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私が公務員を辞めてハッピーになった話 – 第5話:公務員辞めた後に思ったこと

※公開日:2018年8月21日 追記:2021年4月28日

公務員辞めるシリーズの最終話です。

今回は、公務員を辞めた後に思ったこと、気づいたことなどを書きたいと思います。
公務員辞めたいと悩んでいる方に読んでもらえたら嬉しいです。

辞めるまでの経緯については、前回までの記事を読んでいただけたらと思います。
第1話:1年目で辞めたくなる編
第2話:1年目で辞めますと上司に言う編
第3話:公務員4年目で再び辞めようって思った編
第4話:円満退職 編

1、公務員を辞める時の不安

私が公務員を辞める前に、不安だったのは、
・公務員から転職ってできるんだろうか?
・未経験でも転職できるんだろうか?
・転職できたとしても、民間企業って公務員より待遇悪かったら、今の方がマシなんじゃないだろうか。
・実力がなくて職を失ったらどうしよう。
・転職したりフリーランスになったら、一生で稼ぐお金が減るんじゃないか。
・それで、将来子供とか育てていけるんだろうか。
などでした。

1年目で辞めたいって思った時は、若かったからか、そこまで不安にはならなかったのですが、4年もいると公務員でいることに慣れてしまって、公務員ではなくなるということがすごく怖く感じていました。

それは、周りからも、公務員を辞めようとすると「もったいない」と言ってくる人が多いし、公務員の人たちも、なんとなく、「自分たちは恵まれている。」って思っているからだと思います。そして、「自分たちは公務員だから、民間ではやっていけない。」、「民間の人たちはすごい」みたいな劣等感(?)のようなものもあるような気がしました。

でも、それは全部妄想だということが、公務員を辞めてわかりました。

2、公務員って別に恵まれた職業ではない

公務員って、別に全然恵まれてないです。別に、そんな「もったいない」って思うほど、良い職業ではないです。
公務員ではない人は、公務員の実情を知らないし、公務員の人は他を知らないので、みんなに公務員って良いなって思われてるから、そう錯覚するだけだと思います。
もちろん、公務員として働いて幸せを感じている人にとっては、辞めたら「もったいない」仕事だと思いますが、「辞めたい」と悩んでいる人にとっては、全くもったいないなんて思うほどの仕事ではないです。

公務員より、労働環境が良い会社は、たっくさんあります。私が公務員辞めて入った会社は2つとも、公務員より遥かに労働環境が良かったです。
つまり、私が今まで勤めた職場で、公務員の労働環境がワースト1位でした!!

これは、私の転職した会社がそうだったっていうだけですが、
公務員の時はお昼は一番混んでいる12時から1時に行かなきゃいけないし、昼休みに電気は消されて真っ暗の中ご飯食べなきゃだったけれど、転職した会社は好きな時間にお昼行って良いし、たまに1時間半くらいランチしても別に問題にはなりませんでした。それに、机は公務員の時の2倍半くらい広くて、椅子は腰が痛くならない良い椅子で、服装は夏にストッキング履かなくても良くて、クーラーもちゃんと効いていました(公務員の時はクーラーは7月からじゃないと付けちゃいけなくて、暑い6月に意識失いかけた。) 

他にも公務員の時より効率の良い働き方をしていて、誰の担当か曖昧な仕事があったらみんな積極的にやろうとしていて(公務員の時は、部署間で仕事を押し付けあっていた)、仕事が全くできない社員っていうのは基本的にいないです(いたとしても、公務員の仕事できないおじさんとはレベルが違う。) 本当に、公務員と比べると仕事がやりやすいです。

転職した会社でも、「うちの会社〜〜だから嫌だよね」と社員が愚痴をこぼしていることもありましたが、ほとんど、「いや、公務員の時より全然良いし」って私は思いました。(それか、「あ〜公務員の時もそうだったな」のどっちか。)

例えば、「最近コスト削減で無料で飲める紅茶のブランド、レベル下がったよね」という話を聞いたのですが、私は無料で飲める紅茶があることに感動していました。
公務員の時は、飲みたくもないお茶っぱを強制的に年間2000円くらい払わされていたので。(そして1杯も飲まなかった。)

