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英語ができなかった私が外資系企業に転職するまでの話

※この記事は、2019年10月14日に書きました。

私は3年前(2016年)、「英語が喋れるようになりたい」、「海外で働いて生活したい」と思っていたのですが、当時英語が全然話せなくて、英語で仕事をするなんてとても自信がありませんでした。
最初は、東南アジア就職などを考えましたが、結婚していて夫がいるので、まずは日本にある外資系企業で、英語を日常的によく使う会社への転職を目指すことにしました。

今回の記事は、英語が喋れなかった私がどうやって外資系企業に転職できたかについて書きたいと思います。ちなみに、職種はWebデザイナーです。

1、当時の英語レベル: 日系エージェントに「趣味でやればどうですか?」と言われる

当時の私の英語レベルは、「英語できますか?」と聞かれたら、「できません」と答えてしまうレベルでした。日常会話レベルの英語ですら、全然話せないという感じでした。

私は韓国には留学していたのですが、英語圏への留学はしたことがありませんでした。
TOEICは社会人2年目に受けた時に700点でした。でも、TOEICの点数はあまり関係ないと思います。外資系企業でTOEIC700点は低い方だと思いますが、実際TOEICの点数よりも英語を使えればそれで良いので。気にするのは日系の転職エージェントと日系企業くらいだと思います。
それで、実際の私の英語力は、全然英語が話せない、自信がないという感じでした。

それまでにしていた英語の勉強は、大学受験で英語を勉強したのと、10人くらいの英会話教室に約1年くらい通ったことがありました。でも全然喋れるようにならなかったです。
あと、ディズニーが好きなのでディズニーのDVDを英語で見たり、あとは韓国の大学に通っていた時、英語講義(全部英語で進行する授業)を2、3個取っていました。(その授業は全く聞き取れずに終わりました。笑)
あとはTOEIC受ける前に文法を問題集で勉強しました。

当時、超大手の日系の転職エージェントに登録し、面談に行きました。

私 「英語を日常的に使うインターナショナルな環境の会社に入りたいです」
エージェント 「英語できるんですか?」
私 「TOEICは700点で、日常会話レベルです・・・。」(ちょっと自信なさげ)
エージェント 「英語で仕事した経験はあるんですか?」
私 「ほとんどないです。でも勉強しています。」
エージェント 「・・・。趣味でやったらどうですかね?」(鼻で笑われる)

というような感じで、最終的に楽天などの日系企業を勧められました。

当時、私はすごくショックだったのですが、あとから、エージェントの話は鵜呑みにしてはいけないということを学びました。この転職エージェントは、超大手で求人数は日本一なのですが、外資系企業の求人が少ないというのが唯一の弱点なのです。(担当者が言ってました。) なので、私に外資系は諦めさせるようなことを言って、自分たちが持っている日系企業の求人を紹介したのだと思います。

2、オンライン英会話で最低限の英語を練習する

転職活動をする3か月前くらいから、オンライン英会話の「ネイティブキャンプ」を始めました。正直、ネイティブキャンプには本当にお世話になりました。

ネイティブキャンプを選んだ理由は、この3つです。
1、月額6,480円で安い!月額料金を払ったらレッスンが受け放題。
2、予約がいらない。先生をクリックしたらすぐにレッスンが始まる。
3、スカイプがいらない。Webブラウザでビデオ会話できる。

始めた当初は、フィリピン人の先生がなんて言っているのかもよくわからないし、自分の英語に自信がなかったので、笑ってごまかしたりして、本当にうまくできなかったです。でも先生が、英語ができない私でも楽しく会話させてくれるので、「英会話楽しい」と思いました。しかも全然上手くできてないのに、「You are smart!」とか、「You did great!」とかめちゃくちゃ褒めてくれて、頑張ろうって思いました。

始めてから約3週間目くらいのツイート

3、4か月続けてみて、英語がすごく上手になったという感覚は、正直そこまでないけれど、英語を話すのに少し慣れた、ちょっとだけ自信がついたという感じです。話すトピックも、最初は、ペットやダイエットなどでしたが、4か月目くらいは、男女平等とかについて話していました。

3、外資系転職サイトに、英語の履歴書を登録する

沢山の転職サイトや転職エージェントに登録しましたが、外資系企業に転職に一番近道だったおすすめの転職サイトはこの2つです。

CareerCross
Daijob.com

どちらも、リクナビNEXTのような、求人が沢山載っている転職サイトですが、外資系に特化しています。

この2つのサイトに登録して、英文の履歴書(CV)をアップロードしておくと、外資系の転職エージェントからメッセージや電話がかかってきます!(しかも半分くらい英語で!)

