類を持ってきてくれて、言われた通りに書類を書いて提出しました。
退職届の退職理由は、「一身上の都合により3月31日付けで退職いたします。」と書いたと思います。
年明けからは、1月にその年の年休が20日付与されるので、あと残り3ヶ月で20日消化するのは大変でした。
なので、年末までに、今ある有給は全部使い切らないと、絶対に全部消化できないです。
幸い、暇な部署だったので、できる限り休みを取って、転職活動をすることができました。
職場には週2、3日くらい出勤して、集中して仕事をしました。それでも残業はしませんでした。
ゆっくり仕事して週5日出勤しなきゃいけないより、集中して仕事を終わらせて週2日くらい休む方が充実してました。
それでも、8日分消化できずに残ってしまいました。
(外資系企業とかだと消化できなかった有給は買い取ってくれるけれど、公務員はそういう制度はありませんでした。)
3月の課の送別会では、サプライズで、お花をいただきました。
まさかそんなサプライズを用意してくれていたなんて思ってもいなかったのですごくびっくりしたし、本当にありがたいなと思いました。
当時の係長や先輩、同期、後輩から沢山応援の言葉をいただきました。
最終日は、今までお世話になった人に、個別にメールを送りました。
広報の時の上司にも、「辞めるのも良いよね!」とか、「やりたいことに向かって頑張ってね」というようなメッセージをいただきました。
(のちに、広報の時の課長には、私が外資系企業にWebデザイナーとして転職する際に、リファレンスという推薦状を書いてもらいました。)
他にも、「私も辞めたいけどスキルがないからどこにも行けないよ〜」って言われたり、
「私も実は昔、民間に転職しようと考えたことがあったけれど、結局行けなかったんです。民間に転職決意したなんてすごいよ!!応援してます。」みたいなことを言ってくれる人もいました。結構、公務員の人って、自分たちは民間には転職できないと思い込んでる人も多いのかもしれないと思いました。
そのあと課長から呼ばれて、課のみんなの前で挨拶をしました。
そしてまたお花をいただきました。みんな優しい!! そして無事、円満退職することができました。(実は、このシリーズの記事のトップ画像は、この時にいただいたお花です。)
4、転職活動について
転職活動は、年明けくらいから本格的に始めて、たくさんの転職エージェントに登録したり、転職サイトから自己応募したりして、とにかく沢山の企業に応募しました。
就活の時よりちゃんとやりました。(就活は公務員試験1つと、民間2社しか受けなかった。)
40~50社くらいは応募して、10社前後くらい面接に行って、最終的には3社から内定をもらいました。
その中で一番条件が良かったところに入社を決めました。
受けた会社の中には、明らかにブラックだなっていう会社もありましたが、ブラック企業は落ちました。笑
公務員でも、未経験でも、転職はできます!
実は、一番条件の良かった、一番入りたいと思った会社の最終面接(社長面接)が、4月以降になってしまい、公務員退職してからじゃないと、その会社に入れるかわからないという状況でした。
他の内定をいただいた2社は、そこまで長く返事を待ってくれそうになかったので、その前に辞退しました。
なので、公務員を辞める日、実は2社の内定を辞退し、本命の会社の最終面接を控えている。という状況でした。
でも、二次面接(役員面接)まで通っているから、なんとかなるんじゃないかと思って、本命の会社に賭けることにしました。
結果的には、無事、最終面接を(ギリギリ)合格して、まずは契約社員で入社できることが決まりました。
課題をクリアしたら半年後に正社員になれるという条件でした。(給料や待遇は契約社員でも変わらない。)
この時に、1年目の時から知っている人に、
「転職って大丈夫なの? 食べていけるの?」とすごく心配され、
「大丈夫です。内定も2社からもらいました。」って言ったら、
「どの会社にするか決めたの?」と聞かれ、
「いや、まだ決めていません。もう1社面接残っているので、その面接を待っているところです。」って言ったら、
「え?本当に大丈夫?? 心配だな〜〜」と言われました。
これは、当時の私には言われてすごく嫌な言葉でした。
こういう人は、公務員辞めたら食べていけなくなるとでも思っているのかなと思います。
もう本人は覚えていないと思いますが、「公務員辞めても全然食べていけますよ。むしろ、幸せになったし、公務員の時より労働環境すごく良いですよ。」と言ってやりたいです。(笑)
でも、ほとんどの人は応援してくれたし、本当に沢山の人が応援してくれて、とても有難いなと思いました。
公務員の4年間は、嫌なことも沢山あったけれど、でもそれを経験したからこそ、Webデザイナーになろうって思えたし、やりたい仕事を真剣に考えるきっかけになったと思います。
結果的に、公務員入る前に、「公務員になってやりたいことを探す」という目的は達成でき、そして無事、公務員を辞めました。
次回、第5話(最終回)で、公務員辞めた後に思ったことについて書きたいと思います。