あと、「うちの会社、ボーナス少ないからね」と言われた時は、確かにボーナスは少ないかもしれないけど、年間の給料をトータルで考えたら公務員より多いしね。って思いました。公務員のボーナスは多めかもしれないけど、公務員の月給は結構少ないと思います。公務員より月給高い会社はたくさんあると思います。
私は公務員4年目の月給が手取りで18万円ちょっとでした。しかも年に2〜3千円くらいしか上がらないです。
ボーナスは月給の2ヶ月分×年2回貰えるのですが、給料の後払いだと思っていました。
公務員は、食べていくのには全く困らないですが、公務員より給料の高い会社はいくらでもあります。

それに、人間の幸せは給料はそんなに関係ないんだなって公務員辞めて思いました。
私は、公務員辞めた後、未経験でWebデザイナーに転職したので、給料は少しだけ下がりました。
でも、幸福度は遥かに上がりました。人間、年間数十万円の給料が下がっても、やりたい仕事をやっていた方が、遥かに幸せを感じられるんだって事がわかりました。
数十万円余計に稼いだとしても、ストレス発散のために、ディズニーやマッサージや温泉にその数十万円を使っていたと思います。
(ちなみに、2回目の転職で、公務員4年目の給料を超えました。)

3、公務員じゃなくても全然生きていける!

あと公務員辞めてから、「公務員じゃなくても全然生きていける」ってことがはっきりしました。
公務員や正社員じゃなくても、好きなことや、やりたいことや、得意なことを仕事にしていたら、全然生きていけるんだなっていうことがわかりました。

それは、私が転職した会社で、すごく周りから頼りにされている人がいて、私もこの人すごいなと尊敬していたのですが、ある時、その人は正社員ではないことを知りました。でも、会社にとって、その人がいなかったら、かなりの損失だろうなっていう存在でした。

私はそれまで、なんとなく、公務員から転職したら、正社員じゃないと、周りから心配される。って思っていました。
つまり、やっぱりどこかで、「正社員じゃないと不安。」って思っていました。
でも、その人を見て考えが変わりました。「ああ、こういう働き方、生き方もあるんだな」って。
正社員だけ提出しなければいけない、目標達成シートみたいな書類を、正社員じゃない人は提出しなくて良くて、自由に働けて良いなって思いました。

だからといって、手を抜いている訳ではなくて、常に会社に利益が出るようなアイディアを考えて提案していて、だから周りからも頼られて必要とされているんだなと思いました。でも、それは、正社員だからやらなきゃとかじゃなくて、その仕事が好きだからやっているっていう感じでした。
結局、好きなことならば、義務感に追われなくても、うまくできちゃうんだなと思います。
その人は、今はその会社の仕事が好きだからやっているけれど、別にその会社じゃなくてもどこでもやっていけるんだろうなと思います。

つまり、公務員とか正社員とかは関係なくて、どんな会社でも、自分のやりたい仕事、得意な仕事で働けるっていうことが重要なんだと思います。
やりたい仕事や好きな仕事をやっていたら、他の人よりどんどん上手くなるし、そしたら成功する可能性が高いと思います。
そしたらどこでもやっていけるようになります。一つの会社に依存しなくても良くなるし、どこでもやっていけるって思ったら、新しいチャレンジもできます。

公務員で、2〜3年に一度、次はどこに異動になるんだろう、どんな仕事をするんだろう・・・って自分のキャリアの進路に不安になるよりも、自分で自分の進む道を決められる方が、精神的にも安定してワクワクした人生を送れると思います。

私の場合、公務員からWebデザイナーに転職し、約3年が経ったのですが、3年のWebデザイナーの経験があれば、雇ってくれる会社は山のようにあります。
未経験でも、Webデザイナーを雇いたい会社は山のようにあるので、条件が少し悪くなるかもしれないけれど、転職は間違いなくできます。
そしてそこで少し経験を積んでしまえば、もう未経験ではなくなるので、どんどん条件の良い会社に転職できます。転職エージェントに登録しておけば、自分から探さなくても、しょっちゅう、良い会社を紹介してくれます。そして、そっちの方が良いなと思えば応募して、受かれば転職するっていう事ができます。
条件の良い会社に転職していくこともできるだろうし、もっと自分のやりたい分野の仕事に変えていくこともできます。