英文の履歴書は、テキトーで大丈夫です。間違っていたら転職エージェントが直してくれるので。私は、Daijob.comに載っているCVのサンプルを真似して適当に作りました。

4、外資系転職エージェントと英語でやり取りしているうちに、自己紹介だけはビジネスレベルになる

登録してから、沢山の外資系転職エージェントからメッセージが来るようになります。そのうち半分くらいは英文メールで、求人票も全て英語で書かれた案件を紹介してもらえるようになりました。全て英文でも日本での仕事です。(たまに日本語の求人票もある)日系のエージェントに登録していた時とは違って、英語を使う仕事が沢山ありました!!

例えば、こんな感じのメールが、全文英語の求人票付きで来ます。

Hello Watanabe-san,

I hope this email finds you well and you do not mind me contacting you this way.

My name is 〇〇 and I am working for △△(エージェントの会社名) as an IT Recruitment Consultant.

I have a new opportunity that you may be interested in.

My client is a well-known consulting company focused on the financial market. They are currently looking for a Web Designer.

The consulting company is □□(会社名).

It is a permanent position and salary is up to JPY (年収).

If you are ok to apply, please send me your updated resume with your portfolio (if possible)

Thank you very much and I am looking forward to hearing from you soon.

Best regards,
〇〇(エージェントの担当者の名前)

これは、いきなり具体的な求人を紹介されるパターンですが、他にも、こんなメッセージとかも来ます。

Hello Watanabe-San,

I work in recruitment and found your profile on careercross. I'm contacting you as I believe we have an opportunity in Web Design that matches your background.

If you are interested in hearing more details or changing jobs, let's arrange a call.

Kind Regards,
〇〇(エージェントの担当者の名前)

「詳しいことを話したいので、興味があったら電話で話しましょう」とか、もしくは「一度オフィスに来てください」とか、「ポートフォリオを送ってください」とか、そういう感じのメールもありました。

それで、英文メールを書いたことはほとんどなかったのですが、合っているかわからないけど適当に返信しました。

例えば、こんな感じです。(レジュメを送る場合)

Hi 〇〇(エージェントの担当者の名前),

Thank you for your email.
My English/Japanese resume and portfolio(Japanese) are attached.
Please check the attached documents.

Best regards,
Mai

「一度オフィスに来てください」系のメールがちょっと今見つからなかったのですが、そういうメールが来たらエージェントのオフィスに行って面談しました。

最初のエージェントとの面談は本当に緊張しました。外国人のエージェントの人に、今までどんな仕事をしてきたか、どんなスキルがあるか、どんな仕事を希望しているか、希望の年収、条件などを英語で話します。最初は全然上手く自分がやってきたことについて話せませんでした。でも、色々なエージェントと7回くらい面談したら、聞かれることはみんな同じなので、だんだん慣れてきて、自己紹介だけはビジネスレベルになりました。(笑)
最後の方に面談したエージェントの人には、「Your English is business level」と言われて、色々紹介できる英語の求人があるよ!みたいなことを言われました。(上手なのは自己紹介だけなんだけど・・・。笑)

しかも全部無料だし、エージェントの人は、こちらがお客さんなので、英語が下手でもすごく親切に聞き取ろうとしてくれるし、無料で超実践的な面接レッスンをしているようなものです。

それから、突然英語の電話もかかってきます。最初は本当に動揺して、全然聞き取れないし、なんていうエージェントの誰からかかってきたかも確認できないまま電話を終えてしまいました。電話は結構難しくて、完全に聞き取ることは難しかったのですが、何度かやっているうちに、少しだけ余裕が出てきて、いつの間に、確認したいことなどをこちらから電話して聞くということができるようになっていました。完璧じゃないけど、なんとかやっていけるみたいな感じです。