私は、今、Webデザイナーの仕事ではなく、オンラインショップの経営をやってみたいと思っているのですが、こんな全く新しい挑戦ができるのも、オンラインショップがダメだったらまたWebデザイナーの仕事をすれば良いっていう安心感があります。
でも、公務員のままで、Webデザイナーになるっていう挑戦をしていなかったら、いつまで経っても安心感はなかったと思います。
なので、本当にWebデザイナーになってみて良かったなって思います。できることが増えたわけだし。

それに、私でも勇気を出して挑戦したらWebデザイナーになれた!っていうことを経験したのも大きいです。
安定した場所から抜け出す勇気が、やりたいことを実現する第一歩だっていうことを経験的に実感することができました。
なので、今は、新しい仕事や環境にチャレンジするのに慣れてきて、公務員辞める時ほど、不安は感じなくなりました。

それに、Webデザイナーになる前は、Webデザイナーになるのって勉強しなきゃいけない事が多くてハードルが高いって思っていました。
大学も全くデザイン系でもコンピューター系でもなかったし。
でも、実際なってみたら、思っていたほどハードルは高くなかったです。
なので、そんなもんなんだと思います。
今はハードルが高いって思うものも、やってみたら意外にできるかもしれないって思えます。
もちろん、うまく行かないこともあるかもしれないけれど、それに固執することなく、別のことをやれば良いじゃん!って思います。
公務員を辞める勇気さえあれば、なんでもできるよ!って思います。
それだけ公務員を辞めることってすごい大きな勇気だし、すごく大きな力だと思います。

そして、公務員辞めても絶対に何かしらで食べていけます。死ぬことはないです。

つまり、(これは公務員を辞めたいって思ってる人が読む前提ですが、)
公務員として違和感を感じながら、辞めたいって迷いながら、毎日を過ごすか、やってみたい事にチャレンジしながら毎日を過ごすか、どっちが良いかって言ったら、絶対に、後者の方が幸福度が高いし、最終的に成功する可能性も高いです。だってやりたい事なんだから。
公務員より給料が下がることもあるかもしれませんが、給料と幸福度はそんなに関係ないです。
必要な分だけ稼げば良いだけで、必要以上稼いだら、それは働きすぎたってことです。ストレスの方が大きくなってしまいます。

4、公務員辞めたい人に読んでほしい本

公務員を辞めるか悩んでいる人にぜひ読んでもらいたい本が2つあります。

一つは、本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)」です。

この本の中で、「夢を追いかけるのを忘れて、安定した人生を選んだ人間は、言ってみれば『退屈な人生を生きる終身刑』を自らに科しているのに等しい」っていう言葉が出てきます。これは、まさに、公務員の時の私に言っている言葉だなと思いました。

この本では、「幸せに成功するために、大好きなことを仕事にしなさい」っていう事が繰り返し説明されています。
なので、公務員辞めるか悩んでいる方、もしくは公務員じゃなくても今の仕事辞めたいって悩んでいる方に、ぜひ読んでもらいたいです。

もう一つは、同じく本田健さんの「大富豪からの手紙」という本です。
この本を読んで、「失敗って何も怖いものではないんだ」と思いました。
むしろ失敗は沢山しなければいけない。失敗を怖いものではないって思えたら、なんでも挑戦できるって思えました。

この2冊の本を読んで、幸せになるためには、結局好きなことをする以外に方法はないんだなって思ったし、そのために失敗は沢山しないといけないし、失敗は全く怖いものではないから、挑戦しない理由がないって思いました。

2020年8月1日追記

もう1冊、転職するか悩んでいる人におすすめの本を最近読んだので紹介します。それは、「科学的な適職」という本です。
この本は、上の2冊とは全然違う内容の本です。

仕事の幸福度を決めるのは、給料でも、やりたい仕事・好きな仕事でもラクな仕事でもなく、裁量権、達成感、モチベーションタイプに合っているか、ビジョンや人事評価の明確さ、多様な仕事に関与できるか、組織内に仲間がいるか、貢献度・影響力で決まるという内容です。

私は今まで、好きな仕事をしていれば幸せだと思っていたので、かなり目から鱗でした。
もちろん、これに全て当てはまる理想の仕事はそう見つからないと思います。でも、今の仕事と、転職したいと思う仕事で比較するときに、これらの項目に点数をつけて比較すると、感情や勢いだけではなく、少し冷静に転職するべきかどうかについて考えることができると思います。
2021年4月28日追記

もう一冊、「あやうく一生懸命生きるところだった」という本を紹介します。

最近流行りの?韓国のエッセイ本で、著者のハ・ワンさんは、40歳のイラストレーターさんで会社勤めとフリーランス両方で頑張って働いていたのですが、会社を辞めるという話です。読みやすい文章で共感するところが多かったです。

私が共感した箇所は、「人生に『正解』を求めすぎたばっかりに」と、「私だけの人生をうまく描くコツ」と、「そこまで深刻に生きるものじゃない」という章です。

うまく絵を描くコツは、手の力を抜くことだそうです。失敗したくない思うと力みすぎて思うように描けないそうです。
これは、人生も同じではないか、と。

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「さあ、頑張らないで、リラックスしよう。」
「やりたいことがあるなら、恐れず一歩踏み出してみよう。」
「転んだとしても何事もなかったかのように起き上がればいい。」

人生は、正解がない「なぞなぞ」のようなもの。本来は楽しむことが目的なのに、みんな死に物狂いで正解を探すことに頑張っている。
だから、深刻になりすぎる必要はない。
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公務員試験とか勉強や仕事とか、私もそれなりに頑張ってきた時期はあったので、共感するところは多かったし、仕事や今後の人生について悩んでばかりだけど、なんかもっと肩の力を抜いて気楽に生きていけばいいやって思えました。

それから、「僕らには努力より勇気が必要だ。無謀でもチャレンジする勇気、時に潔くあきらめる勇気のことだ。」っていうところも、そうだなーと思いました。

​結論:公務員辞めて幸せになった!

私は、公務員を辞めてから、一度も後悔したことはないです。
むしろ、本当に幸せを感じています。もう二度と公務員には戻りたくないです。
公務員辞めたから、私は自由になったって思います。どんな働き方だって生き方だってできるし、自由です。

私の旦那は未だに公務員で、しかも辞めたいって言ってるのですが、見ていてかわいそうになります。
早く辞めれば良いのにって。
公務員辞めたいなら、辞めたら幸せになれるよって本気で思います。

2020年8月1日追記

旦那も2019年に公務員を退職しました。旦那は、退職前はオリンピックの部署でめちゃくちゃ残業していて、深夜2時3時くらいまで仕事している超ブラック部署にいました。一時期、メンタルと体調を壊し休職してしまいました。同じ部署の人もどんどん倒れて最悪な状況でした。今は、都会から離れて、もともとやりたかった福祉の仕事をしています。辞めて本当によかったって言ってます。

てか、オリンピック延期になったし(苦笑)あんなに死にそうになりながら頑張っていたのにね。死にそうになるほど頑張る仕事なんてないんだよ。

私は今、ベルリンでワーキングホリデーをしていますが、こうやって思い立ったら海外で生活をする事ができるのも、公務員のままだったら無理でした。
それだけで価値があるようなものです。

前にツイッターで、「安く定まると書いて安定と読む」というツイートを見た事があるのですが、まさに公務員のことを言っていると思いました。
公務員辞めたいって思うなら、安く定まっていて良いの?って思います。

人生に迷うことなんて当たり前のことで、むしろ何も考えないことの方が異常だと思います。ロボットのように通勤して組織の部品のように働く事は、私には幸せだとは思えないです。

常に、これからのどう生きようか考えながら、やってみたいことにチャレンジして、新しい世界を見た方が、面白い人生だと思います。
この世界に仕事はいくらでもあるので、食べていけなくなるってことは絶対にないです!
なので、公務員辞めたいって思っているなら、早く辞めた方が良いです!その方が幸せになれます。ってことを私は伝えたいです。

辞めるタイミングというのは、私もそうだったように、悩みや不安はありつつも、自然と辞めるって思えた時だと思うので、その時が来たら、その勇気と決断に自信を持って進んでいってほしいです!

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