日系の転職エージェントとはスピード感が違って、面談とかする前にいきなり電話がかかってきて案件を紹介され、詳しくはメールで求人票送りますと言われ、「応募したいです」と返信したら、すぐに私の履歴書などを添削して応募してくれるみたいな感じのところもありました。

たまに日本語の求人票もあったのですが、そういうところは日系の会社か、実際には英語をほとんど使わない会社だったりするので、求人票が全部英語の会社だけ応募することにしました。日本にWebデザイナーの求人は山のようにありますが、英語の求人票だけに絞るとかなり少なくなります。それでも少しはあるので、妥協せずに英語環境にこだわり続けて転職活動をしていました。

5、ついに転職先が決まる

英文履歴書をアップロードしてから約1ヶ月半くらいで、ついに転職先が決まりました。

いきなり英語で電話がかかってきたHays(ヘイズ)という転職エージェントが紹介してくれた求人でした。

面接に行ったら、バイリンガルの日本人の方(入社後に上司になる人)が面接してくれて、すごくインターナショナルな雰囲気でした。面接は日本語だったのですが、「TOEIC700点ってどのくらいなんだろ? じゃあちょっと英語で・・・」と言って、「What's your hobby?」と「How long have you been living in Tokyo?」みたいなことを聞かれました。金融系の会社だったのでめちゃくちゃ難しい英語が来るんじゃないか・・・って心配したのですが、意外と日常会話レベルだったのでなんとか話せました。

面接してくれた方が、今まで会ってきた日本人の面接官と違って、本当にインターナショナルな感じだったので、すごくかっこいい!と思い、こういう世界で働きたいと思いました。

二次面接は本社の日本人の方(人事担当)と普通に日本語で面接しました。
そして奇跡的にその会社からオファーをもらいました。たぶん、私がコーディングが得意なWebデザイナーで、その時コーディングが得意な人を探していたので受かったのだと思います。あと、Webデザイナー職なので、英語が下手でもいいからコーディングができる人が良いという感じでした。笑

オファーが決まって、内定書をもらう段階で、初めて担当してくれたエージェントさんに会いました。それまではずっと電話でやりとりしていました。

最後に、担当してくれたエージェントさんに、「英語が不安です。」と言ったら、カタコトの日本語で、

「英語がうまく話せなくても恥ずかしいことじゃないから、自信持って!」

と言ってくれたことが忘れられません。

私はそのエージェントさんの英語がたまに聞き取れなくて、そういう時は日本語で話してくれていたのですが、その方の日本語も完璧ではなくて、たまに意味がわからない時もありました。それでも、親切に一生懸命やりとりしてくれて、私を転職させてくれました。言語が完璧じゃなくても仕事できるんだよっていうことを目の前で見せてくれて、すごい説得力でした。

実際入社したら、7割くらいが海外からの案件で、ミーティングもメールもほぼ全て英語で本当に大変でした。でも、上司や同僚に助けられながら1年間なんとか仕事していたら、「上手ではないけれど喋れる」というレベルになったと思います。入社1年後はTOEIC810点になっていました。毎日実践的に英語を使う経験が、今までの英語勉強法の中で一番効果があったと思います。

まとめ

外資系企業で英語環境で働くというのは、英語圏に留学に行くよりもお金かからないし(むしろお給料貰えるし)、オンライン英会話よりも沢山の時間、英語を使っているので、本当におすすめの英語勉強法です。

英語が話せなかった私も外資に転職できたので、英語を上達させたい、外資系に転職したいと思っている方は、オンライン英会話で少し自信をつけて、外資系の転職エージェントと面談しまくるという方法、すごくおすすめです!

まとめ

1、ネイティブキャンプなどのオンライン英会話で自信をつける。
2、外資系転職サイト(CareerCrossDaijob.com)に履歴書を登録する。
3、エージェントと連絡が来たら、面談や電話・メールなどでやり取りし、転職活動しながら英語力をアップさせる。
4、外資系企業に転職したら、仕事をしながら英語を使って英語力をアップさせる。

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